第51話 ダンジョン防衛戦2【スフィア視点】
たくさんの方に見ていただけて嬉しいです。続きをどうぞ!
「「「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォンンンッッッ!!!」」」
(このままでは私は……ダイチ様…………)
――え? ま、まだ見つかっていないようです。
ひとまず助かりました。ですが扉の近くをうろつき回っているのが分かります。
アンデッドとはいえ、獣型のモンスター。
コアルームの扉と土壁の見分けがつかないと言っても、音や臭いに敏感なのかもしれません。
(このまま静かにしておきましょう)
少し考えれば、敵は五mの大型モンスターです。
コアルームの扉は人型サイズですから、まず見つけることは難しいと思います。そもそもあの巨体では、部屋に入って来ることもできないでしょうね。
この壁もかなりの強度ですから、破壊されることも……いえ、敵はS級モンスターなのです。この壁を破壊できるほどの力を持っているかもしれません。
そうなれば、私は終わりです。
どちらにしても、急いで対応しなければ生き残る道はなさそうです。
(こういう時こそ、もっと頭を働かせるのです。DPが足りなくても、きっと打開策があるはずです)
それでは改めて整理しましょう。
私が召喚できるものは、モンスターとトラップの他に、ダンジョンを構築するための壁や部屋、後はちょっとした日用品です。
手持ちのDPでは、ダンジョン内部を構築することも改良することもできませんね。
そこでトラップを置くか、モンスター召喚をするかのどちらかとなります。
トラップについては、以前ダイチ様に確認いただいた際に「正直、ウイルス系以外は使い道がなさそうだな」とのお言葉をいただきましたので、現状では有用なトラップはないと判断していいでしょう。
――そうなると、やはり頼れるのは召喚になりますね。
DPが足りない今、もはや逃げることしか……いえ、逃げることもできませんでしたね。
(仮に私が逃げることができたとしても、このコアを破壊されてしまっては、結果は同じことですし……)
ん? 逃げることはできませんが、敵を追い出すことはできるかもしれません!
(そうと決まれば召喚です!)
【マスターの必要品】
クマのぬいぐるみ (10DP)
ネコの抱き枕 (25DP)
お菓子詰め合わせ (50DP)
高級紅茶セット (100DP)
・
・
帰還魔法陣(単発100DP/常設10,000DP)
>BACK 【残1,674DP】
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ボス部屋の帰還魔法陣を発動させれば、青い光に気を取られて、強制的に地上へ追い出すことができると思ったのですが、これもDPが足りませんね……。
すべてのDPを使ったとしても、単発で十六回の起動はできますが、あの巨体でしたら一度に追い出せる数は一体が限度です。
(たったの十六体を追い出したところで、すぐに後続がやって来ますから、意味はなさそうですね……)
考えてみれば、地上へ追い出すことができたとしても、またすぐに入口から侵入してくるか、ダイチ様や街の皆さんに多大なご迷惑をおかけすることになります。
(はぁ……この状況を打破できるような強いモンスターを召喚できればよかったのですが……)
あっ! いけません。まだ終わった訳ではありませんよ。最後まであきらめないで頑張るのです。
DPは少ないですが、もう一度モンスターを見てみましょうか。もしかするとクラスは低くても、あの群勢に対抗できるモンスターがいるかもしれません。
(残りのDPで召喚可能なモンスターを絞り込んでと……)
【モンスター一覧】
F級:スライム (10DP)
F級:ゴブリン (20DP)
・
E級:スケルトン(100DP)
E級:ゾンビ (120DP)
・
D級:リザードマン(1,450DP)
D級:ゴーレム (1,500DP)
>BACK 【残1,674DP】
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(やはり起死回生となるようなモンスターは見当たりませんね……)
敵と同じアンデッドのスケルトンやゾンビを召喚しても、E級ではすぐにやられてしまいますし……あっ! そんなことはないかもしれません!
同じアンデッドだからこそ、敵は仲間と勘違いしていただける可能性もあります。そうなれば、コアルームの扉付近を巡回させておくだけで時間稼ぎができます。
お知らせによると、一時間守り抜けば私たちの勝ちですから、時間切れを狙うのも有効な手です。
(試しに一体だけボス部屋に召喚です!)
「グ……ア……グ……」
「「「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォンンンッッッ!!!」」」
(い、一瞬でやられてしまいましたね……)
最後の切り札と信じてモンスター召喚に頼りましたが、それも叶わないとなった今、もう私にできることは――ですが、ここであきらめてたまるものですか。
私はダイチ様の第一妃になると決めているのです。ダイチ様に認めていただくためにも、ここで死ぬ訳にはいきません。
念話は通じませんが、心では繋がっているはずです。
(ダイチ様、見ていてください! これが私に残された最終奥義です!)
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