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腐世界改訂メモ  作者: たんぽぽ
9/15

#まさかの……

「あの小さく見えるやつがフィーナの家だよ。」



深い森から出る直前、リーフが遠くを指差し告げた。


「じゃ、私はここまでだから。」


「うん!ありがとう♪」



ウキウキと、満面の笑みでお礼を言う雛菊。



「あ、うん。……えーと、頑張ってね! それじゃあ私は、キュラウ様を起こしに戻るよ。またね!」


「うん、そっちも頑張ってね!バイバイ~。」



ピューと森の中へ帰っていくリーフ。

森に背を向け、リーフとは反対側に進むオレら。


――机が重すぎてツラい。





----------



森を出た頃にはまだ水色だった空が、家に着いた時には藍色に染まりかけてた。

――オレンジ色の時は、滅茶苦茶綺麗だった。




さて、どれが言われた家やら。そこには3軒の家が建っていて、3軒とも似た造りだった。


「……だ、大丈夫……です、か?」


「疲れたぁー!」


地面に寝転がってヘバっているオレを、雛菊が心配そうに声をかける。



「雛菊さんこそ、なんで大丈夫なんだよ?」


机を抱えたまま、相当な時間歩いたが……。


「な、なんか、ワクワクしちゃって……そ、そしたら……へ、平気……でし、た。」


オタクパワー恐るべし(笑)





「あそこ……だよね?……フ、フィーナさんの家。」


雛菊が一番左の家を指し示す。


「うんー?なんで分かるんだ?」



3軒共そっくりな家。どれが合ってるかなんて分からない。


「えとー……ここ……。」


雛菊が指差したのは一番左の家の、門の所に掛けられている『フィーナHOUSE』と書かれた看板。



「それじゃ、これ押しゃーいいのか?」


答えを聞く前に押したボタンは、一般的な玄関の外に付いている呼び鈴。



ピーンポーン


音も一般的。




「まさかの、異世界でチャイム……。」


雛菊が、なんか呟いてた。


その頃。



リーフ  「たっだいま~♪そして……いい加減、起きろジジィ!」

キュラウ 「うるさいのぅ。なんじゃ?」

リ  「起こしに来た!キリッ。」

キ  「寝かせてくれぬかのぅ。寝る子は良く育つんじゃよ。」

リ  「あんたはさっさと朽ちろ!!」

キ  「シワシワリーフと違って、わしはまだ若いんじゃ。」

リ  「あぁ?誰がシワシワだってェ?!」

キ  「おや。耳まで悪くなったんかのぅ?ふぉっふぉっ。」

リ  「なァ。あんた眠いんだよね?寝たいんだよね?」

キ  「な、なんじゃ?急に。」

リ  「それならさー、永久に寝かして、 あ・げ・る♪キャハハァ!」

キ  「わ、わしはもうちょっと、君達(おんにゃの子の下から覗く下着を)を見ていたいがのぅ。」

リ  「ア?今、なんか混じったヨね?」

キ  「気のせいじゃろぅ。」

リ  「嘘ついてんじゃねェぞ!クソジジィ!!」

キ  「リーフは酷いのぅ。なぁ、リーリュよ。」

リーリュ 「えぇ、そうね。」

リ  「ぎぎゃッ!いつの間に!」

リュ 「フフフ。」

リ  「え、いや、リーリュ? こ、これには深い事情があってね?」

キ  「ガツンと言ってくれぬか?わしが言っても聞かなくてのぅ。」

リュ 「えぇ、そうね。ガツンと……。」

キ  「そうじゃ、そうじゃ。助かるわぃ。」

リュ 「あのね、前々から思っていたのだけれど……。」

リ  「ひぇぇ……。」

リュ 「キュラウ様には、もっと働いてもらわなければいけないと思いますの。今までの分も。」

キ  「まさかの、わしが怒られるとは。リーリュは酷いのぅ。なぁ、リーフよ。」

リ  「(小声でリーリュに)さっきと真逆(笑)」

リュ 「(小声で)今のイラっと来たわ。ちょっと殴ってもいいかしら?」

リ  「(小声で)もちろん。レッツゴー!」

キ  「二人でこそこそと何を話しt...。」

バコッ。

ガツン。

リ  「リーリュ、なんで私にまで〜?(泣)」

リュ 「さぁ?(笑)」


 勝者 リーリュ





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長いわッ!!


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