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俺の彼女を寝取った男の彼女に絡まれるんだが……?無自覚にざまぁしてたりする。

幼馴染の恋人が挙動不審なのは危険なサイン?

作者: デューク







今日、僕は非常に嫌な気分である。それは朝の事である。最近では珍しい事に親が休みらしく一緒に食べる事になった。


そんな日の朝のテレビで芸能人が浮気をして弁護士を挟む話しがされていた。そして、お父さんは浮気なんて良くするなーと言っていた。お母さんは浮気したらぶっ殺しちゃうかもね♪と、笑顔で言っていた。


そして、付き合って一年くらいの幼馴染がいる。付き合いだした時にこんな話題が出ると流石に辛い。うん、しかもね?幼馴染だから好きだと思われてる節があるんだよね。


そして、最近、妙に元気がなく、時々辛そうな顔してる事がある。いや、これは意識したから気が付いた。本当に微妙な違いなのだ。目尻が少し下がってるとか。髪の毛を弄る回数が多いとか。


なので、今日の放課後に僕の家に呼ぶ事にしたのだ。







「なあ、最近どうしたんだ?」



そう言うと目が大きく開く。いや、やめてね?本当に。反応されるとめっちゃ怖いんだけど。



「あの、うん、ちょっとね」


「えー、それはどう言う意味か教えてくれないかな。何かあるなら相談くらいして欲しいんだ」


「……あのね、実は少し不安なんだ。私達って、幼馴染から恋人になって一年くらいでしょ?でも、あんまり変化ないよねって友達に言われてさ」



最初はゆっくりと話し出したのだが、やっぱり色々と思う事があるみたいだ。うむ、実はそうなのだ。付き合う前後で大きく変わった事はない。が、どうやら本当に気付いてないみたいだ。だから、



「確かに付き合う前とあんまり変わらないな。……でもな?毎日一緒に登下校したり、昼食の時間に一緒に食べたり、休日出かけるって、ほぼ恋人だから。つか、それだけじゃないでしょ?」


「実は上級生あるグループの人達がある後輩を狙ってるらしくて、特徴聞いたら君の事としか思えなくて。ほら、この前、重たい荷物運ぶの手伝ったって言ってたでしょう?あれから、機会があれば良いなって呟いてるらしいの。その先輩が私より美人さんだったじゃん」



うーん?あぁ、そんな事あったなー。一月前の放課後にやたら重そうな物を運んでる人がいて、見てられなくて手伝ってたんだっけ?うん、つか、僕が持っても重かった物で流石に頼んだ奴の頭を疑った件だ。



「それ以来、女子の話題に上がる事が増えてね。最初は彼女として鼻が高いなーって、気分だったの。でも最近、彼女としての私はどうなんだろって思うようになったの」



そう俯いて呟く。心なしか震えていて落ち着きがない。危な!無理して聞いて良かったよまじで。つまり、僕に相談してくれる可能性がゼロな話。気付かなくてスルーしてたらどうなってたか怖くて考えたくない。



「よし、わかった。そこに座って」



そう言ってベッドに座ってもらった。……押し倒さないよ?理性をフル動員して抑えてるし、親がいつ帰ってくるかわからないし。いや、そんな事はどうでもいい。ベッドに座ってくれた彼女の顔を両手で押さえて、目を見つめる。



「あの、あのあの?どうしてこんな事」


「僕はね?幼馴染だからとか何となくで告白したんじゃない。本当に好きだから告白した。伝わってないって分かったから、分らせてあげる」



そして、それを聞いた彼女は顔を真っ赤にして、顔を逸らそうとするがさせない。僕は物凄く怒っているから。押し倒さないのはそんな簡単な方法でわからせるつもりがないだけだ。



「だめ。目を逸らさないで。僕の目を見て。好きだよ。愛してると言ってもいい。僕が手を出さないのは本当に君とずっといたいから。結婚できるようになったらすぐに孫を見せると言ってるから。必死で必死で我慢してるんだ。わかる?」



最初は少し距離が空いていたがいつの間にか目の前で、今は他人が見たら最早キスしてる様な距離である。



「わかった、わかったよ。だから、ちょっと待って」


「いいや、待たない。勝手に相応しくないなんて、落ち込む様な女の子なんだから、僕はもっと離さない努力をする事にした。僕から手を出さないと君のお父さんと約束したけど、それで不安になるみたいだから、それ以外で色々する。覚悟してね」



満面の笑みを見せてあげる。手を離して解放されてほっとしてる様だ。そして、右手で顎を持ち上げてキスをする。目を見開いてもがく。それを空いている左手で後頭部を押さえる。いつも優しく軽いキスしかしてなかったからな。



「ん!んぅぅん!んんんん!」



離して欲くて僕を引き剥がそうとするが甘い。右手で脇の間から背中を抱える様に抱きしめる。いくらショタっ子と揶揄われる僕も男なのだ。


長い長いキスをして、口を離すと透明な橋が架かる。息も絶え絶えな彼女は必死で息を整えている。



「ぜぇ、ぜぇ、……ふぅ、ちょっと!どうしたのよ」


「ふふふ、自分の事をあまりにも知らないみたいだから、教えてあげてるんだよ?僕の力でも押さえつけられるんだよ?息を整える間に色々できるんだから。本当に気をつけてね」


