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ニーローは異世界でヒーローになりました。 作者:四羽
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第四話 ニーローは城に突入しました

 ナイトメアの本拠地にある一番大きい建物の中にある部屋に1人の男がいた。さらに、その部屋に白い甲冑(アーマー)を着た男が入ってきて、その男はその男にかけより「侵入者」の報告をした。

「侵入者?何人?」

「1人です。しかも、その侵入者の着ている甲冑(アーマー)が・・・・・・!」  

◇◇◇

 少し時間はさかのぼる。

(ここっぽいな、黒幕が居るの)

 雅紀は本拠地内の一番大きい建物の目の前にいた。その建物はまるで、RPGに出てくるような城を真っ黒に染め上げたようなものだった。門番がいたのだが、すでに撃退済。

(入ってみるか!)

 雅紀はマシンガゼルに乗り、門を突き破って城の内部に浸入した。しかし、マシンガゼルのエンジン音と排気音で、浸入したことが一瞬でバレた。
 最初に雅紀のいるとこまでやって来たのは、蟻甲冑(フォルミーカアーマー)を着た6人の男と、その男達を従えた白い甲冑(アーマー)を着た1人の男だった。

「貴様何者・・・・・・その甲冑(アーマー)は!」

「何驚いてんだよ、魔法甲冑(マジアアーマー)着てるくせに。それ着てるってことは、あんた結構偉い人なんだよな。そんなあんたに聞きたいんだが、ナイトメアで一番強くて偉い奴って誰?」

 魔法甲冑(マジアアーマー)とは、その国で最も魔法に秀でており、同時に国内での地位が高くなければ着ることができない、かなりレアな甲冑(アーマー)である。それぞれの種族の聖騎士(セイクリッド)は、自分達に適合する甲冑(アーマー)を着ることで戦闘力を上げている。
 アンドリューのような獣人族は、蠍甲冑(スコーピオンアーマー)のような、動物の名前を持った甲冑(アーマー)が適合。ミーナやこの男のような妖精族は魔法甲冑(マジアアーマー)のような、基本1色で染め上げられて魔力の増加が可能の甲冑(アーマー)が適合。そして全種族に対応できる蟻甲冑(フォルミーカアーマー)などがある。蟻甲冑(フォルミーカアーマー)を着ている者は、聖騎士(セイクリッド)の中でも、所謂雑魚扱いされる。
 そしてあまり関係ないが、雅紀は甲冑(アーマー)を着たナイトメアのことは、省略して聖騎士(セイクリッド)モドキと呼んでいる

「貴様に教える必要などない。ここで死ぬのだからな!」

 魔法甲冑(マジアアーマー)を着た男は、手を真上に掲げた。

「食らってくたばりな!ラドリューム!」

 光属性魔法「ラドリューム」は、光属性の攻撃魔法の中でも、かなり上のランクに位置するため、まともに食らえばアンドリューの蠍甲冑(フォルミーカアーマー)を粉砕してしまうほどの威力を持っている。
 しかし、これはあくまで普通の甲冑(アーマー)の話。雅紀の甲冑(アーマー)聖騎士(セイクリッド)の着ている甲冑(アーマー)とは全くと言ってもいいほど違う。強度や重量など、総合ステータスで他の甲冑(アーマー)を凌駕している赤甲冑(ロッソアーマー)ならば、ラドリュームを食らったところで僅かな傷すらもつかない。

「効かねえな!今度はこっちの番だ!」

 電撃装置(エレキデバイス)を右手に持ち、蟻甲冑(フォルミーカアーマー)を着た男達に銃口を向けて躊躇いなく引き金を引いた。

「あががが!」

「あぁぁぁが!」 

 雅紀は1人だけを撃ったのだが、その隣にいる男にも電気が流れ、1回引き金を引いただけで同時に2人を撃退することに成功した。

「こいつ・・・・・・!一体!」

 一斉に襲いかかった残りの蟻甲冑(フォルミーカアーマー)の男達だったが、雅紀は1人ずつ順番に攻撃し、誰も雅紀に攻撃を当てることができずに倒れていった。それを何もせずに見ていた魔法甲冑(マギアアーマー)の男ルイズは、雅紀に対する恐怖で身体の震えが止まらなかった。

