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課金チートのボッチ生活  作者: 美香
第八章

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88/103

クエスト「真相を暴け!」の前に①

相変わらずトロトロとしてます。すみません。

 さて。今の流れ的に必要なもの以外は隠して、続きを書いていく。

「どうも。」

 何だか随分と久方振りに顔を見た様な気がする。……………何て事は起こっていない。アポロンにとってはほんのちょっと前の話であるからだ。え? そんな少しの時間であれだけの町並み見れたのかって?? 気にしちゃイケマセンヨ、気にしちゃ………。

「やあ、どうだったかな?」

 取り敢えず勿論、シャロックボムの質問はアポロンが凶器を見付けたかどうかだ。

「見付けましたよ。コレがそうです。」

 シャロックボムは上着を掛けてからソファ椅子に座る。そのソファ椅子に向かいながらアポロンは掛けられた声に答える。その手にはアイテムボックスから出した修復済の凶器がある。尚、刑事ドラマとかではこう言った証拠品は素手で触ったりしないものだが、アポロンは思いっっっきり素手である。素手上等。とかは言わないが、凄腕探偵っぽいシャロックボムーー白状しますが、少なくとも(筆者)はそのつもりであります!!!ーーはそれを見ても何も言わない。只、静かに頷くのみである。


 ーーそれで良いのか?


 とミステリ作家とか間違えても名乗るべきでない(名乗ったら白い目ジト目でツッコミ有りそう………)所業と周囲の反応を記している訳だが、一応、理由はある。そもそもこの設定(世界観ルール)が固まっていない処か、ふわふわふわふわふわふわふわふわファンタジーなゲームの話で、探偵ものをやろうと言うのは無謀過ぎると言う事だ。バカ過ぎると言う事だ。ミステリを舐めている訳ではないので(「ミステリ舐めんなっっっ!!!」とか言われても仕方無い気が犇犇としています)、以前にも記した気がするが、ハッッッキリ声高に記して於こう。


 ーー(筆者)はバカである!!! 推理小説は話の流れを追って行くだけで、推理しながらは読まない!!! だから自分ではそんなちゃんとしたストーリーは書けない!! 推理パートも期待してはいけないのである!!!!


 と、言い訳した処で、この答えを静かに記す。ふわふわふわふわふわふわふわふわファンタジーなゲームな世界での推理クエストは、結構なマイナー部類に入ると言える。やはりこう言った設定では冒険者ーーこの場合は戦闘職と言えるーーを選択しないならば、生産系に行くならば、やはり戦闘に役立つものを作る錬金術師みたいな処に行き易い。

 更にそれ以外ならば商人だろうか。商人プレイヤーが何を目指すかは知らないが、商人×RPGと言えば、古いかもしれないが、(筆者)が思い浮かべるのはやはりドラク○4に登場したあの太った商人だろう。何処かのYouTub○rからロリコン疑惑を掛けられていたトルネ○だ。

 ーーと、話はズレたが、探偵ものは兎に角合わないと思うので、緻密にしようとすれば、ズレるだろうから敢えていい加減にしているのである。やはり酷い言い訳である。

 シャロックボムは渡された凶器を見聞している。

「低レベルの盗難防止が付いているな、成る程……。」

 とか言い出したが、アポロンには首を捻らせる事でしかない。

(探偵スキルとかでも有るのかな?)

 多分に鑑定に近い事をしているのだろうが、探偵って鑑定までやる職業かと言われたら多分に違う。犯罪捜査に使われる鑑定スキルとは恐らくは鑑識と呼ばれる部署の人間の仕事だ。

 仮に犯罪捜査に探偵が関わったとしても、鑑識までは行わない筈だ。寧ろ、鑑識に「コレコレの物を調べて下さい」と頼む側だろう。

 処で現代社会で鑑定と言えば、「お宝鑑定○」と言う番組を思い出すが、それは果たして(筆者)だけだろうか。全日本人が、とは言わないが、ある程度は思い浮かぶと言う日本人は居るのではないだろうか。と、勝手だがそう思うので、少々あの番組の話をしようと思う。

 あの番組に登場する鑑定人の目が何を見ているのか、知識も何も無い(筆者)には解り兼ねるが、以前、小耳に挟んだ話にやると、鑑定シーンで番組ならではのミュージックが流れており(ミュージックを聞くだけで鑑定タイムだと言う事が分かる)、それなりに時間が取られている訳だが、アレは番組用のシーンらしい。本来は少し見ただけで、大体の価値は分かっていると言う話だ。

 ああ言った人間が持つ目を鑑定眼とか言い出したのは誰かは知らないが、彼等の目をファンタジーで解釈する「鑑定スキル」に置き換えて見ると、それは特定分野に留まらない、拡大解釈されたものになる。

 本来ならば、知識を有さなければ鑑定出来ない。序に言うならば、持っている知識をちゃんと思い出せ、更には良く理解しなければならない。だからこそ、何でもかんでも全てを鑑定出来る訳ではない。

 故に番組の鑑定団の人間には、当然ではあるが、警察の鑑識と同じ事は出来ないだろう。持つべき知識がまた違う筈だ。また死因を特定する為に遺体を解剖する時、執刀するのは紛れもなく医師だ。そして医師にも専門と言うものがある。

 時折、専門に走り過ぎて、全体を見る医師(ジェネラリスト)が居ないとか言う話も聞くが、それはともかく、解剖の専門医が存在する。解剖医とか監察医とか呼ばれる存在である。彼等には確か法医学の知識もいると思うが……、そこの処は詳しく知らない。

 ともかく、現実の鑑定と違い、ファンタジーの鑑定は幅広い分野を網羅する。だが、あくまでもコレは基本でしかない。鑑定をメインに据えたファンタジーかどうかは色々だが、鑑定スキル、或いはスキル全般に様々なルールを課す事で、スキルに制約を掛けている作品も多い。

 レベルが必要なもの、或いはちゃんとした知識が必要なもの、最低限の確認情報の層をきちんと決めている作品も多いと言う事だ。


 ではこのゲームはどうなのか。


 アポロンの疑問は此処に関係している。このゲームの場合、スキルにはレベルがある。アポロンには関係無いが、レベルが存在するのが基本なのである。

 更にそれだけでなく、ジョブが様々に存在し、ジョブ特有のスキルも存在する。そしてジョブの1つとして探偵が存在する。


 ならばジョブスキルとしての鑑定が存在するのではないか。

 

 アポロンの疑問は此処に有る。そして答えを言うならば、「YES」である。探偵には探偵用の鑑定スキルが有る。但し探偵と言ってもその業務は様々だ。



冒険者業務

街外

戦闘→①敵性存在の討伐/調査依頼

   ②護衛依頼

生産→①街外に出る必要がある条件に於ける生産依頼

   ②生産師への生産代理依頼

   (状況によっては流通になるパターン有り)

流通→①素材採取含む物品の受け渡し依頼


街中

戦闘→①敵性存在の討伐依頼

   (治安維持組織からの協力依頼)    

生産→①街外に出る必要の無い条件に於ける生産依頼

   ②生産師への生産代理依頼

   (状況によっては流通になるパターン有り)


流通→戦闘、生産以外。


探偵ジョブの業務に付いて

冒険者の街中流通依頼の中、王都民個人対象の調査依頼を専門で受けていると派生するジョブ。素行調査や不倫調査が多いと思われる。特殊なツテが発生し易い? 場合によっては治安維持組織の範囲に口を出す事も有り得る様だが……?


