決戦 ネタギーレン編3
「えーい!!犬とかリスというより、イソギンチャクではないか!!皆の衆、かかりなさい!!」ネタギーレンが部下に指示を出す。
ざっと100人はいるモンスター達が左右から迫り来る。
「ココはん達は下がるんや!!ワイ達に任せとき!!」入り口の方に逃げだす3人。
「いくでホワイティはん!!」
ホワイティはんがワイの後ろに付く。
「ウルフン百本拳!!」
ワイの後ろから白い手が伸びてくる。
「アチョチョチョチョーー!!」
100本の白い手が敵を殴り倒す。
「アチョチョチョチョーー!!」
ワイは口を動かすだけや……
ドガガガガガ!!!
「ぐわぁ」
「つ、強い」
「アチョチョチョチョーー!!」
ワイは目を瞑ってリラックス状態や……
ドガガガガガ!!!
「くそぉ」
「ぎゃあ」
「つ、強すぎる」
瞑想状態のワイは、ふと名案を思い付く。
ちょっとセリフを変えれば、憧れの『ヤレヤレやで』男子になれるんやないか……
ワイは背中を仰け反って斜め立ちをする。バランスを崩して倒れそうになるが、ホワイティはんが裏から見えないように支えてくれる。よっしゃ、いくで!!
「オルァ!オルァ!オルァ!オルァ!オルァ!オルァ!オルァオルァオルァオルァオルァオルァ!!」
ドガガガガガガガガガガガ!!!
「うわぁ」
「ぐぇっ」
もう一丁や!!
「オルァ!オルァ!オルァ!オルァ!オルァ!オルァ!オルァオルァオルァオルァオルァオルァ!!」
ドガガガガガガガガガガガ!!!
「ぎゃあ」
「ぐぉっ」
「ハァ、ハァ、喉が疲れたんやで。ヤレヤレやで」
「ウルフンさん!!ホワイティは、そろそろお昼寝の時間です!!」テツコが爆弾情報をぶん投げる。
「何やて?」
敵はもうフラフラだが、まだ立っている連中もおる。
ならばトドメや!!
「いくでホワイティはん!!」
ワイはホワイティはんと手を繋ぐ。
ホワイティはんはグルグルと回転を始める!!
「ウルフン大車輪!!」
ホワイティの手がグィーンと伸びて、ワイはぶん回されながら敵をキックで蹴り飛ばす!!
ドガガガガガガガガガガガガガ!!!
「ぐぇっ」
「ぐぉっ」
爽快や!!敵がドンドンなぎ倒されていくんやで!!
逃げても無駄や、ホワイティはんの手は周回する毎に少しずつ伸びていくんやで。
ドガガガガガガガガガガガガガガガ!!!
「死神部隊!前に!」ネタギーレンが指示を出すと、大鎌を持ったモンスター達がワイの予定進路に大鎌を配置する。
「ヤ、ヤバイで、ホワイティはん!」
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!
しかし勢いは急には止まらない。
「ストップやーー!!ホワイティーーはーん!!」
ホワイティ本体はストップをかけるが、慣性の法則で手だけ回転が止まらない。
グイーーーーーーーン!!
目の前に迫る大鎌。
ワイは死を覚悟する。サヨナラや、ホワイティはん。
次のテツコシリーズも当たりやといいけど。
つーか、セーブポイント近すぎたら、どないしょ。
「迅雷剣!煌めき!!」
ウルフンが真っ二つになると思われた刹那、間に入り込んだテツコは瞬時に死神部隊を一掃すると、ウルフンの足につかまって慣性移動を開始する。
「た、助かったで、テツコはん」
「どう致しまして」
すとっ。
慣性移動が止まり、着地するテツコとウルフン。
ホワイティは小さくなってテツコの鎧のポケットに入った。
「面白い宴会芸を見せてもらったわ」笑顔でネタギーレンが近づいてくる。
「降伏して下さい。ネタギーレンさん。貴方の配下は壊滅状態です。これ以上は無駄な戦いです」ココが降伏勧告をする。
「妾は魔軍総督。降伏など出来るものか。それにこの城には万を超える兵がいる。降伏するのは貴方達の方よ」
「部屋の入り口には炎龍結界を張ったから、援軍はすぐには突破出来ないわ。貴方一人では勝ち目は無いわよ」ミーネが腕をグルグル回しながらやって来る。
入口を確認するネタギーレン。
「冥界戦士の力……迅雷剣シリーズの連続技を味わいたいのですか?」テツコがドヤ顔で剣を構える。
「くっ…」
ネタギーレンはんの顔が苦悶に変わる。
チャンスや。
「降伏するんや。ネギ大人はん。」
「妾をネギ怪人扱いするとは……」
あちゃーとした顔をするココ達
「許せん!!!」
交渉は決裂した。
ストックが完全に尽きてしまいました。可能な限り1日1回更新を目指しますが、更新間隔が多少開く可能性もあります。申し訳ありません。