表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
194/196

キュードランド落とし編3

「ポ、ポン六さん!! 」

 キュードラは倒れたポン六に駆け寄ろうとして、足が震えて動かない事に気がついた。


「ぐはぁ 」

「ぐひぃ 」

「ぐふぅ 」

「ぐへぇ 」

「ぐほぉ」


 悲鳴を上げて次々と倒れていくポン吉エイト。


「こ……これは一体?…… 」

 ポン吉エイトの方に顔を向けたキュードラは、身体を支える力が出せずに片膝をついた。


『超極大魔法…… 』


 キュードラは遥か頭上から響く何者かの声に向けて、顔を上げる。


「ば、馬鹿な…… 」

 上空に向けて顔を上げたキュードラの目に、キュードランドを遥かに上回る超巨大な魔法陣が映る。


ガーリック オブ(ミズガルノズの) ミズガルノズ(にんにく)


「ぐはぁ!! 」

 キュードラの口から血が溢れだした。


 超巨大な魔法陣から、超巨大なニンニクが姿を顕現していく。その圧倒的な臭気がキュードラの生命力を奪っていく。


「こ、この、キュードラを倒す為だけに、これほどの魔法を……すみません…… エタール様……」

 青ざめていくキュードラは、力を失い倒れ込んだ。


『キュードランド落とし…… 』


 超巨大な魔法陣から現れていく超巨大なにんにく、その大きさはキュードランドを遥かに超えていた。


 時はほんの少し戻る。

 グレートグレティ艦橋

「グレティ姫様!!至近距離に巨大な魔力反応が」


「どこなの!! 」


「前方、天空要塞キュードランドスカイの、じょ、上空です。モニター映します!!」


 艦橋のモニターに天空要塞キュードランドと、その上空に現れた巨大な魔法陣が映る。


「な、なんだと 」

「なんという大きさじゃ 」

 唖然とするカシューとヘーゼル。


 巨大な魔法陣から何かが現れていく。


「姫様!!きょ、きょ、きょ、巨大なニンニクが!! 」


『キュードランド落とし…… 』


 魔法陣から顕現した超巨大なニンニクは落下してガンッとキュードランドに激突した。押し潰されるように地面に叩きつけられるキュードランド。濛々とした土煙が高く舞い上がり、キュードランドとニンニクの姿を隠した。



 唖然とし沈黙する艦橋の面々の中で、青ざめたアーモンが片膝をついた。


「あぁ、楽しいキュードランドが…… 」


 落胆するアーモンを見て、我に返ったグレティ姫が前に出た。


「各自、第一種戦闘準備!!プランCに従って行動開始!! ブレインマッスルウィザーズ救助部隊は、キュードランドの生存者の救助に向かって 」


「『「『「『「はっ 」』」』」』


「黒衣様はグレートグレティの指揮を、ココさんは『天の絆(ヘブンコーネクシオ)』の準備を、ブレインマッスルウィザーズ防御魔法部隊はココさんのフォローをお願い 」


「はっ!! 」

「はい!! 」

「『「『はっ!!』」』」


「私は白式で出て、ブレインマッスルウィザーズ空挺部隊と共に警戒飛行に入ります。

 ケンマロ師範はワンマンアーミーとして自由に動いてチャンスを作って欲しいわ。マカダミアナッツのメンバーはココさん達を守って下さい 」


「任せるでござる 」

「『「おう!!」』」


「あの賢蛇には常識は一切通用しないわ。ここから先は常在戦場よ。常に臨戦体制で望みます。願わくば、大蛇を倒し皆で再び会える事を……解散!! 」


「『「『「『「はい!!!」』」』」」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