 

 冒険者業務と比べれば、調査系統に限定されるが、それでも調査の種類は様々だ。


 ーー流通には情報調査依頼が含まれている。求められる情報は様々だがーー、そうだな、非常に解り易い例を出すと、不倫調査とかに当たるかな。


 ーー比較的平和な探し物依頼もあるがね、それでもまあ……、王都民の秘密を探る仕事だ、それなりにギルドから信用されていないと中々だ。

 こうした調査を専門にやっていると、『探偵』のジョブや関連スキルを得易い。つまり、調査全般+αが探偵の業務と言う事になるね。こうした事を専任にしていると、色々なツテが出来る。お陰で事務所を開く事が出来る様になったのが、私、と言う事だね。


 アポロン視点では以前と言うには余りにも最近だが、兎に角以前、シャロックボムはそう言っている。此処から察するに、今、アポロンの目の前で探偵スキルと言うか、探偵ジョブの鑑定スキルと言うかはともかく、ジョブならではの鑑定が行われた可能性が高い。

「もしかしてスキル使ってます?」

 アポロンの言葉にした疑問に、シャロックボムは軽く頷いた。

「ああ、鑑定系統のスキルになるな。探偵と言うジョブに限定される鑑定だ。」

 その言い方にアポロンは予測が正しかった様だと判断した。

「限定される、と言う事は特殊な鑑定スキルと言う事ですか?」

 アポロンは更に確認した。



クエスト「黒か白か!」⬇


クエスト「真相を暴け!」

概要:数日前に勃発した殺人事件の真相を明らかにする事。クエスト「黒か白か!」をクエスト「殺人犯を追い詰めろ!」とクエスト「冤罪を晴らせ!」に同時移行させ、凶器発見よりも早く、探偵シャロックボムに捜査協力依頼を出す事(丸投げNG、クエスト凍結により、同プレイヤーや同プレイヤーが居るパーティーでは再挑戦が不可能)。

期日は3日後の裁判まで(多分)。

真逆の目的を持つ依頼人が同場所で依頼を叫んでいた理由は、クエスト「黒か白か!」的都合に因るものだが、クエスト「真相を暴け!」に移行すると、意味合いが生まれるのかもしれない。

現在の進行度/凶器発見、完全修復完了。シャロックボムの事務所にて凶器を渡す。鑑定中or鑑定終了?←New


考察a

容疑者=犯人

最悪ケースとして、共犯者に妻と捜査陣営の誰かが居るパターンが考えられる(捜査困難度に於いては妻が共犯か否かは余り関係無いが、妻を通り越して捜査陣営に共犯者が居るなら、妻の依頼と被さる様に依頼して来ないと思われる)。


考察b

容疑者≠犯人

最悪ケースとして、真犯人か共犯者に捜査陣営の誰かが居るパターンが考えられる(妻も共犯と言う可能性はあるが、捜査困難度のみで考えれば最悪度に関わらない)。


考察a&bのどちらが正しいか、或いはどちらも考え過ぎで正しくないかの判断をするには、圧倒的に情報不足。本来ならば事件情報を依頼時に、こうした最悪ケースを頭に入れて尋ねるべきである(但し、クエスト的にシャロックボムと出会う進展があるなら、本当に尋ねても「答えられない」と返って来た可能性大)。


依頼人/男性NPC(衛兵)→クエスト「殺人犯を追い詰めろ!」に移行⬇


依頼人/女性NPC(容疑者の妻)→クエスト「冤罪を晴らせ!」に移行⬇


3日後の状況可能性⬇


A⬇


B⬇


C⬇


☆シャロックボム探偵事務所に付いて

余り日が届きにくい立地の、古ぼけて質の良くなさそうな木造建築物(5F建て)の1Fに事務所を掲げている。どうやら特殊なツテが関連している様だ。残り4Fの使い道は不明(ひょっとしたら、部屋を借りられる……? 賃貸システムに関与するかも?)。尚、シャロックボムは男性の様だ。恐らくはシャーロック・ホームズのパクリではないかと思われる。



 シャロックボムは「ふむ」と顎に手を当てる。

「『特殊』と言うよりは専門性が有る、と言った処かな。そう言えば一般的な鑑定と言うものを君は知っているかな?」

「一般的な鑑定……。」

 アポロンも鑑定スキルは持っているし、普通に使っている。しかしそれは「一般的な機能を持っている」と言えるのか。何せアポロンはそれこそ、一般的な経緯では鑑定スキルを得ていない。と言うか、そもそもデミゴッドに初っ端から課金でなってしまった時点で、そのステータスから発するものは全て一般的ではない。そして一般的なデータが一切無い。

(そのまんま答えた方が早いのかな。)

 そう思ったアポロンは過去のログを遡り始める。幾つもあるログをスクロールし捲るのは、「やってらんねー」とまでは行かないが(まだゲーム開始からそんな日が経ってないので、量がまだマシ)、中々に面倒臭いのは否定出来ない。ログ検索で「鑑定」を入力し、適当な処を抜き出して行く。

「ええっと……、紙とペンを貸して貰えます?」 

「ああ、構わない。」

 渡された筆記具でアポロンは呼び出したログを写して行く。まあ正直、この行動も面倒臭い。

(コピペスキルでも……、いや、何となくだけどNPCとは言え人前だし……、うん、止めとこう。大人しく写そう。)

 そんな思いを抱きながら、アポロンは貸して貰ったペンを動かしていく。全てでは多過ぎるので、幾つかピックアップしたものを、一応、数は伏せて記していく……。



探偵ジョブに付いて←New

冒険者の街中流通依頼の中、王都民個人対象の調査依頼を専門で受けていると派生するジョブ。素行調査や不倫調査が多いと思われる。

ジョブ仕様の鑑定が有るらしい。

特殊なツテが発生し易い? 場合によっては治安維持組織の範囲に口を出す事も有り得る様だが……?


アポロンの鑑定例

修復された剣:D

殺人事件で使われた凶器。修復される前はバラバラになっていた。盗難防止の魔法陣が刻まれている。


エゾエンゴサク(青花弁):S

高濃度の魔素に晒されているエゾエンゴサク。鑑賞用としても然る事ながら、素材部分もどんなものを作成するに当たっても、素材として使う事が出来る。茎に傷を付けるとフェロモン液が漏れ、昆虫型モンスターを引き寄せる。品質が上がるとフェロモンも強くなる。


アキグミ:S

高濃度の魔素に晒されているアキグミ。高さは50m〜300m未満。鑑賞用としても然る事ながら、木材としても様々な使い道がある。また樹皮、花、実、種の全てがどんなものを作成するに当たっても、素材として使う事が出来る。

木材、樹皮、花、実、種は素材分別されると、別途収納&別途説明される。尚、品質と木の高さは比例する。


土:0

只の土。良い処が何も無い。ほぼ死んだ土。ランクの「0」はゼロ。オーではない。


土:S

高濃度の魔素を取り込んだ土。どんなものを作成するに当たっても、素材として使う事が出来る。

また、植物が根を張るに当たって、計り知れない栄養を含んだ極上の土壌となる。


粉:ランクなし

コレそのものでは只の粉。異成分との融解・混合・圧縮等の操作を行う事で何らかの効果を強める事が出来る。土と混合させると植物にとって極上の土地となる。



 ーーコピペスキルでも……、いや、何となくだけどNPCとは言え人前だし……、うん、止めとこう。大人しく写そう。

 

