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いのちの詩(仮題)

均衡(こころの天秤)

作者: 浮き雲

毎日のように、こころの天秤が揺れて、さまざまに喜怒哀楽が生まれます。それは、それで、しあわせなことなのだと思っています。





人のこころは、天秤の 様なものだと思います


違う定めを生きながら こころ静かに保つため


負の現実に「慣れ」という 重石をかけていくのです




この世に神があるのなら、よくぞ、こころの天秤を


つくり賜うと思います


だから、わたしの哀しみも いつの間にやら眠りつき


いま、穏やかに過ごします




人のこころは、天秤の 様なものにも思います


人の羨むしあわせも すぐに、普段のこととなり


ほんの些細なしあわせを 手にはできなくなるのです




この世に神があるのなら


よくぞ、こころの天秤を つくり賜うや


そのために


わたしに富や名声は なくも、小さきしあわせを


灯すことさえ叶います




人のこころは天秤の 様なものにも思います


人を羨む苦しさも いつか「慣れ」にて癒されて


富を積んでも、喜びは すぐに「慣れ」てもしまいます





だから、こころの天秤の 折れてしまわぬようにだけ


わたしは、今日も祈ります


いつか、こころが、ささやかな 「(さち)」に満たされ、満ち足りて


積もる欲さえ、雪解けの 水と流せる、その日まで






 内宇宙に目をやると、こころというシステムは、本当に、よくできていると思います。

 人は、その人の普段を「普段」として認識し、それがプラスに振れるか、マイナスに振れるかで一喜一憂します。

 ですから、持てる者は、持っているだけでは喜びを感じることは難しくなります。さらに持ちたいと思い、足りることが難しくなります。持たない者のささやかな喜びなど、感じようもありません。

 持たない者は、ささやかなしあわせにも敏感です。幸せを「幸せ」と素直に感じ、倦むことがありません。

 もしかすると、「こころ」は環境や社会の不平等性を補って、想像以上に平等性を担保してくれている存在なのかもしれません。

 もちろん、客観的な不平等を肯定するものではありません。そういうものから自分自身を守れる仕組みが、ちゃんと備わっていることが嬉しいこと、それを大切にしたいと思っていることを書いてみただけです。

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