表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
(一応)清楚系Vtuber、配信でギャンブルしたらキャラ崩壊したけどリスナーにめちゃウケてV人生変わった話。  作者: 団栗珈琲。
第二章 パーフェクトくそ―じゃん

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/32

第12話 グッズ。販売開始のお知らせ!

 ダメジャーをプレイした翌々日。

 私はVliveから配布されたスマホに浮かんでいる連絡を見て、終始ニヤニヤが止まらなかった。


 ―――グッズの販売開始の告知をしても大丈夫ですよ。


 そんな短いメッセージ。

 少し前に収益化記念でグッズが出るとは言っていたが、以外いと早いものだ。


 私は少し配信するときにいつも座っているデスクに目を向ける。

 そこには私がいろいろ確認して、OKを出したグッズが置かれている。


 アクリルスタンド、アクリルキーホルダー、ラバーマスコット、ぬいぐるみチェーン、B2タペストリーなど。様々な私のグッズが並べられていた。


 ひゃっほう!

 これで私もグッズデビューだ。

 ……グッズデビューってなんだ? まあ、それはどうでもいいんだけど。


 とにかく、運営からGOサインが出たので、今日中にでも配信で告知してしまおう。


 ニヤニヤだなあ。もうほんと。収益化も私が一番遅かったけど、やっぱその分喜びもひとしお。


   ✕   ✕   ✕   ✕


 私は、配信枠を取り、午後八時から配信する枠を立てた。

 今は、待機画面でパチンコルーレットが流れ、すべて私の顔ばかりで大当たり。コインが大量に流れるという映像が流れている。


 ギャンブル配信した後ぐらいにVliveに作ってもらい、今日の配信から使用し始めたのだ。


 サムネには重大発表と映っている。


 :まーた重大発表してるよこの子

 :メジャーNii究極クローザーPR大使になったとかだろ

 :↑それだったら草

 :まあ、ないけどな。あとちょっとで警察とコラボしたりしないか?

 :↑ギャンブル関連で?

 :それにしても、どれだけ重大発表するんだ? そんなするものじゃねえぞ


 そんなコメントが流れるが、重大発表は重大発表なので仕方ない。

 まあ、重大発表なんてあればあるほどいいだろう。

 こんなん、なんぼあってもいいですからね。


 私はマウスをクリックし、音声ミュートを解除。そして、背信待機画面から、配信画面に表示を変える。


 すると、画面が開け、茶色く、首筋にかかるかかからないかぐらいに切りそれえた髪。赤みががった目。それなりの大きさのある胸。野暮ったいパーカーをかぶり、奥の背景には白い木製の本棚。その横白を基調としたのベットには灰色の猫のぬいぐるみがちょこんと置かれている。


 まあ、いつもの画面だ。

 それが映し出される。


「皆さん、こんゆほ~。Vlive(ブイライブ)所属、二期生「優楽ゆうらく ゆほ」だよ~」


 :こんゆほ~

 :こんゆほ~

 :こんゆほ~

 :こんゆほ~


「今回も重大発表なんだけど、やっぱすぐに発表するのはいけないと思うから、雑談で引き伸ばしていきたいと思うよ~」


 :えー

 :まあ、引き伸ばすのへたくそだから、すぐに内容わかるだろ

 ;まー、座して待つか

 :重大発表に期待!¥3000


「あ、スパチャありがとうございます。まあ、期待してくださいな」


   ✕   ✕   ✕   ✕


「もう、配信開始から四十分もたってるので、もういいですよね?」


 :いいよー

 :はやく

 :wktk

 :kwsk

 :詳しく

 :悔しく


「じゃあ、……私、優楽ゆほのグッズが出ます!」


 :あー、そういえばそんなこと言ってたような気がする

 :たしかに。重大発表の時か

 :意外と早かったな

 :で、だ。内容は?


「えーっとですね。アクリルスタンド、アクリルキーホルダー、ラバーマスコット、ぬいぐるみチェーン、B2タペストリー。とまあ、THEグッズみたいなやつらがグッズになってます」


 :ほーん

 :いいじゃん

 :画像はよ!

 :そうだそうだ!


「ちょっと待ってください、今画像を出しますので」


 私はそう言い、マウスを何回かカチカチ言わせ、運営に事前にもらっていた画像を配信画面に表示するための操作を行う。


「まず、アクリルスタンド。―――あ、ちなみにこのイラスト、ぬいぐるみ以外は私のママ、「するめいも」マッマに描いてもらいました。ということで、ほい!」


 私がそう言うと同時に、マウスをクリックし、アクリルスタンドの画像を表示させる。


 そこには、馬にまたがっている私がいた。

 まあ、こうして手元にあるからわかるんだけど、やっぱり競馬をモチーフにした絵になっちゃうのね。

 仕方ないとは思うけどね。うん。まあ、あれだけやったら私=競馬みたいなイメージになってもおかしくないかもしれない。でも、それでも、やっぱり初グッズが馬にまたがったわたしってどうなの? 立ち絵とかじゃないの?


 あ、立ち絵のほうは運営が絶対に出してくれるのか。

 じゃあ、いいか。とはならない。まあ、いいんだけどね。素晴らしいし。

 私するめいもマッマの絵、好きだし。


 それに続いて、同じイラストが使用されたアクリルキーホルダー、ラバーマスコット、ぬいぐるみチェーン、B2タペストリーを配信画面に表示させる。


「ということで、今から販売開始です」

 現在時刻は午後八時、五十九分。


 販売開始時刻が午後九時。あと一分後。

「いま、概要欄がいようらんにURLを入力しているので、ちょっと待ってください」


 私はコントロールVでURLを入力する。

 ……これを入力と呼んでいいものなのかはさておき。

 とにかく、URLの入力を終えた私はようつべの概要欄を更新し、URLからグッズ購入画面に移行できるようにした。


 もっとも、購入画面はVliveオフィシャルグッズショップなので、ようつべからじゃなくても、検索すれば普通に出てくる。


「ということで、みなさんもお財布と相談して、購入を検討してください!」


 :俺、買う

 :↑とか言ってるやつがかわないんだよなあ

 :さっさと購入してこい


「それそろ、いいじかんなので、みなさん! おつゆほ~」


 :おつゆほ~

 :おつゆほ~

 :おつゆほ~

 :おつゆほ~

 :おつゆほ~


   ✕   ✕   ✕   ✕


 配信終わったあ。

 売れるといいなあ。グッズ。


 私はそんなことを考えながら、やっぱり知らないVtuberの配信画面を開き、寝落ちするまで配信を見る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