 とか考えていたアポロンだが、重要な事が頭から抜けている。それ則ち、これ程の素材アイテムはまだまだ手に入るものではないと言う事だ。

 少し考えて貰いたいが、例えば一般的な主婦が行く様なスーパーに100万円の食材が会ったらどう思うだろうか。きっと「は?」と目を剥く事になる筈だ。

 まだその食材が良く目にするものであれば、値札の間違いと判断するだろうが、そうでない、明らかに高級品だと分かるものだとすれば、「え! このスーパー、どうした!?」と混乱するだろう。有る筈の無い場所で、有る筈の無いものが出て来たのだから。

 そしてこの時、シャロックボムの立ち位置は当に、「一般的な主婦の行くスーパーで100万円の食材を発見した人間」そのものである。


 さて。


 「有り得ない場所で、有り得ないものを発見した」事になってしまうシャロックボム。此処で問題になるのはシャロックボムの言動だ。AIはどうすべきか、シャロックボムにどう言った言動をさせるべきか、から判断する事になる。

 それもシャロックボムの性格や性質を考えた言動を取らせなければならない訳だが、処で先程(前回投稿もの)、(筆者)はこう記している。

 

 ーー例えば一般的な主婦が行く様なスーパー100万の食材が会ったらどう思うだろうか。きっと「は?」と目を剥く事になる筈だ。


 ーーまだその食材が良く目にするものであれば、値札の間違いと判断するだろうが、そうでない、明らかに高級品だと分かるものだとすれば、「え! このスーパー、どうした!?」と混乱するだろう。


 そう、一般的な人間ならば混乱する。しかし頭が良くない(筆者)が書いたキャラなので説得性は皆無だが、シャロックボムは名探偵である。果たして混乱させるべきなのか……。

 ……やはり名探偵なるもの、そうそう動揺させる訳には行かんだろう。これは勿論、(筆者)の意見だ。しかしAIの設定的には大騒ぎさせた方が良い気がする。何故ならば明らかにこの辺りでは(正確には今の段階では)誰も手に出来ないものを保持しているからである。

 NPC達は当然、AIによりプログラムされている訳だが、例えばAIが予期していないプレイヤーの言動があった場合、それに対する反応がズレる、なんて事が起きるパターンにはしていない。

 このパターンの場合、例えば(例えばかりで申し訳無いが)、的当てゲームなんかでの反応プログラムとして、命中の度合いでNPCの台詞が決まっていると、それぞれのプレイによって反応が変わる事になるのだが、もし其処でプレイヤーが的を全て破壊してしまっても、それに対応する台詞が無い為、破壊を的に当てていると取るなら、それ用の台詞が言われるし、逆に的を外したと取るなら、それ用の台詞が言われる。当たり前だが、それはどちらにしても的破壊とは外れたコメントになるのは目に見えている事だ。

 だがこのゲームの設定は、残念ながら(と言うと違う気もするが)そう言った想定外のプレイに対してちょ〜〜〜〜っぴり不自然な返しをしてしまう様なプログラムをしていない訳である。

 かなり高度なAIが学習しながら、判断していると言う結構なプログラミングの知識0な(筆者)にとって万歳なご都合主義展開が可能な設定になっている。

 となれば、今、アポロンの行った、「近所の激安スーパーに買い物に行ったら、そこで有る筈の無い超高級食材が売っていた」みたいな行動に対して、まるで「何も変なものは見なかった、激安スーパーに行ったら普通に変な食材も凄い高級な食材も売っておらず、普通に何時もある食材が並んでいた」的な事実に対するコメントをシャロックボムに言わせる訳には行かないのだ。

 が、もし、此処でシャロックボムが大騒ぎしたら、シャロックボムに大騒ぎさせたら一体どうなるだろうか。



クエスト「黒か白か!」⬇


クエスト「真相を暴け!」

概要:数日前に勃発した殺人事件の真相を明らかにする事。クエスト「黒か白か!」をクエスト「殺人犯を追い詰めろ!」とクエスト「冤罪を晴らせ!」に同時移行させ、凶器発見よりも早く、探偵シャロックボムに捜査協力依頼を出す事(丸投げNG、クエスト凍結により、同プレイヤーや同プレイヤーが居るパーティーでは再挑戦が不可能)。

期日は3日後の裁判まで(多分)。

真逆の目的を持つ依頼人が同場所で依頼を叫んでいた理由は、クエスト「黒か白か!」的都合に因るものだが、クエスト「真相を暴け!」に移行すると、意味合いが生まれるのかもしれない。

現在の進行度/凶器発見、完全修復完了。シャロックボムの事務所にて凶器を渡す。鑑定中or鑑定終了?


考察a

容疑者=犯人

最悪ケースとして、共犯者に妻と捜査陣営の誰かが居るパターンが考えられる(捜査困難度に於いては妻が共犯か否かは余り関係無いが、妻を通り越して捜査陣営に共犯者が居るなら、妻の依頼と被さる様に依頼して来ないと思われる)。


考察b

容疑者≠犯人

最悪ケースとして、真犯人か共犯者に捜査陣営の誰かが居るパターンが考えられる(妻も共犯と言う可能性はあるが、捜査困難度のみで考えれば最悪度に関わらない)。


考察a&bのどちらが正しいか、或いはどちらも考え過ぎで正しくないかの判断をするには、圧倒的に情報不足。本来ならば事件情報を依頼時に、こうした最悪ケースを頭に入れて尋ねるべきである(但し、クエスト的にシャロックボムと出会う進展があるなら、本当に尋ねても「答えられない」と返って来た可能性大)。


依頼人/男性NPC(衛兵)→クエスト「殺人犯を追い詰めろ!」に移行⬇


依頼人/女性NPC(容疑者の妻)→クエスト「冤罪を晴らせ!」に移行⬇


3日後の状況可能性⬇


A⬇


B⬇


C⬇


☆シャロックボム探偵事務所に付いて

余り日が届きにくい立地の、古ぼけて質の良くなさそうな木造建築物(5F建て)の1Fに事務所を掲げている。どうやら特殊なツテが関連している様だ。残り4Fの使い道は不明(ひょっとしたら、部屋を借りられる……? 賃貸システムに関与するかも?)。尚、シャロックボムは男性の様だ。恐らくはシャーロック・ホームズのパクリではないかと思われる。


探偵ジョブに付いて

冒険者の街中流通依頼の中、王都民個人対象の調査依頼を専門で受けていると派生するジョブ。素行調査や不倫調査が多いと思われる。

ジョブ仕様の鑑定が有るらしい。

特殊なツテが発生し易い? 場合によっては治安維持組織の範囲に口を出す事も有り得る様だが……?


