第1話 女神
・・・結局イケなかった。
いや、イッたんだろうけど意識が途切れた。あーーー、チクショウ。
「この世に神はいないんかーーーい!」
『クスッ、居ますよ、アナタの後ろに♪』
おぉっと!ビビッたぁ。
なんだこの美人な姉ちゃんは。そしてスタイルも抜群なうえセクシーな服装。。。いや、注目すべきはそこじゃねぇ。注目すべきは、、、
横乳だ!!
いや、違う。ついさっきまでヤッてたから煩悩を断ち切れてねーな。
注目すべきは背中の羽根だ。
天使か?いや、神が居ると言っていたから女神ってことか。
「え〜っと女神様でよろしいですか?」
『はい、そうです』
「俺って死にました?」
『ええ、残念ながら。。。』
やっぱりかー、結構幸せな生活おくってたのに死んじまったか。
『アナタはお亡くなりになりましたが、魂の救済システムにおける転生の条件を満たしました。
転生、もしくは体を再構築しての転移が可能です』
は?マジで?
俺のような趣味のやつからすれば嬉々として喜ぶところなんだろうけど、美姫に申し訳ないな。。。
とりあえずツッコミどころ満載だから質問しておこうか。
「あの〜、質問してもよろしいですか?」
『どうぞ』
「魂の救済システムとは何ですか?」
『アナタのように亡くなられた方を輪廻させるシステムです』
「転移も可能なんですか?」
『ええ、前世の記憶を残したまま赤ちゃんになって自由に動けなくなるのは苦行でしかないとう方もいらっしゃいますからね。
ただ、どちらが強くなるかという点については子供の頃から鍛錬出来る転生が有利でしょう
転移の際の体の再構築は一般人レベルですので』
なるほど、転生の方が有利か。。。
どうしたものか、とりあえず他の質問移ろう。
「先ほど条件を満たしたと仰られていましたが、その条件とは?」
『条件はいくつかあります。
例えば前世において深い後悔の末、亡くなったり、逆に幸せの絶頂にいたのに急死したりなどですね』
「なるほど。確かに俺の場合は幸せの絶頂だった(愛しの妻と最高に気持ちいいS〇Xしてた)のに、急死して深い後悔(イク寸前だったのに意識が途切れた)を残して死にましたね」
『フフッ・・・やはり両方なのね、それなら他の連中を出し抜けるわ』
「あれ?何か言いました?」
『いえ、何でもありません』
両方?出し抜く?何の話だ?
大丈夫か?この女神様。
『説明を続けてもよろしいでしょうか?』
「あ、はい。どうぞどうぞ」
『では次にスキルについて説明します。
転生、転移に際しスキルが一つ付与されます』
おお!やはり異世界転生定番のスキルは存在するんだな。
でも一つだけか、大量のスキル習得して無双するとか期待してたのだか、いや、待てよ。もしかしてそのスキルがチートかもしれないし。。。
『付与されるスキルは前世の死因が大きく影響します』
前世の死因・・・死因だと!?