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課金チートのボッチ生活  作者: 美香
第七章

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70/102

エリア「始まりの広場」とチュートリアル②

ノロノロ、トロトロ、進んで……?

 フルダイブ型VRMMORPG。


 現在、このタイプは、今プレイしているこのゲーム「ようこそ、我等の地球へ」だけ。故に今、此処ーー始まりの広場ーーに居るプレイヤー達は全員、完全なる初心者で、分からない事だらけだ。

 プレイヤーの性格によって、量は変われど質問0と言う事にはならないだろう。

「ーーーーーー、ーーーー、ーーーー? ーーーーーーーーーーーーーーーー、ーー、ーーーーーーーー? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー? ーー、ーー、ーーーー、ーーーー、ーーーーーーーー?」

 況してや複数人のプレイヤーで1グループ作っていて、班長のNPCは1人と言う状況では、「プレイヤーAの質問で、別の疑問が浮かぶプレイヤーB」と言うのも普通に出て来る。従って、中々に質問会は白熱する。ある意味で行列・混雑対策の弊害が出ていると見るべきか。時間が有る為に、プレイヤーが質問を自重しないのだ。

「ーーーーーーーーーーーーーー。ーーーーーーーーーーーーーーーー。ーー、ーーーーーーーー。ーー、ーーーーーーーー、ーーーーーーーーー、ーーーーーーーーーーーーーーーー、ーーーーーーーーー。ーー、ーー、ーーーー、ーーーー、ーーーーーーーー?」

 NPCが質問内容に答え、それに対する疑問が生まれるとプレイヤーの質問は長引く。

「ーーーーーー、ーーーー、ーーーー? ーーーーーーーーーーーーーーーー、ーー、ーーーーーーーー? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー? ーー、ーー、ーーーー、ーーーー、ーーーーーーーー?」

「ーーーーーーーーーーーーーー。ーーーーーーーーーーーーーーーー。ーー、ーーーーーーーー。ーー、ーーーーーーーー、ーーーーーーーーー、ーーーーーーーーーーーーーーーー、ーーーーーーーーー。ーー、ーー、ーーーー、ーーーー、ーーーーーーーー?」

 それは右から左へ聞き流しているアポロンにこう考えさせる。

((なっが)いなー……。人の事は言えんけど。)

 完璧に「おまゆう」である。とは自覚しているらしい。そんなアポロンこの流れを待っているのは当然退屈で、何かを思い付くには都合が良い時間であった。

(そーいや、こーゆーNPCのデータも変えれるんだよな。)

「? ーー、ーー、ーーーー、ーーーー、ーーーーーーーー?」

「ーーーーーーーーーーーーーー。ーーーーーーーーーーーーーーーー。ーーーーーーーー?」

 直ぐ近くで不穏当な事を考えているアポロンに誰も気付かず会話している。

「ーーーーーー、ーーーー、ーーーー? ーー、ーー、ーーーー、ーーーー、ーーーーーーーー?」

「ーーーーーーーーーーーーーー。ーーーーーーーーーーーーーーーー。ーー、ーーーーーーーー。」

 アポロンの頭の中に浮かぶのは当然、ラストの事だ。

(まあ、データ変える意味も無いけど……。)

 「だったら何でこんな事を考えて居るのか」と疑問が浮かぶだろうか。勿論、その答えはメタ的に言って、アポロンを安全地帯から出す為である。(筆者)の都合だ。

(どんなデータ持ってるのかは気になるかも。)

 なのでアポロンの思考は建前である。因みにこのデータとはステータスを意味している。

(よし、暇だし、試すか。)



 スキル「夢幻顕在+」を使用しました。スキル「看破」が生まれました。スキル「看破」を使用します。暫くお待ち下さい。



 余談だが、看破ブロック的なスキルは無い。スキル「看破」を仕掛けた側と仕掛けられた側のステータスの差がそのままブロックの条件となっている。多分に生み出す事は可能だが。



