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私は時の旅人   作者: 赤城 あさか
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さようなら私のすべて

俺は、何のために生きていくんだろう。

時は20XX年大戦時代だ。人が紙切れのように切られ貫かれて破れて死んでいるこの時代。まさに地獄だろう。そんな中、人々は考えたどうしたら人は紙じゃなくて、鉄板のような強い人ができるか、考えてはいけないことを考え始めた。

私は大戦前から生きている。ある実験に無理やり連れだされた。あいつらは多分ヤクザかなんかだろう。

その実験は、遺伝子組み換えの実験だったんだろう。運悪くこの実験をして適正者のリストに入れられてしまった。


2025年 9月 開戦から23年

私、1209またの名を、オリビア・スミス。

私は、本国を信じていた...

戦場にいる。場所は言われていない。まずい状態だから早くいけと言われた。私は銃を構え手際よく敵を射殺した。こちらの方が人数的にも不利だな。そう私は判断した。味方は、衛生兵が足りていないようだ。

「1209これから私が応戦に行く、少し耐えてくれ」

無線はつながっているみたい。

「はい、わかりました」

無線を切り敵兵に視線を向けた。撃たれた。でも私は、弾丸を捉えてよけられる。やはりこの憎々しい力は便利だ。私の命を何回も助けてくれている。イラつく。さっき打ってきた兵士を殺した。時間稼ぎは得意だ。敵軍は動きがない..か。ん?無線が...

「今応援部隊がそちらに着いた、1209お前は後ろに下がってくれ」

「了解しました」

そう無線で返した。これで私の仕事は終わりかな。そして、指示に従い私は、後ろに下がり、寮に帰った。私は、軍の寮に住んでいる。

「1209帰還しました」

「ああ、ご苦労」

そう、あいさつを交わし、自室へと足を運ぶ。戦争は23年前に開戦してからずっとつずいている。そもそもこの戦争は終わるのか疑問に思っている。私は、23歳だ、この戦争は私が生まれた時からやっているということになる。我が本国と日本は今緊迫状態になっている。確か、最初はこちら側が攻めたんだが、日本が「これは、防衛のためだ!」といい、本国を攻めてきて我々が押されている感じだ。明日も殺しますか。


2023 10月 本国東国境付近

満員電車に乗るサラリーマンのように私は輸送機に乗せられた。そろそろ目的の駅付近だ。パラシュート降下という、目立つし、ダイナミックな降り方から作戦は始まる。

「出撃!」

私たちはいっせいにとびっ立った。下には地獄のような戦場が広がっている。風を感じながら下に降りたつ。血祭が始まるわ!

「こちら1345日本軍を発見しました」

「わっかた、そちらへ今から向かう」

無線は本当に便利だな。しかし、あちらにいる人数はこちらより人数が少ないはず...早くいかなけば。銃声が聞こえてきた。私は第二の能力脚力を使い一気に距離を詰める。見えた。銃を構え、躊躇なく殺した。

「大丈夫か!油断するなよ!」

そう仲間に告げて、日本軍を向かい撃つ。動体視力と、脚力を使い日本軍を殺した。

「助かった1209」

「お前こそ、傷大丈夫か」

「俺の能力忘れたか?治癒能力だよ、ハア、ハア」

大丈夫そうだ。あとは日本軍の残りを始末するか。まずい、塹壕から銃が出ている...

「逃げろー!」

銃声が鳴り響いた、出血がひどい1345はすでに死んでいる。私の連れは...全滅か。私一人ではどうにもできないので、そのことを無線で伝えて私は撤退した。


20XX年 終戦

『我が本国は日本との戦争に勝利しました!なので、終戦となりました』

もう人が、西暦を数えるのを忘れていた時、大戦時代は徐々に終戦していった。

「ついに終わったのか」

これから何しようか。自分はなんのために戦ってきたのか。わかんなくなってきた。なんで..なんで...

「オリビア大丈夫かい?」

「ああ、ごめんボーとしてたわ」

この人は、軍にいるときに出会った友達。名前はエマ。

「なんか、実感わかないよね」

「ずっと私たちが信じてきたものが、突然終わるってね」

本当にそのとうりだと思う。あまりにも突然すぎる。私は、ずっと人を殺してきた。もしかすると、それが快楽だったのかもしれない。仕事できる気もしないし。頭もよくない。私はどうすればいいんだ。仮にエマが今目の前で死んだら私はどう思うのだろう?答えは、どうも思わないだ。自然にそうなってしまった。いや、そうなるしかなかったのかもしれない。もしかしたら自分に感情がないのかもしれない。前にもそういわれた気がした。あの人は...誰だっけ?

「私これから働こうと思うんだ」

エマがそう言ってきた。

「どこで?」

「工場とかでお金稼いで家買って、彼氏作って...」

いいな、エマは、私はそんなことできる気がしないな...

「それで、私の幸せな家族計画!!」

私は元気のない顔をしているだろう。友達の前でこんな顔...なんかうまく笑えないな?

「どうした?オリビア?」

「あ、うんうん、何でもないただ最後に言わせて」

「なに?そんなに改まって?」

「幸せになってエマ」

「...うん、じゃあね」

私はエマとお別れした。












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