#ツチヤタマ
……恐ろしっ。
「やっぱりてめぇ、起きてんじゃねーか!さっさとやるべき事やりやがれぇ!! この、眠り姫ならぬ眠りじじぃめ!」
「ほぉ。それなら可愛い姫様にキスして貰わんと起きられないのぅ。」
「だぁ~れがあんたみたいなじじぃにキスするんだ?アホが。てめぇみたいなじじぃにキスする奴なんているわけねぇだろ。そんな事もわかんねぇのかよ?老いぼれじじぃ。」
「じゃあリーフよ。お主で我慢してやるわぃ。本当は可愛い人間のおんにゃの子が良かったんじゃがのぅ。仕方ないわぃ。」
「はぁ?するわけねぇだろうが、ド阿呆!」
「ついでにそのおんにゃの子が巨乳なら、もっと良いのぅ。ほれ、キスする時にわしの幹に押し付けられるハズじゃ。 どんなに深い眠りだとしても、飛び起きる自信があるわぃ。」
「この、変態じじぃが!!」
「おや?おぬしらはツチヤタマから来た者達かのぅ?」
妖精の投げた石をまた器用に避けた老木は、ようやくオレらに気づいたらしい。
――ってか、ツチヤタマ? なんじゃそりゃ。
助けを求めるように雛菊に視線を向ける。
「えぇと、『地球』の事です。」
そう言って本のページを捲った彼女は、開いたページをオレに見せる。
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ツチヤタマ
地球の事。
シュムの森、9代森主:キュラウが使う。
間違えて『土・也・球』と読んでいるのだが、いくら訂正しても直らない。
それなら『土・也・王・求』と読むべき。何故『球』だけ普通に読むのか、意味がわからない。すでに脳みそが腐ってると思われる。老害は早く倒れて朽ちるべき。
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おぃ。これ書いたやつ、口悪いぞ?