第14話 新たな出会い
異世界に来て2ヶ月が過ぎた。相変わらずレベルは1のままだ。
だが、冒険者として活動は増えている。その理由は、この魔道具量販店の番犬ポチのおかげだ。
実はこのポチがテイム可能だった。ダルさんに聞いてみたところ、ダルさんがテイムしてはいるものの、他の人もテイム出来るらしい。家族全員で一匹の犬をテイムしてる家庭もあるとのこと。
ダルさんが『ガレス君ならテイムしても構わないよ』と言ってくれたので早速テイムしてみた。
名前:ポチLv3
年齢:7歳
スキル:不意打ち耐性Lv8(嗅覚補正+5)
【能力値】
力:22
耐久:27
俊敏:198
知力:11
精神:21
器用:23
魅力:41
運:60
【備考】
主人:ダンダルターク、ガレス
ダルさんが他の街に行商や仕入れに行ったときにモンスターに、襲われたことが何度かあるが、ポチが敵に気付くので不意打ちされたことはないらしい。スキル目当てで行商に犬を連れて行く商人は結構いると言っていた。
スキルレベルが1のオレの不意打ち耐性は使い物にならないが、ポチのスキルは使えると考え、ポチを連れて薬草採取の依頼をこなしている。徹底的にモンスターを避けながらな。
討伐依頼?何それ?食えるの?
何度か薬草採取をこなしたおかげて冒険者ランクはEになった。
それに薬草採取の際に周りを気にしていたので、オレの不意打ち耐性もLv2に上がった。
そして、有益な出会いがあった。
いつも通り魔道具量販店で働いていると、ふくよかなおばちゃんが来店した。名前はステラさん。魔導コンロが壊れたので来店したそうだ。商品紹介も含め色々会話したが、ステラさんは薬師で主にポーションを精製することで生活しているとのことだった。軽い気持ちでポーションの作り方を教えてくださいと頼んだら二つ返事でOKをもらえた。
ステラさん曰く、ポーションは需要が常にあるが、作り手はあまりいないらしい。
理由は、ポーションを作る際に魔力を注ぐのだが、一般的な人間の魔力では1日10個が限界。20個、30個作れる人は魔力量が多い、魔力の扱いに長けているとされ、魔法使い系の職に転職してしまうのだという。
だからあっさり弟子入りできた。
そして、たった3回目の手ほどきで「薬品精製」のスキルが生えた。
驚いてるとステラさんが、薬草採取の依頼をこなし実際に薬草を扱っていたり、依頼をこなすため植物の知識を得ていたからだと教えてくれた。
そういえば、冒険者ギルドで弓を教えてくれている講師の冒険者も実戦の方が早くスキルが生えるって言ってたな。
今のオレのステータスはこんな感じだ。
名前:ガレスLv1 年齢:15
加護:天使の加護
スキル:夜の帝王Lv1 不意打ち耐性Lv2 薬品精製Lv1
称号:なし
【能力値】
力:50
耐久:50
俊敏:50
知力:50
精神:50
器用:50
魅力:50(+219)
運:50
・・・え?魅了?
仕方ないのだよ。例え異世界でも溜まるものは溜まるのだ。