アポロンの鑑定例

修復された剣:D

殺人事件で使われた凶器。修復される前はバラバラになっていた。盗難防止の魔法陣が刻まれている。


エゾエンゴサク(青花弁):S

高濃度の魔素に晒されているエゾエンゴサク。鑑賞用としても然る事ながら、素材部分もどんなものを作成するに当たっても、素材として使う事が出来る。茎に傷を付けるとフェロモン液が漏れ、昆虫型モンスターを引き寄せる。品質が上がるとフェロモンも強くなる。


アキグミ:S

高濃度の魔素に晒されているアキグミ。高さは50m〜300m未満。鑑賞用としても然る事ながら、木材としても様々な使い道がある。また樹皮、花、実、種の全てがどんなものを作成するに当たっても、素材として使う事が出来る。

木材、樹皮、花、実、種は素材分別されると、別途収納&別途説明される。尚、品質と木の高さは比例する。


土:0

只の土。良い処が何も無い。ほぼ死んだ土。ランクの「0」はゼロ。オーではない。


土:S

高濃度の魔素を取り込んだ土。どんなものを作成するに当たっても、素材として使う事が出来る。

また、植物が根を張るに当たって、計り知れない栄養を含んだ極上の土壌となる。


粉:ランクなし

コレそのものでは只の粉。異成分との融解・混合・圧縮等の操作を行う事で何らかの効果を強める事が出来る。土と混合させると植物にとって極上の土地となる。



 まず間違いなく、このアイテムを巡ってイベント、クエストが起こらざる得ない。しかし当然ながら(と言うのもどうかと思わないでもないが、、、と言うかご都合主義か、これも……?)、この時点ではこの高品質過ぎるアイテムが登場するだなんて、運営陣の誰もが考えていない。一体、誰が1500万以上の金銭を使う事を想定出来たのか。彼等の主張はこんな処だろう。

 と言う事はつまり、アポロンが所持しているアイテムを巡ったイベントやクエストは予め決まっていたものではなく、それすらもAIが考えたものではなくてならない。

 レベルを落としたアイテムイベントはある事にはあるし、それを改変すればイベントは作れはするだろう。しかしその改変はスケールがデカくなければならない。そうなると……、また其処から新たなるイベントに繋がらなくてはならない。

 つまり想定外過ぎるイベントが多く、否、多過ぎて、本来のシナリオがどうなるか不明だ。

 勿論、と言ってしまうのも何だが、AIの性能がとてもとてもとても良い事は事実なので、そう言った不測事態にも対応は出来る。………と言う設定でなければ、それもまたご都合主義である。

 つまりイベントやクエストを作る事は可能では有るが……、この場合、問題になるのはアポロンの行動である。以前、アポロンがおちゃらけNPCを煩いと言う理由で、そのキャラデータを改悪した事がある。そう、ラストの事である。運営の心配りをそうと知らなかったとは言え、台無しにしたあの件だ。


 ……シャロックボムが面倒な事を言い出したと認識したら、アポロンはどうするか。


 AIの学習能力もスペックに負けず劣らずなのである。よって、とてもとてもとても良い学習能力を持つAIの決断はシンプルなものとなる。あくまでも物分りの良い態度をシャロックボムに取らせる、と言うものだ。

「正直、現物が気になる処だが……、まあ、私は君からソレを問い質さなければならない立場ではないからな。」

 明らかにそれはアポロンの鑑定内容よりも鑑定対象に関心が向いている言葉だった。内心、「あれ?? ちょっとマズッたかも??」とは思ったが、続く言葉でホッとする。

「言いたくない事を言わず、沈黙を守るのも冒険者の自由だからね。私も聞かないでいよう。」

 アポロンにとって、シャロックボムは非常に都合の良い返答をしてくれたのだ。

 アポロンにとって都合の良い返答。それはまあ、(筆者)にとって都合の良い返答でもある。……………いや、白状するならば、(筆者)にとって都合の良い返答だから、アポロンにとって都合の良い返答なのである。

 いやだって、アイテムに関する新たなる展開なんて書けるもんじゃないしー…………、と言う訳だ。幾つものストーリーを同時に抱え、進行させられる程、(筆者)のプロット作成の腕は無い。と言うか、態々プロットなんぞ作らない。

 ぶっちゃけ、気分で展開を決めているだけだ。そう、その場の気分で。だからこそ、何故か推理ものクエストが展開されている訳である。

 (筆者)が「この推理モノ最高に面白い!!!!!!! 私も書こう!!! 論理展開ダメダメで推理モノなんて書ける訳無いけど書こう!!!! 何となくこのゲーム内には似合わなそうだけど!!!!!」と言ういい加減なノリで、推理モノを記している訳である。と言う訳でシャロックボムの(筆者)にとって、非常に非常に非常に都合の良い台詞が続く。

「正直な話、この鑑定内容は異質だ。つまり君の鑑定スキルは異質なモノなんだ。」

「異質………。」

 アポロンはそう言われ、腕を組んで、言われた言葉を王蟲返す。

「まず何が異質かと言えば……、この素材の鑑定内容と剣の鑑定内容……、そこに君の質問が重なっていると言う点だ。」

「?」

 言われた意味が分からない。そんなアポロンの思考を表情から読み取るシャロックボム。もしかすれば、こう言った部分も、このゲーム内ではスキルに関与するのかもしれない。

「君は自分の鑑定に付いて、余り良く分かっていないだろう。」

 最早、語尾にクエスチョンも感じない声音である。シャロックボム曰く。

「そもそも初期の……、低レベルな鑑定ではもっと簡素な内容しか出て来ない。そして只、使っていればレベルが上がるなんてまず、そんな甘いものではない。」

 らしい。

「……例えば?」

「そうだな……、」

 シャロックボムはメモにガサリと記していく。その内容は………。

「……………こんな処か。」



初期鑑定例

剣。

エゾエンゴサク(青花弁)。

アキグミ。

土。

粉。



 渡された紙を見て、アポロンは一瞬、「?」となる。シンプル過ぎて、意味が分からなかったのだ。

「…………コレ、鑑定スキルの意味有ります?」

 強いて褒め言葉を言うならば、「素材となる植物の名前が分かる」、としか言いようがない。 

(何だよ「剣」って………。何だよ「土」って………。何だよ「粉」って…………。) 

 そんな事は鑑定せずとも見て分かるだろう。アポロンの目は如実に語っている。只、その辺りには事情も有る。



クエスト「真相を暴け!」

概要:数日前に勃発した殺人事件の真相を明らかにする事。クエスト「黒か白か!」をクエスト「殺人犯を追い詰めろ!」とクエスト「冤罪を晴らせ!」に同時移行させ、凶器発見よりも早く、探偵シャロックボムに捜査協力依頼を出す事(丸投げNG、クエスト凍結により、同プレイヤーや同プレイヤーが居るパーティーでは再挑戦が不可能。)

期日は3日後の裁判まで(多分)。

真逆の目的を持つ依頼人が同場所で依頼を叫んでいた理由は、クエスト「黒か白か!」的都合に因るものだが、クエスト「真相を暴け!」に移行すると、意味合いが生まれるのかもしれない。

現在の進行度/凶器発見、完全修復完了。シャロックボムの事務所にて凶器を渡す。鑑定中or鑑定終了?