「えぇ?うん、そう……だね。私、ちゃんと女の子なんだね」



甘い、砂糖菓子の様に甘い。この程度で恥ずかしがってる様じゃぁ、先が思いやられる。今日はこの程度で勘弁してあげる。






それからは好きだと言う回数を露骨に増やして、キスも積極的にする様になった。そして、何故か増える僕への告白も彼女に近くで待機してもらい、丁寧にお断りしている。



「ね、ねぇ、ここで本当にするの?」



ここは放課後の教室。最近寒くなり、日が沈み出していつもの教室が別の世界の様である。しかし、いつも使ってる教室と言う事実。



「当たり前だよ。ぅぅんむ」



抱き寄せてキスをする。顔が真っ赤なのは太陽だけではなく、何度もキスしてるのに一向に慣れる様子がない。


ちなみに最近の彼女はスカートを長くしてある。自分がどれほど見られているか気付き恥ずかしくなったらしい。というより、指摘してその度に手を繋いだり、人目のない所に行ってはキスするから、他の男との距離が遠くなったみたい。



「ん、ぷはぁ、遂に教室でしちゃったよ。どうしよう、明日から思い出しそうだよぉ」



勿論、そのつもりだったから当たり前である。これからも気の休まらない日々を過ごしてもらうのだ。









「そういえば、私だって何でわかったの?すごく必死でバレない様にしてたのに」



ふと、そんな事を聞かれた。あれから不安な様子はないし、呟いたら、その度にどれだけ好きかを分らせていたので言わなくなった。……ま、言わなくてもするんですけどねー。



「うーん、嫌な予感がした、かな?珍しく父さんが一緒に食べる時間があったのに浮気や不倫などのワードが出るし、それ聞いた後だから前より真剣に見る様になったら変だなって感じだから」


「あー、聞いたことあるかも?いつもと違うなーと思ってたらいつの間にかって奴ね」


「そうそう、んで、ネットで調べてみたら、女性としての魅力がない、分からない。そこで、第三者に聞いてみるのがきっかけになるって言うのがあった」


「うぐ、確かに、知らない人だったら見たまま答えてくれるかなー、って思い始めた時だったかな」


だよね。まぁ、浮気は疑ってなかったよ。サインをスルーしてたらちょっと分からないけど。


「浮気だとは思わなかったんだよね?どうして?」


「えー、うん、放課後や休日出掛けるのを断った事がなかったから、かな?断り出したら流石に僕も不安にはなったよ」


「気付いてくれてありがとうね。恥ずかしかだけど。……恥ずかしかってけど!」



ははは、顔真っ赤じゃん、あの一連の流れでも思い出したのかな?普段は理性に無理をさせているだけだからな。それでも、



「僕は恥ずかしいより、君がいなくなる可能性があると感じたからさ、後悔するくらいなら出来る事をしようと思ったんだ」



それは今では分からないし、分かりたくもない話だ。何か変な事企んでそうな年上の人がいたが、彼女持ちだったのでリークしてあげた。


うむ、酷い事したかな?とも少し思ったが、彼女がいる身で人の彼女に要らぬちょっかいを出すアホウだと思い直した。


一クラスに一人はいるくらいのイケメンさんだったが、やっていい事と悪い事がある。ちなみに、そのイケメンさんの彼女さんはニコニコしていたが、余計に般若っぽく見えてめっちゃ怖かった。


でも、怒ってる時に笑顔になるって怖いなって言ったら、ジト目で見てくる僕の彼女。うん、その顔も可愛いかな。って言ったら鼻に噛みつかれた。


まぁ、そんな事するくらいには壁が減ったそんな話である。





俺の彼女を寝取った男の彼女に絡まれるんだが……?無自覚にざまぁしてたりする。が、5位まで上がったので、元々、どんな人物だったかを書いてみました。



絶対に突っ込まれると思うので、先に言うと、これほど好きだった、それまでの積み重ねもぽっと出の男に嬉しそうにキスをしていた事で、自分の魅力はそんなものかと、自棄になりどうでも良くなったのが前作の彼。


僕と言っていたのが、心の荒みから言動が荒くなって俺になり、裏切られたから他人には私と言い、丁寧語を使い距離を取る言い方になった。


前作で人気だったのは、ショタっ子の陰のある顔に放っておけない人が増えた。こっちは彼女の為に強引さが増えて、ショタっ子なのにギラギラした目と言うギャップにやられた人が増えた。



まぁ、これはあくまでIFであり、神の啓示など存在しなかったので、向こうが正史なのはどうしようもない事実です。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] もう続きは書かないんですか? 正史の元カノがどう気持ちを整理するのか?成長できるのか? 気になります。
[一言] 環境うんぬん関係なくする人はなにしてもするし 逆に絶対しない人もいます 物凄くいい環境で育ったのに屑になるやつもいれば 悪くても立派になる人はいますでしょ?
[一言] 本編ですか??  親が要らんこと言ったせいで拗れた感がなくもない気がする
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