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(一応)清楚系Vtuber、配信でギャンブルしたらキャラ崩壊したけどリスナーにめちゃウケてV人生変わった話。  作者: 団栗珈琲。
第六章 遊園地? 最高かよ!

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第32話 遊園地に到着!

 USJ。ウニバーサル・スタンディング・ジャポン。ウニバとも。

 そんな多種多様な異名を持つ、ウニバ。私はそんなところにカメラマンと、なにより茜柳先輩といっしょに来ている。楽しみしすぎてやばい。


 というか、東京の事務所から、大阪まで車で走っている。

 夜に東京を出て、茜柳先輩は車の奥で眠っている。現在時刻は、三時。

 事前に寝ていたため、そこまで眠気はないが、直前まで配信をしていた茜柳先輩はそれは眠かったことだろう。さすがは配信モンスターの異名を授かるだけはある。

 大きめのワゴン車だ。安心感がすごい。私はこいつを信用している。頼んだぞ。


 そろそろ、京都につく頃だ。今回、ウニバに向かうルートは東京から名古屋、京都から大阪を経由するルートらしい。……グクっただけだけれども。


 いやいや、それはいいんだけど。

 ウニバってさ、なんとなく雲丹うにに近いような気がしてならないんだよね。

 というか、そのものみたいな感じがして、雲丹が立ち上がる国、日本。みたいな意味不明な感じになっていると思うんだ。うん。


 ちなみに、茜柳先輩は私の隣で寝ている。

 あわよくば、私の方にもたれかかってくれないかなあ……なんて、一切考えていないし考えたこともない。

 ……寝顔が可愛い。


 そんな茜柳先輩にたいして、純粋で無垢でピュアな感情を抱いていると、茜柳先輩が大きくあくびをし、「あれ? ゆほちゃん?」と、なぜ私がこんなところにいるのがわからないような顔をするも、すぐにウニバへの移動中だということを理解し、「そういえばそうだったっけ」と、一人で勝手に納得している。


 現在時刻は四時。京都市を抜ける。

 せめて観光とかさせてほしいなあ。なんて……。


 すると、助手席に座っている私のマネちゃんが、「そろそろ、到着ですので、映像撮りますね。車内の映像なので、ぬいぐるみ渡しますねー」

「あー、はい」


 私はマネージャーから、Vliveが公式で出している、ぬいぐるみ。「Vlive plush(プラッシュ)」を受け取る。

「はーい。じゃあ、撮りますねー。スリー、ツー、ワン、はい」


「ゆほちゃん。もうすぐ着くねー」

「そうですねー」

「ゆほちゃんはずっと起きてた?」

「いや。結構寝てましたよー」

「私は今の今までずっと寝てたよー」

「そうですよね。ずっとねてましたよねー」

「あとちょっとで着くらしいですよ」

「えー。そうなの? 六時間もあっという間だねー」

「いや、茜柳先輩の場合は、ずっと寝たからでしょー」

「そうかも!」


「―――はーい。ありがとうございます」

「あと、どのくらいで着きますか?」

「あー。あと三十分、四十分ぐらいですねー」

「ありがとうございます」


   ✕   ✕   ✕   ✕


 現在時刻は午前五時。

 徐々に日も昇り始め、清々しい太陽を感じながら、私はあの代表的な地球の前に立っていた。ずっと回転しているアレ。真ん中に大きく「ウニバーサルスタンディングジャポン」と書かれている。


 私は高揚感に胸を躍らせながら、奥に足を踏み入れる。

 もちろん、茜柳先輩も一緒に。あと、Vlive plush(プラッシュ)も一緒に。

 あとあと、カメラマンも一緒に。いや、カメラマンと言っても一人だしマネージャーだし、どっちかって言うとマネージャー兼カメラマンという方が正しいと思う。

 そんなことはさておき、バカでかい地球儀の前で撮影を挟むらしい。


「はーい、ということでやってまいりました! ウニバーサルスタンディングジャポンでーす!」

「いやー、楽しみだねぇ。ゆほちゃん!」

「ほんとですよー。わたし、来るの初めてなんですよ―」

「あ、そうなんだー。わたしも、来るの初めてなんだよ」

「えぇ! じゃあ、処女ってことですか?」

「しょっ―――…………まあ、「《《ウニバ》》」処女ね」


 かつてないほど、ウニバを強調して発言する先輩。

 なにか思うところでもあるのだろうか。……というか、ありまくりなのだろう。

 まあ、私が何かを指摘するわけでもないし、別にそれを悪くも思わない。むしろ、プラスだ。というか茜柳先輩。私も同士ですよ……。


「それじゃー、元気に行ってみましょー!」

 私は気持ちを切り替え、茜柳先輩にそんな声をかけて、バカでかいゲートを潜る。

 私の初ウニバライフは今日、始まったのだ。

 そして私は、頭のネジを何本も飛ばして、アホみたいな発言を繰り返し、アホみたいに羽目を外して遊ぶのだ。


 そもそも、私はVtuberが好きだからという至極単純、真っ当な理由でVliveに入ったのだが、やってみれば意外とVtuberという職業はきつい。

 いや、それも楽しいから続けれているのだが。


 そもそも、会話ができない。できないからこそ、一人で喋り続けるというのも意外にしんどい。配信中は話題を探すことに必死になりながらも、コメント欄を読みつつ話題を変えていく。それをさらっとやってのける茜柳先輩はとてもすごいと思う。


 いやいや、そんなことはさておき。私は意気揚々とウニバの地面を踏みながら進んでいく。

 ……もちろん、茜柳先輩もセットで。いや、セットっていい方は良くないな。などと思いながら、私は足を進める。

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