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機械の右目でなにが見える  作者: 影宮閃
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第二章 相続

「ねぇー愛子(あいこ)、見える?」

「んぅー……」

 制服姿の女子高生が、桃色の頬をガラスに押し付けて唸っていた。長いまつ毛と二重まぶたの下から、好奇心を宿した翡翠の瞳がのぞいている。

「むー……やっぱり、めっちゃ奥にある」

 祭りのようににぎやかな電子音が鳴るここは、アーケード街の一角にあるゲームセンターだ。大きなガラスの宝箱は、はちきれんばかりのぬいぐるみで溢れかえっている。

「えぇー、もぐりん欲しいのに」

 悪態をつく学友に頷きながら、女子高生はUFOキャッチャーの筐体から離れた。ガラスにつけていた右頬に赤みがさして、スモモのようになっている。

 彼女が愛子だ。腰までかかる亜麻色の髪を水色のシュシュでツーサイドアップにして、赤いネクタイを緩め、ブラウスの上にベージュのカーディガン、その上にグレーのダッフルコートを羽織り、ただでさえ短いスカートをほとんど隠してしまっている。親が見れば「目に毒だ」と言われかねない姿だが、女子高生にとって、可愛くあることは義務なのだと彼女は言う。

「ねー、店員さんに言ってみる?」

 愛子はローファーのつま先で床を叩き、重たい学生カバンを右肩に背負いなおした。胸の下で腕を組み、さくらんぼ色のくちびるをキツツキのようにとんがらせた。ちなみにもぐりんとは、この年代の女子(おなご)らに人気のマスコットキャラクターらしい。丸みを帯びた、緑色の――得体のしれぬ何かだ。

「んーん、たいぎーからいー。あ、あれ行ってみようよ、このまえできたパンケーキの店!東京から来たやつ!」

 学友の切り替えは思ったより早かった。茶色に染めた髪先を右手でカールさせながら、画面にヒビの入ったスマホをてきぱきとタップし、目当ての店を表示していた。

「あっ、いいね!いくいく!」

 愛子の切り替えも早かった。二人は何の未練もなくゲーセンを後にし、アーケードの人波へと漕ぎ出していった。




「うわ、たっか……」

「三千円って……」

 軒先に置かれた折り畳み式のメニュボード、そこに書かれた天外の価格から、二人の女子高生は距離をとった。色とりどりのチョークでカラフルに描かれているのに、金額のせいで内容が頭に入ってこない。

「あらぁ、汐崎(しおざき)さんに夢見(ゆめみ)さん」

 店外に張り出したテラス席から気取った声が飛んで来て、愛子とその学友汐崎嬢は揃って顔をしかめた。角砂糖のように四角四面な甘ったるさだった。

「あなたたちも、ここの常連でしたの?」

 指先でつまむようにしてフォークを持ち、メレンゲのようにふわふわなパンケーキを口元に運んでいるのは、愛子たちと同じ制服を着て、カールした金髪をポニーテールにまとめ上げた女子生徒だった。化粧をバッチリ決めていると言えば聞こえがいいが、アイシャドウが濃すぎて、目元が病人のように青く染まっている。

富田(とみた)さん……あー、私たち、ちょっと気になっただけっていうか……」

 シュガーヴォイスの持ち主は、愛子が最も苦手とする人物だった。富田嬢は愛子たちの高校一の金持ちであり(実際に金持ちなのは彼女のご両親なわけだが)、今だって、老齢の執事を傍らにはべらせ、テラス席にふんぞり返って座っている。愛子は両手を重ね合わせ、右手の人差し指で左手の人差し指を追いかけ始めた。

「そそ、デートの下見っていうか……」

 汐崎嬢が苦し紛れの言い訳を絞り出したが、三人は同じ高校に通っているのだ。本来なら、恋人の有無などすぐに白日の下となるだろう。この言い訳が通ったのはひとえに、富田嬢が世間知らずのお嬢様だったからだ。

