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(一応)清楚系Vtuber、配信でギャンブルしたらキャラ崩壊したけどリスナーにめちゃウケてV人生変わった話。  作者: 団栗珈琲。
第六章 遊園地? 最高かよ!

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第35話 ばななぁ( ᐛ )?

『———バナナを集めてきてほしいんだ』

 マリモコングはそんなことを―――

「じゃない! そんなこと!? そんなことでいいの!? わざわざ私を使うまでもないじゃん! てめえでいってこいやー!」

 ということで、納得がいかないので私が抗議してみる。


『そういうと思ったぜ? でも、これにはちゃんとした理由がある。———まあ、あとでわかるさ』

 さりげなく高度な会話をかましてくる。中にAIでも入ってるのかなってくらいちょうどいいタイミングだった。……まあ、たまたまだろうけどね。


 そういうとマリモコングは近くにあったいかにも危なそうなボタンを押し込んだ。

 刹那———


「樽が抜けたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 えにし先輩は叫び声を上げながら、地面へと吸い込まれていく。


「あっはははっ! あっはははっ! あっはははっ! あーはっはっはっは!」

 そんな中、絶叫するえにし先輩を見て、私はゲラゲラと笑っていた。さすがに笑ってはいけないのはわかっているんだけど、笑わずにはいられない。


「あの! 私絶叫系苦手だって―――」

 樽の急降下が終わって、一息ついたところでえにし先輩が文句を言おうとするも、さらに樽は急なカーブを描く。

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「たーのしーですねー!」

「どこがっ! 三半規管がぐちゃぐちゃになるよぉ……。なんとなく嫌な予感はしてたけどさぁ……」


 私とえにし先輩でキャッキャウフフ(事実)をしていると急に大きなモニターが現れる。

『ん? おうおう。貴様らがコングの言っていたやつらか? ———おっと、商会が遅れたな。わしはマリモローヴじゃ。以後お見知りおきを。さて、知っているかもしれんが、ここの集落にはバナナが足りておらんじゃよ。だからおぬしらにも手伝ってほしいのじゃが』

 そう白い髪と白いひげの生えたマリモコングがいう。


「( ᐛ )ばなな」

「あー! えにし先輩が恐怖でおかしくなった!」

「( ᐛ )ばなな」

「えー……。これが続く感じですか……」


「( ᐛ )ばなな」

「そんな『うん』みたいな感じでバナナを使わないでください。はいマリモローヴさんの話を聞くんですよ」

「( ᐛ )ばなな」


「あ、あたまがおかしくなりそうだぜぇ……」

「( ᐛ )ばなな」


『おぬしらはこの樽に乗っておるだけでいい。貴様ら人間の放つオーラみたいなもんでバナナの成長が早まるのじゃ。……ただ、バナナの成長を妨害するほかの村のやつらに気をつけるのじゃぞ』


 マリモローヴがそういうと、私たちの乗っている樽がゆっくりと動き出す。

「( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな」


「あー、怖いからってバナナを連呼しないでください。っていうか、それで会話できないんですからね! オンエアするときここら辺のシーン全部私たちのしゃべり声だけになるんですからね!」

 私がえにし先輩にメタいことを言っても、スイッチが切り替わることはなく返事は「( ᐛ )ばなな」なのであった。


 ……どんだけ絶叫系にがてなんだよ。と思ってしまう私なのだった。

 ―――などいってみたけど、このジェットコースターはまだまだ始まったばかり。よこで先輩はバナナバナナ言ってるけど、私は意気揚々と目の前をみる。


 ギッギッギッギ……と音を立てて、ゆっくりとジェットコースターは昇っていく。横にあるモニターを見ると壮大なバナナ畑が広がっている。


 だけど、その木にはバナナは実っていない。というかバナナが足りてないって言ってたけど、ほかの農作物を育てるとかした方がいいと思うんだけど。

 なんでこんなにバナナに執着するのだろう。あのマリモゴリラ共は。


 そして、ジェットコースターの最高到達点に達したかと思うと―――止まった。

 いや、停まったというべきだろうか。

「( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな」


「恐怖で先輩がバナナbotに成り下がってる。というかなんでVliveはえにし先輩にこんな仕事を投げたんだろう。いや、ウニバだけどさ。いくら何でも向いてなさすぎでしょ」

「( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな」

「そうだよねぇー。じゃないんですよ。日本語でしゃべってください」

「( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな」

「バナナも日本語だろって? そういう話じゃないですよ。……あと、なぜかわかんないですけど、そのバナナって言い方、物凄く頭の悪そうな絵文字がついてるような気がするんですけど」


「( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな( ᐛ )ばなな」

「気のせいだろって? いや、これは確信ですよ」

 なんか、先輩の言ってる意味がなんとなく分かっちゃう自分が嫌になるなあ―――。


『はっはっはー! お前らがあのクソゴリラの言ってたニンゲンかぁ? ざんねんだが、この装置は止めさせてもらったぜー?』

 というか、ながいなこのマリモコングのジェットコースター。作りこみ過ぎなんじゃないの?


 ―――後で聞いてみたら、数で回すらしいです。レーンも五連ぐらい使ってやるんだそうです。……考えられてんなあ。と思う私でした。

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