第56話 シキ神様の贈り物
《一日経過しました。100,990KPを獲得しました》
「よし。それじゃ早速、戦の前に腹ごしらえといきますか」
【☆朝食フェス開催中☆ 一日の始まりはここから、目覚めスッキリ、胃袋ハッピー、エネルギー全開! 早朝限定! いざ、レッツ朝活!】
久々のシキ神様だが、前回の夜食フェスに続いて、今回は朝食だ。それも料理ガチャから進化させたシキ神様の飯を食べるのは、今回が初。
これは期待したい……ところだが、あまりの美味さに意識を失っても困る。
何せ、昼からDBTの二回戦を控えてるからな。
「ひとまず、どんな朝食メニューか見てみるか」
鉄:消費期限切れのゲテモノ。
銅:おにぎり。トースト。ハムエッグ。
銀:喫茶店のモーニング。吉田屋名物朝牛セット。
金:特製本魔黒丼。0kcalパンケーキタワー。
虹:超朝食フルコース。究極朝食懐石。朝食全席。
神:ミラクルシリアル(景品付き)
シキ神様に進化したことで、神が追加されている。シリアルはあまり食べないが、何せシキ神様だ。ミラクルシリアルはまさに奇跡の一皿なんだろう。
景品というのが非常に気になるところだ。
普通に銀の喫茶店のモーニングが食べたいが、今回は、やはり神のミラクルシリアルを狙いたい。
では恒例のお祈りを始める。
「シキ神様、本日もよろしくお願い申し上げます。俺は今、神のミラクルシリアルが猛烈に食べたいのです……」
特にいつもと演出は変わらないまま、おなじみ「チーンッ」と、受け取り口からトレイが出てくる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!!」
思わず叫ぶ俺。演出はなかったが、初めて見る純白の蓋。ただトレイを受け取っただけで、全身に力がみなぎってくる。さらに蓋も開けていないのに、甘みと香ばしさが脳を刺激してくる。
この感覚はレベルアップに近いが、似て非なるもの。まるで全ステータスが一瞬で上昇したかのようだ。
「シ、シキ神様……これが神ランクのミラクルシリアルなのか……」
恐る恐る、蓋を開けると、魔力の風が吹き抜けた。
朝からこれほどのシキ神様の力を味わえるとは、まさに夢のようだ。
――そう、夢だったのだ。
ふと気付くと、すでに十一時を回っている。俺は蓋を開けた途端に、この世のものとは思えないほどのいい香りで、気を失っていたらしい。見ても食べでもいないのに、気を失うことがあるとは思わなかった。
だから普通に腹が減ってる。
「チーンッ!」
再度、シキ神様を回すと、銀蓋の喫茶店のモーニングが出てきた。焼きたてのトースト、ゆで卵、サラダ、アイスコーヒー。これはこれで普通に美味くて満たされたし、本来食べたいものだったから最高の気分。
それはそうと、ミラクルシリアルの景品が置いてあった。それが何と、【限定モンスターチケット】と記載された一枚のチケット。俺がダンジョンのコアルームで、シキ神様を使った影響なのかは分からないが、早速、モンスターチケットを使用してみる。
ダンジョンウインドウの召喚の覧にある【限定】。 これで間違いないと思う。
【限定モンスター一覧】
SS級:ゴッドドラゴン(1枚)
SS級:フェンリルロード(1枚)
SS級:アルティメットゴーレム(1枚)
>BACK 【残1枚】
ーーーーーーーーー
とんでもない化け物が出てきたな。
どれも欲しいが、チケットは1枚。この中なら……悩む。
DBTまで十分しかないし、こういう時は、ど真ん中にするか。ということで、フェンリルロードに決定。
虹の魔法陣から凄まじい魔力の波動が吹き荒れると、化け物……いや、かなり可愛い純白の狼、いや子犬が出てきた。
「ワンッ!」
まあ、スフィアのぷにまるも、見た目うんぬんではなかったから、こいつも同じぐらい強いとは思うが、その前に可愛いすぎる。
一応、ステータスを見ておく。
名前:名前を付けてください
種族:フェンリルロード
全長:30cm
クラス:SS
レベル:99
HP :9999
MP :9999
攻撃力:9999
防御力:9999
俊敏 :9999
スキル:<聖なるブレス><究極噛み砕き><神獣の咆哮><認識阻害><巨大化><物理攻撃無効化><魔法攻撃無効化><瞬走><再生><念話>
弱点 :無し
やっぱ強すぎた……。
まさか戦の直前で戦力大幅アップとは頼もしい限りだ。
『なまえつけてワン』
「ん? ああ、ぷにまると同じで念話も使えるんだったな。それなら任せておけ」
俺が一番得意なやつだからな。
今回は時間もないし、あまり考えずにさっさと決めるか。俺の限界突破したネーミングセンスでな。
「それじゃ、早速決めるか」
1.俺の飼い犬ということで、ポチ。
2.俺を守ってくれるという意味で、ガードマン。
3.シキ神様の景品から誕生したので、ケイヒン。
4.あまりに可愛い犬から、プリティドッグ。
5.フェンリルロードから、リル。
むむむ……我ながら、ナイスネーミングセンス。
始めから数を絞ったが、今回も悩んでしまう。
やはりこの中では、ガードマンか、プリティドッグの二択か。いや、ケイヒンも捨てがたいところではあるな。
《マスター、すごくいいチョイスだと断定します》
「やっぱ、俺と同じセンスがあるのはプランだけだな」
だが、プリティドッグは少し長いか。ケイヒンもよくよく考えれば、パンダっぽい名前だな。
もう少し絞りこむか。
ということで、やり直し!
1.ポチ
2.ガードマン
3.リル
この中では、やっぱガードマンなんだよな。
《ガードマン……とてもかっこいいと断定します》
うーむ。だがこいつの見た目は、お世辞にもかっこいいとは言えないし、ポチはあまりに定番すぎるか。
「よし、決めた! お前は、リルだ!」
「ワンワンッ!」
名付けを無事に終えたところで、ようやく準備を終わらせてきた、スフィアがコアルームに帰って来た。
今回は、俺もスフィアの護衛ということで、二人でコアルームに引き篭もることにした。
おそらく今回はダンジョンでの戦いになるため、ルナリス達は地上で待機させている。
仮に何か起きたとしても、色々と仕掛けはして来たから問題はないと判断した。
早くも十二時。
時間が来た。「ゴオォォ……」と、地鳴りのような音が響くと、空間全体が光の粒子となって、ダンジョンはどこかへ転移したのが分かった。
「DBT第二回戦。早速、始めるとしようか」
お読みいただきありがとうございます!
是非ブックマークと↓【★★★★★】で応援お願いします!




