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(一応)清楚系Vtuber、配信でギャンブルしたらキャラ崩壊したけどリスナーにめちゃウケてV人生変わった話。  作者: 団栗珈琲。
第三章 四人寄ってもクソはクソ

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第20話 人生? なにそれおいしいの?

「まず、この人生ゲームには二つのモードがあって、合計取得金額を競う、「わいわいモード」と、お金じゃなく、幸せを競う「プライスレスモード」の二種類があるよ。ちなみに、PCUはモード関係なく、お金を集めようとするよ。CPUがルール理解してないって笑えるよね」

「全然笑えないよ?」


 :うん。嗤えねえ

 :そうだな

 :うん

 :お前らなんかもっとあるだろ


「プレイ人数は四人! それじゃあ、始めるよ!」


    ✕    ✕    ✕    ✕


「まず、キャラクターは十人の中から選んでね」

「いやいや、ひーちゃん。もっとあるでしょ。っていうか、名前も決まってるんだけど?」

「そうね。なにこれ? 誰が誰だかわかんないじゃない」

「なにこれえ……」


「まず、茶色い髪の女の子、「あおい」が「ゆほ」ちゃんね!」

「えー。髪が茶色いとこしかかぶってないんだけど……」


「黄色い髪の女の子、「かのん」が「サキ」ちゃん」

「私、髪色と目の色しかかぶってないんだけど……髪型に至ってはなにこれ。みたいな感じなんだけど……」


「で、かえるの着ぐるみをかぶった、頭の可笑しそうな女の子、「れな」が「いろはす」ね!」

「ねえ。なんか私、馬鹿にされてない? されてるわよね」


「それで、水色ツインテールの女の子、「ななみ」が私、「ひすい」です!」


    ✕    ✕    ✕    ✕


 画面が映し出される。

 まあ、見たことある人生遊戯だな。みたいな感想を抱く画面だ。

「あっ、所持金一千万円。すんごいお金持ちですね」

「ほんとだねえ」

「そうね。これだけあれば、なんでも……はできはしないわね」


「じゃあ、ゆほちゃんから。Aボタンを押しながら、Niiリモコンを振ってね」

 ひーちゃんにそういわれたので、私はAボタンを押し込みながら、Niiリモコンを振る。


 すると、画面上のルーレットが回転して、画面には1と表示されていた。

 すると、かってに「あおい」が歩き出し、才能カードを入手したのち「かなしみマス」とかいうふざけた名前のマスに止まった。


 すると、なにかムービーが流れ始め、

『大変だ! お母さんから持たされた給食費の袋がなくなっている! どこでなくしたんだろう。鞄の中に入れたはずなのに……。盗まれたに違いない! 先生に相談して、犯人を見つけよう! 「とった人がいたら、手を上げなさい」誰も手を上げないや……。ああ! 鞄の奥に紛れてた! 疑っちゃってごめん! みんな!』


「は?」

「あ、ちなみに際のカードは、才能によって、就いた職業の給料、パラメーターがアップするものだよ」


「次、サキちゃん」


 サキも同様にルーレットを振り、1が手でかなしみマスに止まった。すると、

『大変だ! お母さんから持たされた給食費の袋がなくなっている! どこでなくしたんだろう。鞄の中に入れたはずなのに……。盗まれたに違いない! 先生に相談して、犯人を見つけよう! 「とった人がいたら、手を上げなさい」誰も手を上げないや……。ああ! 鞄の奥に紛れてた! 疑っちゃってごめん! みんな!』


「え? さっきとおんなじ奴じゃん」

「ああ、このゲーム圧倒的にイベントが少ないから、こうやって被るよ」


 :めちゃくちゃだなあ

 :なんでこんなことをするんですか!

 :うん。クソ


    ✕    ✕    ✕    ✕



『「よろこびマス!」新幹線こまちに乗ってきたからあっという間についた!

 秋田名物を見に行こう!

 なまはげについて調べよう。

 なになに・・・なまはげは大晦日にやってくるんだって!

 だけど観光施設へ行けばいつでも会えるみたい!

 さっそくいってみようっと!』


「え? なんなのよ。これ」

「意味わかんないですね」


 :もう、俺頭痛くなってきた

 :奇遇だな、俺も

 :実は、俺も


    ✕    ✕    ✕    ✕


『鳥取名物が食べたい

「カレーライスでいいかな?」

「カレー大好き!是非お願いします」

 らっきょう漬けがのっている普通のカレーだった

「カレーの消費量は日本一でラッキョウは鳥取の特産品!

 両方とも鳥取の県民食だよ」

 ラッキョウを食べてみたシャキシャキしておいしかった!』


「なめんな。なに? このクソイベ」

「ちょっと、もう……精神が……やばいよお………」

「ちょっと、私のSAN値が限界まで削れているんだけど……」



    ✕    ✕    ✕    ✕


 ―――一時間経過。


『香川は讃岐とも呼ばれているんだよね

 と、そのとき讃岐をこよなく愛する讃岐おじさんが現れた!

「突然!讃岐クイズ!こんぴらさんの石段は何段あるでしょ~か?」

 ・600段

 ・1368段

 事前に調べてきたからわかる!1368段あるんだよね!

「正解!見込みがあるお前をわしが一流の讃岐人にしちゃる!」

 え~っ! 結構ですぅ~!

 讃岐おじさんから逃げまわってすっかり疲れちゃった……』


「あああああああ!」

 私が叫んで刹那、ゴンッと鈍い音が鳴る。


 :なに?

 :なにがあった

 :どうした? 大丈夫か?


「ただ、ゆほちゃんがNiiリモコンを投げ飛ばしただけなので、何の問題もないです」


 :問題しかないだろ

 :ああ、また心壊れちゃったよ

 :精神崩壊しすぎだろ

 :つらいんだなあ……

 :俺らも十分つらいよ


 私の人生はまだまだ終わらない。

 はやく、はやく終わりたい。そしてやめたい!

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