鑑定系統スキルに付いて、簡単(?)説明中。←New


初期鑑定の例(これ意味ある?)←New

剣→剣

エゾエンゴサク(青花弁)→エゾエンゴサク(青花弁)

アキグミ→アキグミ

土→土

粉→粉



 本来、スキルにはちゃんとレベルが存在する。デミゴッドに至るまではスキルレベルと言うものがきちんとステータスに反映されるのだ。当然ながらそれはスキル「鑑定」にも当て嵌まる。ならば鑑定の初期値の働きとしては、そりゃあ大した事にならない様にされている訳である。

 そんな鑑定系統スキルのレベルを上げるには勿論、使いまくる事が挙げられる。意味なくとも何度も使っていれば、レベルが上り、見えなかった情報も見える様になるのだ。


 だが世の中はそんなに甘くはないものだ。


 ーー等と言うのも馬鹿馬鹿しいが(何せ作品内設定がゲーム界で、別にアポロンはプロになろうとか考えている訳もないのだ)、それでもこの表現以上に良い言い方が浮かばない(別に懸命に考えている訳ではないがw)のでこう記す。

 ……例えばだが、人間の記憶は意味と紐付けられている。意味も分からず、何かの丸暗記は結構難しい。そして幼少期から成長し、成人していく中でその傾向は強くなっていく。

 読み方や使われ方も知らずに漢字や英単語のスペルを覚えようとは中々しない話だと思うが、もしソレをやろうとしたらあっさり躓くだろう事は想像に難くない。

 そしてこれは行動に補正の掛かるスキルーー端的に言ってアクションスキルーーではなく、謂わば知識がモノを言うスキルには特に当て嵌められていた。

 詰まりはそのスキルに関連した予備知識が有るのと無いのとでは、その進捗に多大なる差が出来る様にプログラムされているのだ。

 最もアクション系統のスキルが自前の能力に全くの無関係かと言われれば、それもまた違う。例えば元々剣道をそれなりに習っている人間が、ゲーム内にて剣ーー特に日本刀に類似したものーーを使用したらどうしたって習熟は早くなる。と言うのも、初めから正しい姿勢や足の運び、剣の持ち方、振るい方等を知っているからだ。こう言ったフルダイブ型VRでは大きなメリットだ。

 しかしステータスによりスピードや技量等が管理されている為、現実で出来た技だからと言って、ゲーム内で必ず出来ると言う訳でもない。遣り方を知っているからと言って、必ずプレイに生かされると言う訳でも無いのだ。この辺りはプロ歌手の歌を聞いたからと言って、それと同じ様に歌える訳ではない、と言うのと似ているだろう。

 そんなアクション系統のスキルは知識系統のスキルに比べると、知識や事前経験の生きる割合は低い。

 例えばだが、花が好きで家の庭で育てている人間はそうでない人間に比べると、花に詳しいと言えるだろう。また、庭が狭い等の理由で花を育てられなくとも花が好きで植物図鑑等を好んで読む人にも同じ事が言える筈だ。或いは好きでも無いが、花屋の仕事をしていて、職業柄詳しくなる人間も居る事だろう。更には花に関する研究職に就くならば、もしかしたら上記以上に花に詳しい人間になるかもしれない。

 ではそう言った人間がプレイヤーとなり、鑑定系統スキルを身に着けたとして、花を鑑定するとどうなるだろうか。



初期鑑定の例(これ意味ある?)

剣→剣

エゾエンゴサク(青花弁)→エゾエンゴサク(青花弁)

アキグミ→アキグミ

土→土

粉→粉


エゾエンゴサク(青花弁)

アキグミ



 誰がこんなものを見たいだろう。花に詳しいならば花を見ただけで分かる筈だ。名前が分かって「ふ~ん、そうなんだー」とさえならない。

 勿論、「ゲームシステムがそうなっている」、「仕方無いだろう」と言われれば、それまでだ。実際、既存のゲームならばそうだったろう。

 だがこのゲーム、脳波によりある程度ーー本当はそれ処じゃないが実の処、(筆者)がその辺りを適当にしていますーー、AIが思考を読んでしまう。

 プレイヤーが「花に詳しい」と分かって、システムを採用するかと言われればしない。また運営もそう言った判断をする事を奨励している。まあ、それが巡り巡って、自分達の首を締めている部分も有るのだが………。

 運営が好んで(実は語弊はあるが、まあ、この時点に於ける便宜上は)造り上げたプログラムは、運営が力を入れて創り上げたAIは、皮肉な事に運営の首を締める事も否定出来ないが、兎に角もプレイヤーの個性を把握出来ている。そして能力も個性の内だ。

 花に詳しいプレイヤーに「花の名前だけな鑑定結果」等、押し付けたりしない。このゲームならではで、現実には存在しないならばともかく、現実にある花をデータとして流用しているのであれば、「花の名前だけな鑑定結果」等、プレイヤーが満足しないと判断出来るだろう事を放置しないのだ。

 

 ではどう言った鑑定結果が出るのか。


 ソレは勿論、プレイヤーの知識が現れる。例えばプレイヤーがその花を育てた経験が有るならば、花の育成に付いての鑑定結果がプラスされる。そして現実(リアル)の花とゲームプログラム内の花で相違点が有るならば、最低でもそれを匂わせる様な結果が出る。

 例えば「○○は現実ならば☓☓だが……?」みたいな感じだ。そしてゲームシステム的に「これは言っても大丈夫か」と判断されれば、先の例えを使うと「○○は現実ならば☓☓だが、スティル星では△△である」と言う様に出て来る訳だ。

 この様に花に詳しいプレイヤーには、その知識を考慮した鑑定結果が出るのだ。そしてコレは前知識だけに収まる話ではない。

 例えばゲーム内にて「エゾエンゴサク」を見付け、鑑定した後に現実(リアル)で「エゾエンゴサク」の知識を仕入れたとしたら、その後の再度の鑑定結果ではその知識が組み込まれるのだ。

 そして当然(で良いのか?)、現実(リアル)だけでなく、本命であるゲーム内で得た知識もそうして鑑定に生かされる。結果、鑑定情報量と言うものは増加するのだ。

 つまり鑑定系スキルの場合、レベルが同じでも情報量に差が出るのは当たり前であるし、それ処がレベルが低いのに、レベルが高い側よりも情報量が多い事もあるのだ。

 しかし同時に、その情報量に妙な(この言い方で良いのか?)、或いは変な差が出過ぎない様にもコントロールされている。

 何故ならば、この理屈だけを100%採用するならば、レベル1の鑑定系スキルがレベル10の同スキルよりも優れていると言う結果にも成り兼ねないからだ。それは流石にレベルの概念的にどうなのか、と思ってしまう。故にそのレベルに見合わない情報量はそれ程多くない様に鑑定系スキルはコントロールされているのだ。その為、最高でも差は2レベル内に収まる様にされている。

 そして具体的にはスキル使用に於ける経験値が関与している。レベルに見合わない情報量が多いと見なされると、鑑定系統スキル使用時に取得する経験値が多くなる。

 しかし例えばだが、鑑定系スキルを連発するとして、エゾエンゴサクを選んだとする。そして、現実(リアル)でもゲーム内でもどちらでも良いが(何なら双方でも良いが)、エゾエンゴサクに付いて調べたとする。するとエゾエンゴサク(大袈裟な表現の様な気がするが……)の手にした情報は、鑑定系統のスキルを使用した際の情報として受け継がれる。

 その情報は、鑑定時に提示される訳だが、その際のスキル使用時に於ける獲得経験値が情報が受け継がれる前より増加するのだ。つまりスキルレベルが上がり易くなる。時として、その延長線で余りにも多くの情報量を手にしていれば、AIのコントロール内に治まらなくなる場合もあるので、そう言ったケースではレベルが一気に上がったりする事もあるのだ。