「あら、下見ならなおのこと味わっていけばよろしいですのに。殿方も、せっかくのデートなら、おいしい店でひと時を過ごしたいとお思いになるのではなくて?」

 金持ちの口に容赦なく吸い込まれていくパンケーキを、愛子とその学友は生唾を飲んで見守っていた。




「なぁにあれ」

 これ以上ここにいたら、富裕層特有の鼻にかかる喋り方が感染(うつ)ってしまう、愛子の足取りはそう言っていた。

「庶民の金銭感覚なめんな!って感じ」

 汐崎嬢の言葉も辛らつだ。二人は肩を怒らせながらアーケード街に戻った。

「あーあ!三千円のパンケーキくらい、さらっとおごってくれるイケメン現れないかな!」

「それこそ休日は(かい)センパイとパンケーキでおしゃれに……なんて!はー!やってみたい!」

 汐崎嬢がため息をつけば、愛子はうっとりとした表情でアーケードの屋根を見上げる。

「そんなのみんな思ってるし!」

 そして鋭く突っ込まれても、ケラケラと笑いあえる。女子高生とは、なんとも快活で、明るくて、希望に満ちた人種なのだろうか。


「初めまして」

 さて、その女子高生をもってしても、私という存在は受け止めきれぬようだった。私が突然現れたのもそうだったし、彼女らの進行方向を塞ぐように立ちはだかったのもよくなかった。もっと言えば、うねるように伸びた白髪をそのままにしていたし、白髭はもみあげから顎先まで続いていた。随分と前にしわがれてしまった声も、彼女らに恐怖を抱かせる一旦となっていただろう。

 そういったわけで、二人のうら若き乙女は声も出せぬほど驚き、立ち止まることを余儀なくされた。

「歓談中、申し訳ありません。少々、お時間を頂戴します」

「えっ……私たち……ですか?」

「いいえ、あなただけです。夢見愛子さん、そうですね?」

「え、あ、はい……」

 愛子は肩にかけたカバンの紐をぎゅっと握りしめていた。見ず知らずの人に話しかけられたことはもちろん――自分で言うのもなんだが――どう見ても異国人な(じじい)が流暢な日本語で喋れば、誰しも同じ反応になるだろう。それに私は、ベッドのマットレスほど分厚い本を、何食わぬ顔で持ち歩いているしね。

「今日はあなたに、お伝えすることがあってきました」

 私は分厚くて重たい表紙を慎重に開いた。この本は私以上に歴史を重ねている。表紙を縁取っている金の装飾はほとんどハゲかかっているし、多くのページがあちこち擦り切れ、シミまで入っている。優しく取り扱わなければ、すぐにダメになってしまう。

 愛子は金縛りにあったように動けないでいる。その間に私は該当するページへたどり着き、間隙なく彼女に告げる。


「あなたのお姉様、(ゆめ)()様がお亡くなりになりました」


 唐突に告げるには、少々厳しい現実だったかもしれない。

「えっ――お姉ちゃんが――」

 事実、愛子は翡翠の瞳を見開き、悲鳴を押さえるかのように左手で口元を覆った。きっと、次に出てくる言葉は「ウソ……」とか、「そんな……」とか、「なんで……」とかに違いない。諸君らもそう思うだろう? 

 しかし、愛子はケロッとした顔でこう言った。

「それ、三ヶ月も前の話ですけど」

 まるで、母親から朝食をとるように注意された時のような表情だった。そんな当たり前のことを、今さら言うな、と。

 諸君らはどうだったろう、私はともかく、隣にいた汐崎嬢はかなり面食らったようだった。言葉にこそしなかったが、愛子の方を二度見、三度見していた。

 私は片方の眉を吊り上げて見せ、さらに一ページめくった。

「ええ、もちろん存じ上げております。そのお姉様が、あなたに遺産を残しておられました。ご両親のいないあなたが唯一の相続人となりますが、手続きに少々手間取りまして……本日はその完了のご報告にまいりました」

「あ、ありがとうございます……」

 愛子は眉間にシワをよせたまま、おずおずと頭を下げた。まるで借り物のようなぎこちなさだったが、これにて私の役目は終わったということだ。

 私は本を閉じ、深々とお辞儀を返した。

「ご自宅の方に荷物が届きますので、受け取りをお願いします。では」

 



 不思議な伝令との遭遇から二十と六分、女子高生二人は閑静な住宅街を歩いていた。

「さっきの話、本当かなぁ?」

 汐崎嬢にそう聞かれても、愛子にはよくわからない。考え込むように下を向き、両手で持ったカバンが左右の膝で弾むのを、なんとなく見つめながら歩く。

「どーだろ、遺産の話はなんとなく聞いてたけど……お父さんとお母さんが事故で死んだとき、私はまだ小学生になったばっかりで、難しいことは全部お姉ちゃんがやってくれてたから。私が中学に入った時は、お姉ちゃんもう大人になってたし、働きに出てて……」

