天皇陛下の現在、混乱の時の中で
「天皇陛下の現在、混乱の時のなかで」
オレンジの服を着た色鮮やかな男性が、私の部屋から見て左手の路地を歩いていく。
手が、ドリフターズの泥棒の真似をしたちょこまかと動く手を真似ている。
2019年の初夏のことである。朗は自分が病院に入院していた3年前の夏の事を思い出していた。自分が悪口を言った田中という患者がいて、その患者もドリフの真似をしていたのだ。
彼はその容貌と女性に対する態度から若い女性患者から薄気味悪がられていて、同時にある病棟内の勢力からその立場上、守られていた。しかし、朗は病棟内のやたらだだっ広い収容人数の多いその病棟、第X病棟のディルームで、田中に喫煙コーナーの入り口で、服の上から「局部」を撫でられたという理由で、衆人の眼の下で、明らかに知的障害者である彼を大声で罵倒したのである。
退院後、その事を「声」によって諭され、恐らく第X病棟に再入院させられる恐れからと自分を少し、ほんの少し、恥じた朗は葉書で「詫び状」を書き、自分と彼を救ったのであった。
弱い人の事を救うのは悪いことではない。ただ、その事で周囲とむやみに軋轢を作ってはつまらない。集団における人間関係をよく読み、強い人の保護下にある弱い人には気を付けて接しなければならない。
そして今の世は何のかんの言ってまだまだ「魔女」や「仙」がとても強い。十分、気を付けると「魔仙関係」を円滑に保てるようになる。但し、突出して弱い人たちを救えるようなら、また自分の「正義」を信じ獲ているなら自分の心の赴くまま行動してみるのも良い。
政治を学ぶために遅くとも大学生時代に「古典」の政治学の名著を一冊は読んでおくと善い。
力とは隠れて秘密裏に行使されるからこそ、力なのではない。正しさは間違っていないから「正しい」のではない。
スマートに。賢明に。
若し、携帯がiPhoneでなかったら、朗は窮状、自分の窮状を周囲にすぐ知らせていただろう。朗のiPhoneは壊れていて、勝手な意思、時代の勢行に、天皇の事実上の不在という異常事態の中、飲み込まれていたのだった。
歴史を知る人は多くても歴史から学んだ人は少ない。
パンを食うな、ラーメンすすれ。
ハンバーガーを食べるくらいなら、吉牛行こう。後悔はさせません。
そして、本を、吉牛食べて暖かな気持ちで、思いきったお金でペンギンブックスの「Crime and Punishment」を買ってみたらどうだろうか。罪と罰の英書であり、きっと読めるはず、うちの子なら、という期待を持って、育児をする勇気が持てると思う。ナマズはナマズ、地震を防いでいるのはナマズだと思うよ。
紙の本のよいところは手で紙を頁を手繰ることが出来るから、「手繰る」ためには自我と意思が必要で、そのためには暖かな魂がなくちゃならない。
柔らかな読書を。