「……この様に鑑定スキルと言うものは随分と普段の行いに左右されるものでね。」

 シャロックボムによる説明をメタ的に(と言って良いかは不明)解釈しながら、アポロンはフムフムと納得しながら聞いていく。

(要は勉強しないで使っていても、レベルが上がる効率が悪いって事か。)

 中々に学生にとって良いか悪いか判断が難しい事実であった。良くある話ーーだと(筆者)は思うのだが、実際はどうなのだろう?ーーだが、勉強と言うものは特に楽しいものではない、と感じる学生が殆どだ。稀にそうでない人間も居るだろうが、そう言った人間は「ちょっと変わってるね」扱いーー有り体に言ってしまえば……、あ、やっぱり止めておきます、はいーーをされ易いものだ。

 なので幾ら親(大抵は母親だと……)がガミガミーー教育ママって言われる様な母親って、今はどれくらいの割合を占めるのだろうか?ーー言おうと、それで子供のやる気と言うのは上がらない。「やらなきゃいけないからやる」のであって、「やりたくてやる」訳では無いのだ。ハッキリ言って、「イヤイヤやっている」のである。

 当然の事ながら、「イヤイヤやっている」勉強と「楽しくてやっている」勉強では、断然、後者の方がデキが良くなるだろう。

 滅多に居ない奇特なーーは言い過ぎだろうか?ーー勉強好きな人間の方が「イヤイヤやっている」人間よりも成績は良くなり易いだろう。尚、勉強好きな人間とガリ勉は違う。傍から見て、違いが分からないかもしれないが。

 まあ、つまりは楽しんで行う勉強の方が、楽しめない勉強よりも成果が上がるのである。

 その為、こう言ったケースが有り得る。漫画の登場人物のセリフや名前は覚えられても、ややこしい設定は理解出来ても、歴史的重要人物や建築物の名前が、起こった重要出来事の発生時期が覚えられない。ゲームの登場人物のセリフや名前は覚えられても、数学の公式や化学の元素記号や計算式が覚えられない。

 教育熱心な親からすれば、「その情熱を勉強に向けなさいよ」と言いたくなる様な事が起こるのである。しかし、子供達からすれば、「漫画は楽しい、ゲームは面白い、でもっ!! 勉強は楽しくもなけりゃ面白くもねーんだよっ!!!」と言う心境な訳で何の解決にもならないのである。

 さて。勉強と言う事で学生の話をしてみたが(尚、(筆者)自身の経験談である)、何も勉強は学生だけの特権ではない。大人でも勉強は行なう。

 そんな大人の勉強は子供とは違い、「やらされている」感がない。そもそも大人になって勉強する人間はソレが現在進行系で必要だからだ。未来への投資で勉強する子供達とはソコが違う。

 例えば海外出張が決まったとかで、英語等の母国語以外の言語を学ぶ必要が出て来た、と言う人間は「やりたくない」とか言ってられない。

 または何らかの専門知識の必要な部門に配属される為に、その知識を頭に叩き込む必要が有る(場合によっては国家資格が必要)人間は、「やりたくたい」=「目標を諦める」に繋がる。

 或いは公務員等の様に試験が有る場合も登場する訳で、合格する為に学生の様な勉強をコツコツしているパターンもある。明確に目指す場が決まっており、「やりたくない」=「全て諦める」に繋がる。

 大人の勉強は謂わば、自身の生活に直結しているのだ。「やりたくない」、「やらされている」、こんな甘えた事を言ってはられない。自分で生活を作っていく大人は、大抵は「学生時代は恵まれていた」と気付き、場合によっては「もっとちゃんと勉強しとけば良かった」とも思う。世の教育に熱心な親が居るのも頷ける話ではある。

 ……さて。子供の勉強と大人の勉強、その姿勢に付いて語ったが、そんな彼等にとって、ゲームの為に勉強するのはどう言う扱いになるのか。


 楽しい、と感じるのか。


 面白い、と感じるのか。


 つまらない、と感じるのか。


 面倒、と感じるのか。


 意見は人によって別れるだろうが、少なくとも、鑑定スキルだけに注目しても、中々に幅広い知識を持つ事が有利に運ぶのではないかと予想出来る。

 只、偶に(???)雑学に対する知見がとんでもない程に広く、やや深くなっている漫画オタクやゲームオタクと自他共に認める人間が居るが、その知識の元が作品なだけでなく、作品の世界により浸ろうとした結果、自主勉を怠らなかった場合も考えられる。

 恐らくはこう言った人間にとっては、夢中になっているゲームの為に勉強するのは決して苦痛ではない。寧ろ、楽しく面白いのだろう。

 しかし反対に例え夢中になっている作品があろうと、勉強するのは面倒、つまらない、と感じる人間も居るだろう。

 言う間でも無いだろうが、こう言った人間にとっては、ゲームの為にでも勉強したくない、勉強する事は苦痛だろう。


 ゲームの中でも勉強なんてゴメンだぜ!!


 となる人間にとっては非効率的であっても、鑑定を無意味に使いたがるのかもしれない。何度もスキルを使う事によって、「塵も積もれば山となる」作戦で鑑定レベルを上げるタイプと言う事だ。但し既に鑑定したものをもう1度鑑定した処で、記述が変わって居ないなら、獲得出来る経験値も少ないので、結構大変ではあるのだが。 

 ……只、こう言ったタイプでもその場、その場だけの暗記ならばそれ程の苦痛にならないかもしれない。どう言う事かと言うと、クエストには様々あって、当然知識系統も存在する訳だが、初期のクエストはステータスに関係なく、挑戦出来るものも多いので、クエストクリアの為に、少量の暗記で事足りる場合も有るのだ。そして少量の暗記が問題無いならば、急激な成長は望めないだろうが、地道な成長には変わりないだろうが、スキルの経験値は「焼け石に水」レベルよりはちゃんとした溜まり方をするだろう。

 つまり何が言いたいかと言うと、結局はシャロックボムの台詞ーー「この様に鑑定スキルと言うものは随分と普段の行いに左右されるものでね」ーーに掛かって来る。要はプレイヤーの使い方次第、鍛え方次第でどうにでも変化が出易いのである。

「……花屋の持ってる鑑定と料理人が持ってる鑑定は違う、みたいな話って事ですね?」

 勿論、これは単なる例えの話ではあるので、クエスト「真相を暴け!」の伏線では無い。無いが悪しからず? 無いので悪しからず? まあ、どちらかでも良いか……。

 取り敢えず(?)シャロックボムはアポロンの言葉に軽く頷いた。

「ああ、そう言う事になる。鑑定スキルを使う人間がどう言った仕事をしているか、どう言った趣味が有るか、どう言った日常を送っているか……、こうしたものが如実に現れると言える。」

 そしてシャロックボムの言葉と、ゲーム内に於けるスキルの成長や進化のルールを考えると、それはある方向性を持って来る、と予想出来る。

「そして得た知識に偏りが出来て来ると、鑑定スキルにもその偏りに添った成長で現れる……、と言う事ですね。」

「その通りだ。私の鑑定も探偵業務に添ったスキルに進化している。そして当然、それはスキル名にも現れる。」

 アポロンがその予想を口にすると、シャロックボムは又しても軽く頷いて、続ける。

 鑑定スキルの方向性を決めるのは、集めた知識、或いは集まった知識と言う事になる。そしてその知識はプレイヤーの行動次第で変化する。

 只、多かれ少なかれ、スキルと言うものはそんな処があるだろう。極端な話だが、ずっと剣に拘り、剣を奮い続けたプレイヤーが、何故かいきなり弓スキルが目覚めたりする事は無いのだ。剣を使い続けたのなら、獲得するのは剣のスキルである。

