表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プロローグ的なわたし語り

 

 

 わたしは、その”彼”の言っている事が、

 あまり分かりませんでした。


 「死にたい」と思う人、つまりはわたしです、

 に対して、末期癌で余命の確定された、「自分よりマシ」、ということでしょうか?

 それとも、死にたがっているわたしが生きる今日は、

 どうしようもなく生きたい”彼”が願う今日である、か明日であるか、みたいな事なのでしょうか?


 なんにせよ、わたしは「死にたい」と思う。

 人間として死にたいと思うほどに、不幸なのです。

 それなのに、生きたいと思う、幸福な彼に、自分よりマシ、

 なんて、軽々しく言われたくない、そういう気持ちだったのです。


 そして思うのですが、彼は不幸じゃないのでしょうか? 

 死にたい、って思わないのでしょうか?

 彼の将来は、希望が無く、近いうちに実際に死にます。

 わたしだったら、現状の死にたいに、さらに死にたいが乗算されて、考えたくもないのですが。


 彼は、死にたくない、だから死にたい人を止めたいのでしょうか?

 わたしに感情移入して、止められたら、なにか彼にとっての、生きる希望になるのでしょうか?

 分かりません、

 わたしはわたしでしかないので、彼の気持ちは分からないのでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