 脳裏に浮かび上がってくるのは、肩から下しか見えない両親の姿だ。小さな愛子が目いっぱい背伸びをしても、その顔を見ることができない。そのうち、両親は自分を置き去りにして、どんどん遠くへ行ってしまう。すると、代わりを務めると言わんばかりに、中学生くらいの姉が近付いてくる。自分と同じ、翡翠の瞳を持っていて、ほっぺたにちょっぴりそばかすがあって、自分なんかより、何倍も可愛らしい。三つ編みにしたおさげがよく似合っていたのを、今でもよく覚えている。姉はいつも優しい顔をしていて、愛子の心があったまるまで、ずっと頭を撫でてくれる。

『だいじょーぶ、お姉ちゃんがいるから、愛子は何も心配しなくていいんだよ』

『うん!おねーちゃん!』

 その姉も、高校を卒業すると同時に就職し、街から出ていってしまった。年に一度、五月二十二日の誕生日に送られてくるプレゼントが、唯一の頼りだった。姉はどうやら世界中を転々としているようで、毎年違う国のインテリアや小物、文房具などが贈られてきた。愛子はそれを何よりも楽しみにしていた。

『え……交通事故……?』

 三月(みつき)前に聞いた時、愛子は運命の神を呪った。まさか、また交通事故に?両親が死んだ時に涙は枯れ果てたと思っていたのに、愛子はまた、三日三晩泣き続ける羽目になった。悲しすぎて苦しくなり、苦しすぎて死ぬかと思った。

『だいじょーぶ――』

 もう誰も、頭を撫でてはくれなかった。

「愛子……?だいじょぶ?」

 汐崎嬢の声で、愛子は我に返った。翡翠色の残像が、夕日と混じって黒い斑点のようになり、視界の中を舞っていた。何度か目をしばたかせると、姉の亡霊は消えていった。

「……え?うん、大丈夫。今のお義父さんとお義母さんも、好きだし、私」

 自分の声が全然大丈夫じゃないのを感じながら、愛子ははにかんだ。

 汐崎嬢は気遣う素振りを見せたが、こちらの気丈なふるまいに気付いてくれたようだった。最後には「そっか、また明日」と言い、笑顔で手を振ってくれた。




 愛子の今の(・・)家は、築うん十年の中古の一軒家だ。団地の中ほどに位置しているが、黒い屋根と灰色の壁のせいで、どこか寂しさを感じてしまう。道路から三段ほど上がったところには小さな手押し門が設置されていて、石で出来た表札に「夢見」と漢字で書かれている。この門がまた寂しそうな声で啼くのだ。愛子はいつも心が冷えるのを感じながら門を押している。

 ただ、この時は様子が違った。門の中――敷地内に一人、若い男が立っていた。

 男はまるで、西洋の絵画から抜け出してきたような顔立ちだった。色白で鼻が高く、奥二重のまぶたに鋭い瞳を持ち、パーマがかかったようなクセっ毛は、眉毛にかかるくらいで整えられている。一点不思議なのは、目も髪も、日本人のように真っ黒だということだ。背格好はと言うと、スラリとした長身は愛子より頭二つ分高く、黒いワイシャツに濃い灰色のベスト、黒いスキニーパンツに覆われている。その上から夜のような色をした長いチェスターコートを羽織り、足元のハーネスブーツが、革製品独特の鈍い光を放っている。

 日本の住宅街にはあまりにも場違いなその存在に、愛子は門扉をひっつかんだまま固まってしまった。なぜだか今日は、異国情緒あふれる人によく出会う。

「えっと……」

「お待ちしておりました。夢見愛子様」

 こちらの姿に気付いた途端、男は機敏な動作で右手を腹部に当て、うやうやしくお辞儀した。あまりに早すぎて、コートの端がはためいていた。

「あなたが――えぇと――遺産……相続の――」

 愛子は空いた方の人差し指をのぞかせ、臭いものを突っつくかのように相手に向けた。

 男は凛々しい顔で頷くと、深みと落ち着きのある声で答えた。

「はい。バルト・シルヴェスタキと申します」

「あ、はあ……へ?し、しし、しるゔぇ?ベっ、べっ――」

 日本人の愛子には難しい発音だった。そもそも、うまく聞き取れてもいなかった。

「バルト・シルヴェスタキでございます」

 男は気分を害した素振りなど微塵も見せず、凛々しい表情のまま繰り替えした。

 もう一度聞き返すべきか、このままスルーすべきか、愛子は門扉をひっつかんだまましばし考えてしまう。

「なにかしら、あれ」

「やあねえ、夢見さんのところ、男を連れ込んで」

 奇異と詮索の視線を感じた時には既に手遅れだった。買い物帰りの(ばばあ)どもが、こそこそと話をしながら横切っていった。愛子は蝶番が泣き叫ぶのもお構いなしに門扉を叩きつけ、男の元へ詰め寄った。

