5.テンプレの決闘
訓練場に着いた
と言っても素の力で勝てるわけもないため
「名乗っておくが俺の名前はアルだ」
「では決闘を開始してください」
そう受付嬢が言うと
「小僧、お前先に技を撃っていいぞその方が絶望するからな」
そういわれたので
「分かった、なら少々本気で行かせてもらう」
「『置き換え』狼牙、狼爪、角、『無限』数値10000000、防御力」
そういった瞬間俺の口からは狼の牙が、手からは狼のように鋭い爪が、額からは禍々しい角が生えた。
その光景を見たほとんどの者が言った
「化け物」
と
「どうせ幻術かなんかだろ?」
「幻術かどうかは自分で確かめろ」
そう言い
「『突進』」
その瞬間とてつもないスピードで突っ込んで行き
そいつの首に嚙みついた
【スキル『悪食』の効果により『剣術』『身体強化』を獲得しました】
【スキル『吸血』を習得しました】
そして、気が付くと相手は倒れていた
気絶しているだけのようだ
「『置き換え』解除『無限』防御力、解除」
「勝者はアル、勝利の報酬でCランク冒険者で登録します」
その後しばらくは鮮血と呼ばれて恐れられていたのをアルは知らない。
その決闘後素材を換金した
18匹分のウィンドウルフの毛皮と角、8匹分のキラーラビットの毛皮と角を売った。
ウィンドウルフは金貨36枚とキラーラビットは銀貨40枚になった
ちなみに金貨は1万円ぐらいの価値らしい。
その金で宿に泊まった
1泊銀貨5枚だったので8泊分部屋を取った。
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翌日
冒険者ギルドへ行くと、ギルマスに呼ばれた
「おはよう、君が鮮血ことアル君だね。僕は冒険者ギルド・ティラシェント支部のギルドマスターをしているレイリルダン・トロンマネだ。見ての通りエルフだよ」
この町の名前はティラシェントって言うんだな
「君のことはディアナから聞いているよ」
「ディアナ?」
ここでは反応しておこう
「あ、私のことです」
案の定受付嬢のことだった。
「で、話って何ですか?」
「ここからはディアナ、抜けてくれる?」
「はい、分かりました」
そう言ってディアナは出ていった
するとギルマスは防音結界を張り言った
「君は何者だい?」