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正しさの哲学。僕は主観だ。

作者: 荒井爽馬

僕は正しさを説いて、過ごしてきた。


あの大惨事の事件。事故。


なぜ起こったのか。


これからどう改善すべきなのか。


いったい、真理はどこにあるのか。


それ以前に生きるとはなんだ?


僕はなぜ、つらいのだろう?


問えば問うほど、世の中には明確な答えが無いことをしる。


正しさなんてものは、ただ僕自身が誰かと理解を分かち合いたいだけの気休めでしかないのかもしれない。


そう思うと虚しくなってくるのだった。


まるで僕が信じてきたものが何もかも「価値の無い」もののように思えたからだろう。


誰かの正しさは誰かが否定する。


それだけしか僕は信じられなくなってくいたようだ。


そんな悶々とした解決しない悩みを抱えていた時に彼女がヒントをくれた。


哲学楓だ。


なんのヒントかというと僕の「世界観をガラリと変える」ヒントだ。


彼女は自身にみちた表情でこういった。


「あなたはあなたが必要だと思っていることしか、やってないのに。なぜなぜと悩む。それすら、あなたにとって都合の良いことだと知らずに。まったく主観的ですよね」


そして、と彼女は間をおいて。


「あなたは、あなたが生きていることの価値を理解していない。え?親から愛されて育てられなかった?そんなもので幸不幸が決まるわけがないじゃあないですか。騙されないでください。環境があなたになにをしても、あなたはいつも、あなたが必要だと思っていることしかやっていなくて、今この時もあなたはどうやら安定を求めているというということに。幸せになる勇気。他人を幸せにする勇気がだせずにいるのだということを。あなたはいつもいつも、真の意味でやりたいことをやっているのですよ」


僕はあの言葉の真意を理解した。

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