 しかし剣と一言で言っても、形状は様々だ。長さや太さ、重さに刃の種類、中には「え? これが剣なの?」と言った特殊な形をしているものも有るだろう。両刃の大剣ばかりを一途に奮い続けたプレイヤーが、大剣スキルそっちのけで、レイピアスキルを覚えたとかが無い様に、特殊な剣用のスキルも覚える事は無い。

 この様にスキルの成長とはプレイヤーの行動に大きく作用するのだ。

 しかし、である。大剣であろうと、長剣であろうと、小剣であろうと、細剣(レイピアはコレに当たるんですよね、確か)であろうと、刀剣であろうと、剣と言うものは斬るものだ(より正確に言えば突きがメインになるものもあるだろうが)。斬ると言うアクションがあるものだ。よって軌跡は違えど、斬る為の技はある程度は重なる部分が有るだろう(余程特殊な形状の剣は別として)。

 その場合、例えば大剣を使っていた時に覚えた技を、長剣に持ち替えても使用出来る、と言う事も有る訳だ。勿論、大剣専門スキルと言うものも同時に存在し、そう言ったスキルは長剣では使う事が出来ない。

 では大剣専門スキルと通常の剣スキルーー剣であれば発動出来るスキルーーのどちらを先に覚えるか。これは余り順番が決まって居ない。確かにスキルによっては特定のスキルを先に覚えなければならないパターンも有る。大抵は基礎スキルや基盤スキルみたいに扱われるスキルを複数覚え、それを複合させる事で使用出来る設定のスキルだったりする。

 しかしそう言ったルール外のスキルはプレイヤーの行動に依って、覚える順序も変わる。大剣専門スキルと通常の剣スキル、どちらが先に覚えるかはプレイヤーに依って答えが変わるのである。

 この様にアクション系統のスキルは覚え方がかなりフリーダムなのである。が、知識系統のスキルはそうは行かない。

 鑑定スキルの場合、その成長にはプレイヤーの持つ知識とプレイヤーの行動に影響を受ける為、それに合わさった形を作っていく事になる。その結果として、専門の鑑定スキルへと進化していく為、その時点で専門スキルは通常のスキルより後に覚える事になる。また更に、スキルの進化にはジョブとの兼ね合いも大きい。相互作用があり、ジョブもまた専門職へとなっていく訳だ。

「本来なら君の鑑定スキルは、まだまだ基礎の基礎の基礎の……、そのまた基礎、と言った処な筈だ。だが君の鑑定スキルは既にある程度の進化が見られる。……勿論、専門性には程遠いが……。」

 専門にまだ至ってはいないが、普通はスキル成長の方向性が見えて来ている筈なのだろう。故にアポロン自身の行動方針が傍から見ても定まっている筈で、しかし受けているクエストが余りにもそこからズレている、と言うチグハグさがあるのだ。

 それをシャロックボムから見て、一貫性の無い行動を取って来た為に、アポロンの鑑定スキルの方向性が妙な事になっていると推測されたのだ。

 スキルやジョブと言うものは、プレイヤーが目指す方向性をハッキリとさせる。今のアポロンだと方向性が定まっていないが、全体的にはやや深くなっていっている特徴があり、それがやや特殊と言うか、不自然に思えると言う事をシャロックボムは主張(で良い表現になっているか謎だが……)している。

(うん、まあ、心当たりしかないな。)

「心当たりはあると言う事だね。随分、贅沢な時間が使える様だ。」

 まるで思っている事を見透かす様なシャロックボム。

(おお、スゲェ……。)

 ちょっと戦慄(程度的には大袈裟な表現だが)を覚えるアポロン。

「最近、君の様なタイプを良く見るがね。若者に限らず。只、その中でも君はかなりの様だ。」

 シャロックボムの言葉選びもAIの賜物だ。彼の探偵と言うジョブに因んだ言葉選びをさせている。つまり見透かしているのは(そんな言葉では納まらないが)、脳波を検分しているAIである。そして当然、それは運営側に伝わる情報となる。何度も記して来たが、よくよく気付けばかなり異常で恐ろしいのだが、プレイヤーも運営側も見聞きしているだけの傍観側も何1つ気に留めない様に()()()()()

 ちょっと恐ろしさや不気味さを感じる情報は、アポロンが気付くにはまだまだまだまだまだまだまだまだの話なので置いておき、シャロックボムの言う「最近の」人間を示す言葉は、実の処、プレイヤーを現している。

 プレイヤー自身が、例え方向性を出来るだけ定めていると自負しているタイプであったとしても、まだまだ正解が分からないゲームスタート地点だ。

 現地人ーNPCーから見れば、それもシャロックボムの様に、既に自身の形を整えている設定になっているNPCから見れば、あちらでフラフラ〜、此方でフラフラ〜、そちらでフラフラ〜、彼処でフラフラ〜、向こうでフラフラ〜、そっちでフラフラ〜、と随分とふわふわしている様にしか映らないのかもしれない。

 一言で言えば、計画性が無いとなるのだろうか。行き当たりばったりに見えているだろうか。それとも優柔不断に見えるのだろうか。

(いや、そもそも単に不真面目に見えているのか?)


 ーー心当たりはあると言う事だね。随分、贅沢な時間が使える様だ。

 最近、君の様なタイプを良く見るがね。若者に限らず。只、その中でも君はかなりの様だ。


 だとしたら、アポロンはシャロックボムからすると、余り印象が良くないのかもしれない。

(いや……、シャロックボムは単なる探偵じゃなくて、多分、名探偵って奴になるっぽいし……。何か感づいている設定……、とか?)

 アポロン達は地球から来た、謂わばスパイである。設定的に。なのでスティル星人には秘密にされている。プレイヤー達にスパイの才能が有るか無いかは分からないが、少なくともスパイとしての自覚や自負は無いだろう。有るならそのプレイヤーは本職をやるべきである。と言い切るのは乱暴かもしれないが、遊びであるゲームの設定に仕事の遣り甲斐を感じるならば、ちょっと(????)異常……、いや、変……、いや、妙……、いや、まあ何でも良い、そのプレイヤーは特殊と言えるだろう。

 なので、何処かでスパイの自覚0なプレイヤーの口滑りが原因で何かが起きるかもしれない。勿論、何事も無く、何も起らない可能性も有るが。

(何か起こる可能性の方が高い気もするけど。)

 ゲーム的に面白いとか面白くないとかで、イベント発生をどうすべきかAIが判断するのだろうが、普通に考えて、スパイ映画とかで「正体をバレない様に」と言うのは中々のスパイスとなるだろう。

 この先のワールドレベルのイベント展開やクエスト情報にこうした面を一切出さないとは思えない。何時になるかも、何処の舞台になるかもアポロンには分からないが、「現地人NPCに地球サイドの情報が流れる展開」と言うのは、スパイ設定のプレイヤーには何れ起こり得ると考えた方が自然な話だろう。

 そしてバレるとしたら、アポロンの眼の前に居るシャロックボムの様な、使い勝手の良さげなNPCが関わって来る様な気がヒシヒシとする。

 メタ的な発言を噛ますが、アポロンの考え過ぎな点は否めない。と言うのも現段階ではそんな処まで話を進めないからだ。と言うか進められない。2時間ちょっとで終わるスパイ映画では無いのだ。

(ひょっとして……、このクエスト……、これが直接そう言ったスパイバレに繋がるとは思わないけど、遣り様によってはスパイバレイベントへの鍵の1つになったり……?) 