「もっかい聞くぜ、妖精族の男前。ナイトメアで一番強くて偉い奴って誰?」

 問われたルイズは身体の震えが止まらず、身体中から汗が流れ始めた。

「デュ・・・・・・デューク様だ・・・・・・」

 恐怖に負けて、ルイズは自分達の中で最も強く最も立場の高い者の名前を吐いた。雅紀はルイズの言った「デューク」という男を探すため、城の中を回ることにした。

「教えてくれてありがとう」

 それだけ言ってから、雅紀はマシンガゼルに乗ってエンジンをかけた。

「俺を、倒さないのか?」

「俺はヒーローだからな。戦意喪失した奴は攻撃しないんだよ」

 マシンガゼルに乗ってその場を去った雅紀。その直後、緊張から解き放たれたルイズは、胃の中のものを全て戻してしまった。殺されると思っていたのだろうから仕方ないだろう。ルイズは内容物を全てぶちまけると、震える脚で立ち上がってデュークのいる部屋に向かった。

(早く・・・・・・デューク様に!)

◇◇◇

 マシンガゼルに乗ったまま雅紀は城の中を駆け回り、立ち向かってくるナイトメアを倒し続けた。しかし、ずっとバイクに乗り、ずっと戦っているため、雅紀の身体には疲労がたまっていた。

(ちょっと休憩しよ・・・・・・さすがに疲れた)

 城内の壁を背もたれにして、雅紀は床に座り込んだ。

(腹減ったな・・・・・・ミーナの作った料理食いたい・・・・・・)

 雅紀は早朝に保存食を食べてからアルシオ王国を出て、現在は丁度昼飯時なので、雅紀はただ空腹だった。雅紀はここに来る前、何か食べ物を持ってこようとしていたのだが、「すぐ終わりそうだからいいかな?」という甘い考えで結局何も持ってきてはいない。

(この城の中になんかないかな・・・・・・)

 腹が減っては戦はできぬ。雅紀はとりあえずナイトメアの城の中に食料がないか探すことにした。そしてそんな雅紀は、ヒーローというより空き巣という称号の方がお似合いだろう。
 その後、変身を解いた雅紀は調理場を見つけ、食料をいくらか口にしてから再び変身した。

◇◇◇

(よし!食ったから体力も回復した!じゃあ次はあっち行ってみるか!)

 さっきまで雅紀が戦っていたのは城の右側で、左側にはまだ立ち入っていなかった。因みに最初、ルイズと戦っていたのは右側でも左側でもなく、城の中央に位置する場所だった。
 雅紀はマシンガゼルに乗って左側に向かった。それと、こんなとこでこんな説明はする必要はないと思うが、マシンガゼルはガソリンを必要とせず、電撃装置(エレキデバイス)の電気で動くバイクである。そもそもこの世界にはガソリンが存在せず、仮に自動車が作られたとしても全部電気自動車だろう。

(そいえば、俺がこの城に入ったこと左側は知ってんのかな?侵入者がいるって知ってたら襲いにくると思うんだけど・・・・・・)

 走りながら雅紀はあることに気づいた。それは、雅紀がこの城に突入してから、右側から出てきた聖騎士(セイクリッド)モドキとしか戦っていないことだ。侵入者がいれば当然城中に伝わる。そうすれば左側からも聖騎士(セイクリッド)モドキが出てくるはずなのだが、左側からは1人も出てきてはいない。そうこう考えているうちに、雅紀は城の左側についていた。

(・・・・・・おかしい、誰もいない)

 城の左側には聖騎士(セイクリッド)モドキどころか、1人も人の姿がなかった。右側には人間族、獣人族、魔族が何人もいたのだ。そして雅紀が誰もいないことに疑問を抱いたとき・・・・・・

「ようこそ俺の城へ」

「!?」

 突如雅紀の背後に誰かが現れ、耳元で囁いた。

「お前が・・・・・・デュークなのか?」

「よくご存じで」

 その男がルイズの話していたデューク。デュークは他のナイトメア同様、甲冑(アーマー)を着ていた。しかし、デュークの着ていた甲冑(アーマー)は、雅紀の着ている赤甲冑(ロッソアーマー)と酷似して、多少違う場所もあるが、カラーとそれ以外は殆ど赤甲冑(ロッソアーマー)と同じだった。
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