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第54話 心の矯正

「こっちに来い」


『はい、マスター』


キャロルが一糸纏わぬ姿で近寄ってくる。特に恥ずかしがる様子はない。無表情だ。ハンスさんの話だと2度返品されたとのことだから、オレ以上の変態に存分に酷いことをされているのだろう。


キャロルを抱き寄せてキスをする。長いキス…舌を絡め、お互いの唾液が絡んだところでー


『っぷはぁ、はっ…あれ?』


少し息苦しかったのか、感じていることに戸惑っているのか、キャロルが少し離れる。

どうやら夜の帝王にとって不感症なんぞ相手にもならんらしい。


胸に手を伸ばす。少し小振りな胸を揉みながら、中央の突起物をこねくり回す。全然無表情を保ててないな。折角だから指摘してあげよう。


「いい表情をしている、歪んだ顔がとても扇情的だ」


『そん…なことっないっ、あっ、そんなことないんだからぁ』


どうやら認めてくれないらしい。んー?ツンデレか?

まぁ、この際ツンだろうが何だろうが、どうでもいい、思っきりデレッデレにしてやろう。

そう思い秘部に手を伸ばす。


『あっ、そこはダメェ!』


「感じているのか?」


『ぜ、全然、感じ、て…ないっからぁ、そういうっ、あっあっあっ、体質なんだから!』


「ふーん、じゃ感じるまで愛撫し続けてあげよう」


『待ってぇ、このままっっんっ、じゃダメッ!』


ー 数分後 ー


『イックゥゥゥ!!』


プシャャャ〜〜〜…


盛大に潮を吹いた。不感症が治って良かった。  


『感じてない…私は感じない体なんだ…』


なんと言うか、嘘が付けないはずなのにこの言動。奴隷自身の思い込みによっては奴隷の首輪は反応しないんだな。

とりあえず、この体の反応に心が追いついてない状態を矯正するか。


「そうかそうか、感じてないか。ではキャロルが感じるていると認めるまで、永遠にこれを続けよう」


『うそ、そんな事されたら、気が狂うぅぅぅ!あぁんっっほぉ!』


ー 数十分後 ー


ビクッ!ビクッ!ビクン!!

シャ〜〜〜……


『7回目か、さぁ8回目に突入だ』


『う…あ、マスタァ、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、感じてます。もう何回もいってますぅ』


「不感症は治ったな。これから奴隷として心からオレの命に従えるな?」


『はい、マスター、私はアナタの忠実なる奴隷です。心からアナタにお仕えいたします。』


「ではご褒美にコレを挿れてあげよう」


『え?…今は無理ィィィ、あぁ~入ってるぅ、奥まで入ってるぅぅぅ。さっきより気持ち良いぃ〜、うぁん、あん、あぁぁぁんっっ!』


「今度は俺を気持ち良くしてくれよ」


『はいマスタぁ、存分にっ、私のぉぉ、体を堪能して下さぁい〜〜〜』


・・・・・・


キャロルとの行為が終わり、オレのスキルについて全て話した。


『スキル効果だったんですね。だから私でも感じることが出来た…じゃぁもしかしたら私の不感症は治ってないかも知れないということですか』


「そうなるな。でもどうでもいいだろ、そんなこと。」


『どうでもいいって…女としては男に喜ばれないのはどうかと思いますけど…』


「オレはお前を感じさせることが出来る。それだけはっきりしてればいいさ。オレはお前を一生こき使うつもりだからな。覚悟しておけよ」


『一生…、フフッ、はい、覚悟しておきますので、今後もお相手をお願いします』


「あー、あとな、敬語なんか使わなくていいぞ。レイラも使ってないだろ。オレは敬語使われるような大層な人間じゃないからな」


『ん、分かった。これからよろしくね、マスタ』



・・・・・・


…ん?朝か。

キャロルが横で寝息を立ている。

キャロル行為をして、多少は心がまともになったかな?これから深く付き合っていけば自然と普通に戻るだろうか…


おや?…夜の帝王のスキルレベルが上がってLv3になっている。スキル効果は…追加されてるな。えーと、


スキル効果8:性交した相手の肌が綺麗になる


・・・ん〜?ステータスアップとかじゃなくて見た目の変化?あまり意味がないと思ったが、すぐに考えを改めた。

ニーナとレイラに話したら鬼気迫る勢いで、必ず今晩二人同時に相手することを確約させられた。つまるところこのスキル効果は客寄せパンダだ。このスキル効果で女を釣って、ステータスアップにつなげろってことなんだろうな。思うにもっとスキルレベルを上げたら、もう一つくらいは同じ様なスキル効果を習得するかもしれないな。

女性が喜ぶ姿を見れるなら悪くない。さしあたり、今晩ニーナとレイラの喜ぶ顔を見れればいいな。


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