汎用決戦兵器編4
勢いよく飛び出した俺は、慣性の法則により頂点を超えて、落下起動に入った。
「あれ、大丈夫な……」俺が言い終わる前に、パンツが喋った。
「軌道修正、ブースター発動!!」
ボボボーン!!!
急に尻から爆炎が飛び出して、再加速した俺は超高速移動で、空を飛んでいた。
「前方にゴーレム発見 」
パンツが機械的な声で報告する。
前方にゴーレム発見した。しかし俺は重要な事に気づく。
後方の尻から出ている火を持って、どうやって前方の敵を攻撃すれば良いのか、わからない。
すると、パンツが聞いてきた。
「マニュアルorオート? 」
マニュアルなんて出来ねーよという事で、
「頼む、オートだ 」
「イエス、マスター 」
俺はパンツと会話していると思っていると、
「オートモード開始します 」と報告がありオートモードが開始された。
「姿勢制御、魔術スラスタ発動 」
ぐぃん!!
「あいたたたたた!!」
パンツが姿勢を急に変更させる為に、俺の腰を急に捻って来たのだ。
「あいたたたたたたた!!!」
「ロックオン!!」
そして尻を前に向けて、
「ファイヤー!!」極炎を発射する。
ちゅどーん!!!!!
ゴーレムが大破する。
勢いよく反対方向に吹き飛ぶ俺達(俺とパンツ)
「姿勢制御、魔術スラスタ発動 」
ぐぃん!!
「あいたたたたたたたたたたた!!!」
グギッ!!
猛烈な勢いで尻を横に向けて捻る。
「ぎゃあああああああ!!こ、腰が……」
「ロックオン!!」
「ファイヤー!!」2体目のゴーレムに向けて極炎を発射する。
ちゅどーん!!!
ゴーレムが砕け散る!!
猛烈な勢いで再度吹っ飛ぶ俺達。(俺とパンツ)
「姿勢制御、魔術スラスタ発動」
キキキ〜っと下半身だけブレーキがかかり、グインと急激に腰が捻られる。
「ギャァアアアアアア!!」
「ロックオン!!」
「ファイヤー!!!」
最後の1体に向けて極炎が放たれ、
ちゅどーん!!!
ゴーレムは破壊された。
終わった……安堵した俺は意識を失った。
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一連の試験を検分したノーミズ博士と開発者チームは、常人に扱える物ではないとして、ファイヤーパンツの量産化の断念を上申。
王様連盟の新型兵器 研究開発会議において、研究開発中止の決定が一度は決まるも、勇者語審査会委員長 兼 研究開発会議議長の猛烈な抗議により、ファイヤーパンツ初号機 ブリーフワンの、テッド専用機としての研究開発の継続が決定した……