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第16話 善意の人々(ダル&ステラside)

私はダンダルターク。

交易都市バスクで魔導具量販店を営んでいる者です。

ここ最近店の売り上げが好調です。その最大の要因はガレス君という1人の転生者を雇ったこと。

彼は前世で培った営業スキルを武器に商品をどんどん売ってくれました。それだけではありません。魔導具は魔石を消費して動かす物がほとんどです。絶対に消費した分の魔石の元は取れるからと言って、店頭で実演販売もしたりしました。店にポイント制を導入したりもしました。その全てが当たりました。

先日、彼との会話のなかで、最新式の魔導具は王都で作られるという話をしたところ、最新式の魔導具を仕入れて欲しいと言われました。必ず売ってみせると。

ですので今度王都に仕入れに行くつもりです。ポチは連れていきますが、彼も薬草採取くらいならもう1人で大丈夫でしょう。

彼の活躍が今から楽しみです。


私はステラ。

小さい薬屋を営んでいる。冒険者向けに低級〜中級のポーションを作って売っている。儲けは食うに困らない程度。まぁ、それだけ稼げれば十分さね。人間欲をかくと碌なことがないからね。

旦那には先立たれちまって、子供もいない。まぁウチの店を使ってくれる冒険者が子供みたいなもんさ。

毎日ポーションを作って売るという生活を送ってきたわけだけど最近弟子ができた。

ガレスという転生者さね。中々スジがいい。ガレスは冒険者だか討伐依頼をしないって言うからポーションは使わないらしい。だからウチの店に置いてくれと言われた。

スジが良いとといっても作り始めたばかりの下級ポーションだ。安く売るしかないね。口うるさい薬師ギルドの連中が文句言ってきそうだが、なるようになるさね。

そういえば、ガレスがウチで売ってるクッキーを見て『なんで薬屋なのにクッキーを売っているんですか?』と質問してきた。正直に転生者受けがいいからと答えたら『転生者どもめぇ』と恨み節だったねぇ。何だったんだろうねぇ?

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