「ぁむあ……あー、なんでもいいから、早く済ませてくれない?」

「かしこまりました。それでは愛子様、こちらの書類にサインを」

 男は表情を変えることなく頷き、コートの内ポケットから二つ折りのファイルを取り出した。

 受け取ってみると、それは固い厚紙の上に紺の布が貼ってあり、柔らかい手触りと重厚感を両立させていた。中身は細かい字でびっしりと埋め尽くされた書類で、右下の方に、誰が見てもわかる余白があった。人目が気になって仕方ない愛子は、男からペンを借り、書類をよく確認することなく、自分の氏名を余白に殴り書きした。

「んー、はい、これでいい?」

「あぁ、申し訳ありません。元の名字でお願いできますか」

「ふぇ?あっ、はい」

 言われた通り、愛子は先ほどのサインを二重線で消し、狭くなってしまった余白にもう一度サインした。男にファイルとペンを差し出すと、重力を感じぬ優しさで引き取られた。

「はい。これにて遺産相続は完了いたしました」

 サインを確認すると、男は音を立てずにファイルを閉じた。前髪の先をわずかに揺らしただけの、優雅な閉じ方だった。そして、ファイルを小脇に抱えると、近衛兵のように姿勢を正した。

 その堂々たる佇まいに、愛子は強烈な違和感を覚えた。嫌な予感がした、とも言う。絶対に評価が悪いとわかっている通知表が、今まさに目の前で開示されていく気分だ。

「えっとー、それでぇー、まだ終わらないの?」

 どうか間違っていますように、愛子は祈るように尋ねた。

 男はかぶりを振り、ファイルを開きなおした。愛子の不安は倍増した。

「いいえ、すでに終了しております。夢香様がお遺しになられたものは……現金、株式、金など――現在の価値に換算して――総額十一億五千六百八十万四千円。ご実家のお屋敷と、敷地一体、夢香様名義の乗用車、自動二輪車等計三台。関西国際空港にプライベートジェットが一台、いずれも、愛子様が未成年でありますので、成人するまでは未成年後見人――ここにおいては夢見ご夫妻が――管理されることとなりますが、全て、愛子様のものとなっております」

 よどみなく言い終えると、男は再び近衛兵になった。

 長ったらしい説明を、愛子は半分も聞いていなかった。嫌な予感はますます強まっていく。とにかく、今の彼女にとって大切なのは、この異様な光景から一秒でも早く退散することだ。すでに、近所の(ばばあ)が家の前を二往復している。

「あっ、そう……じゃあどうも、ありがとう……」

 微動だにしない男に言葉だけの礼を尽くし、玄関のドアノブに手をかけた。あとは手首をひねり、引っ張るだけだ。

 だが、視界の端に引っかかっている男が気になって仕方がない。愛子はドアノブ握る手に力をこめ、目をぎゅっとつむった。このまま無視して中に入ることもできるだろうが、もしこの男が、いや、結論を言うまい、たとえ男が、まつ毛一本動かさずに突っ立っていようともだ。まずは聞いてみなくては。

 愛子は深呼吸をしてドアノブから手を離し、男の方に顔を向けた。

「えっと……あなたはいつ帰るんですか?」

 男は凛々しい表情の中に困惑の色を見せ、小首をかしげた。しかしすぐに合点がいったようで、「あぁ」と頷いた。

「言い忘れておりました」

 男はファイルを持った左手を背中に隠し、右手を胸に当てた。そして、まるで最愛の女性に結婚を申し込むように、熱い視線を投げかけてきた。

「私も遺産の一部なのです」

「……はい?」

 ヤバい、なんか始まった――今世紀最大の告白を目の当たりにし、愛子は目をしばたかせた。止めるヒマなどなかった。男は片膝をつき、こちらではなく、地面を見ながらしゃべり出した。

「私は夢香様専属の執事をしておりました。ですから、先ほどのサインで、他の遺産同様、愛子様に相続されたことになるのです」

「は……?それって……」

 男が顎先を上げる。嘘偽りのない黒の瞳が、翡翠の瞳と交錯する。

「改めてご挨拶を申し上げます。本日より、お嬢様専属の執事を務めさせていただきます。バルト・シルヴェスタキにございます」

「はあぁあぁあぁあ!?」

 もれなく近所の全(ばばあ)の視線を独り占めにした愛子だった。

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