 考え過ぎである。あくまでこのクエストは探偵と言うジョブの紹介クエストである。そして毛色の違う職業クエストとは言え、所詮は職業紹介クエストだ。ジョブ獲得クエストでも無い。

 にも関わらず、このクエスト「真相を暴け!」に辿り着くにはクエスト「黒か白か!」から派生させねばならなかったのだ。

 何故、探偵ジョブがこの様な扱いをされているか。それは探偵ジョブが導く別のジョブが結構な機密を扱うジョブになるからだ。ある種、探偵ジョブの上位互換となるジョブなのだが……。

 処で覚えていてくれる方が居るならば、極めて驚きなのだが((筆者)なら100%忘れているので)、デミゴッドになるとスティル星の味方になるのは決定される、と言う設定がある。

 そもそもがまだまだまだまだまだまだまだまだかなり遥かに遠い事だが、最終に近いイベントでは地球とスティル星で、それまでのプレイヤーの行動次第では戦争が勃発する可能性があるのだ。

 もし勃発すれば、プレイヤーは地球サイドかスティル星サイドになるかを選択する事になる。その中でデミゴッドだけは選択の余地無く、スティル星サイドになる事が決定しているのだ。


 それは何故か。


 そこにはデミゴッドの特性が関係している。否、正確に言えばデミゴッドのプログラムが関係している。

 本来のルートでデミゴッドになろうと言うならば、ほぼ全てのスキルを網羅する事が必要となる。しかしスキルをほぼ全て網羅するにはジョブも網羅しなければ難しい。

 デミゴッドになる為に1500万の課金をしない一般的なプレイヤーも、ジョブやスキルの為にチマチマ(とか言ったら顰蹙を買う気もするけれど)課金しないと結局は不可能では無いかと思われる。少なくともジョブやスキルを余す事無く手に入れようとすれば、そこには運ーーステータスラックと言うよりはリアルラックーーが大きく関与するからだ。

 そしてジョブには固有クエストが存在したりもするし、それによってしか手に入れない特殊な情報も有る。プレイヤー同士の遣り取りによっては、情報漏洩も可能ではあるものの、それが原因ーー直接的ではない、間接的な極め付けな遠因であってもーーで新たなイベントやクエストが起こるルートも用意されている。つまりは情報が流したプレイヤーの摘発、と言う事も有るのだ。


 では特異な情報を手にする事が出来るジョブとは何か。


 それは勿論、情報を扱うジョブとなる。そう、ちょっとダークなイメージが有る「情報屋」に属する職業だ。こうした職業に付くにはアウトロー的なクエストやイベントを渡り歩かねばならないイメージが有るし、実際は否定出来ないのではあるが、それ以上に何処からーーどのジョブからーーアウトローになるかが肝になる。

 アウトローの意味合いは結構広い。そもそもが国や文化に依って範囲が異なる為だ。暴力や窃盗、薬物など犯罪に手を染めた者だけでなく、法は順守するも社会生活におけるモラルやマナーに欠ける者までをも含むのだ。

 そしてマナーやモラルと言うモノは国や文化だけでなく、年代によっても変わる。服装や言葉遣い1つでアウトローと判断する人間も居るだろうし、個性としてその社会生活を認める人間も居るだろう。また挙動が不審であると偏見(と言い切って良いかは別だが)よりアウトローと断じる人間も出るだろう。

 それだけでなく、自らをアウトローと判断し(この場合は法律を違反しないレベルが多いと思われる)、それを望んで振る舞う者も居る。それを許容されるか否かは周囲次第であるが。



アウトロー(←New):

無法者・ならず者・社会秩序からはみ出した者。国、文化、年代によって捉え方は変わる。犯罪者から法は順守するも社会生活におけるモラルやマナーに欠ける者(服装や言葉遣い含む)まで幅広く、後者の場合、個性として許容されるか否かは周囲次第な処がある。



 さて。現実世界の一般的なアウトロー認識はさておき。このゲーム世界に於けるアウトローとはどう言った存在になるか。これはゲーム界の世界観設定に大いに関わって来る。尚、この場合の世界観とはスティル星の文化ーー社会体制ーーに関係して来る。 


 ではスティル星の社会体制を一言で説明するとどうなるか。


 「なんちゃって中世ヨーロッパ」である。王政で「剣と魔法の世界」の基本と言っても良いだろう。


 和風RPG。中華RPG。「剣と魔法のRPG」と言えば、その世界観は「なんちゃって中世ヨーロッパ」で有る事が殆どである故に、それ以外の世界観だと何らかの枕詞が付く。舞台がジパングだとかになると和風と言われるし、キャラの衣装が漢服に近いものになると、中華だと言われる(そう言えば幻想水滸伝シリーズとかも中華RPGになるが、キャラ名が西洋風な奴が多いからか、何か余りそのイメージがないなー)。

 尚、和風RPGになると、舞台設定は中世よりも古代(神話時代と卑弥呼だとかの弥生時代がごっちゃになった感じ)か江戸か鎌倉かは知らんが、幕府時代設定が多くある気がするが、単なる偏見である。

だがそもそも「剣と魔法のRPG」の基本となる「なんちゃって中世ヨーロッパ」が偏見によるイメージだろう。よくよく考えて見れば中世の時代はかなり幅広い。ローマ帝国が東ローマと西ローマに別れた頃が始まりで(5世紀)、そして各々滅亡して行くが、このローマ帝国が完全に消え失せてからが中世の終わり(15〜16世紀)だと言う(尚、日本の中世は鎌倉時代〜室町時代まで【500年未満】。戦国時代は近世初期らしいです)。また、有名なフランス革命は近世に当たる事になるが、つまりは大体の人間が思う中世イメージは「オホホホホホな貴族」だと考えるが、そもそもそれが間違いなのである。

 貴族の細かなマナー等もイメージでは中世文化だが、実は近世なのだ。中世だと手掴みで食事をし、汚れた手をテーブルクロスで拭くだとか、はたまたフィンガーボールで洗うのだとかがマナーだとか言われた時代もあったらしい。


 信じたくない…………。


 てかそんなのマナーじゃねええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!


 と言うのがそれを知った時の(筆者)の正〜〜〜〜〜〜直な感想だったが、実はこの「えええっ!!!!???」となるマナーもまた、当時の社会情勢に影響されての事で致し方なかったとも言える。

 ローマ帝国は元々かなり大きな領土を支配していたが、近隣と比べて只強いだけでなく、文化や文明も近隣より優れていたらしい。建築物や装飾品も使われている技術は結構高いと言われている様だ。

だがそんなローマ帝国もやがては壊れていく。東ローマと西ローマに別れた訳だが、当然そこには争いが何度も勃発している。繰り返し繰り返し争い続けた結果、技術の後継が上手く行かなくなり、途切れ、潰えてしまった。有り体に言えば、必要とされなくなった訳だ。

お読み頂きありがとうございます。大感謝です!

評価、ブグマ、イイネ、大変嬉しく思います。重ね重ねありがとうございます。

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