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七話 背中を預けた仲間の方が
小さなあいぼん
小さな幸せがこの世界の中に
たくさん散りばめられていた事
気付くのはいつも
失ってから
どうしてがちゃ回すのって
大切な人たちに必要とされる自分でいたいから
実際にパーティ組んで遊べたかどうかよりも
いつもあまり参加表明しない人が
声をかけてくれて
一緒の時間を共有しようとしてくれた時のほうが
嬉しいこともあるよね
手を伸ばせば届きそうな距離を
感じているのに
繋がっているのは
ゲームの中だけという事実が
つらく感じるときもあります
いつも強がって
「一撃○○○万×○○回」とか
「神獣ソロ」とか、「最上階コンプ」とか
張りつめてないで
たまには寄り道して
感傷的になったりして
一息ついてもいいんだよ
路傍に生えている名もない花へ
目を向けてもいいんだよ
まってるからね
yes
どれだけ武器を強くしても
属性を上げても
作戦を練っても負けることはある
頑張ったからこそ
悔しいし 悲しいし つらい
でも
勝ち負けも重要なのかもしれないけれど
一緒に戦って
パテ組んで
同じ時間を過ごして
背中を預けた仲間の方が
もっとかけがえのないものだよね
yes