 ……暫くお待ち下さい。……暫くお待ち下さい。……暫くお待ち下さい。……暫くお待ち下さい。……暫くお待ち下さい。……暫くお待ち下さい。……暫くお待ち下さい。……暫くお待ち下さい…………。



 中々に時間が掛かって居るが、これはこのNPCがチュートリアル用にカスタマイズされているプログラムが全面に出ているからである。謂わば特別仕様だ。敵性存在でも無く、パーティーメンバーNPCでもなく、そこらの現地民NPCでもないとくれば、中々に設定プログラムが()()のだ。

「ーーーーーー、ーーーー、ーーーー?」

「ーーーーーーーーーーーーーーーー、ーー、ーーーーーーーー。」

「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー? ーー、ーー、ーーーー、ーーーー、ーーーーーーーー?」

「ーーーーーーーーーーーーーー。ーーーーーーーーーーーーーーーー。」

 アポロンがそうこうしている間も誰も気付かないので、会話は続いている。スキル「完全気配隠蔽」を使いながらスキル「看破」を使用しているので、当然と言えた。



スキル「完全気配隠蔽」/ありとあらゆる存在から自身を隠し切る。スキル「看過」やスキル「気配察知」等の対抗スキルで見破る事は可能だが、スキルレベルや素のステータスの差が一定以上有れば、実質は不可能となる。1度発動させると、解除するまでそのまま。スキル解除・同系統スキルへの切替はソレを意識する事で成る。



 只、もしそれでも気付くプレイヤー、若しくはNPCが居たとしたら、前者なら相当、(リアル)で勘が鋭いのだろうし、後者なら「直感」的なスキルを高レベルで所持している事になるだろう。

 最も前者に当たるプレイヤーは今、この場では居ない様だし、こんな序盤では後者のNPCも登場しない訳だ。

「ーーーーーー、ーーーー、ーーーー?」

「ーーーーーーーーーーーーーーーー、ーー、ーーーーーーーー。」

「ーーーーーー?」

「ーーー。」

「ーーーーーーーーーー。ーーーーーーーー?」

「ーーーーーー。」

 だから、と言うのも何だし、決して呑気では無いのだが(質問する(プレイヤー)はある意味で真剣)、アポロンがじいっとNPCに仕掛けている事は当然プレイヤーに対しても可能な事(しかもNPCに対して使うより余程簡単に)なので、何とも緊張感が無い様に見えてしまう。そんな会話が響く中、NPCのチュートリアル用ステータスが看破される訳だが……、取り敢えずアポロンの興味を引いたデータはコレだけだった。



 チュートリアル用転移移動。



 ()()だけである。「引っ張るなや!」と幻聴がしない訳では無いが………、取り敢えずアポロンがまた31DPを獲得していた事は記して置く。それから以前、下記を記した。


 ……何となくだがループしている様な気もした。が、態々確認しようとは思わない。と言うのも先程からプレイヤー達はNPCに連れられ、一緒に行動をしているのだが(指導名目なので当然)、その姿がやがて消えるからだ。恐らくはエリア「始まりの広場」の「始まりの広場」から出て行っているからだろう(ややこしい)。

 メタ的に言えば、アポロンが飛んできたエリア「始まりの広場」は、数あるエリア「始まりの広場」の1つでしかない。そこーーエリア「始まりの広場」の「始まりの広場」ーーからフィールドに向かう訳だが、そう言った仕様な為、フィールドと同空間データ上には作れなかったのだ。


 後半段落はともかく、前半段落はアポロンがきちんと(?)思い至っている。

(多分、この「チュートリアル用転移移動」とやらで此処から消えてんだな。)

 謂わばテレポートである。スキルとは記されていないから、テレポートと同じ扱いでは無いのだろうとは思うが、スキルで代用可能であると見做してもまあ、問題は無さそうだと判断する。

(ならこの転移についていけば、NPCに話し掛けなくても良さげだな。)


 ではどうやってついていくのか。


 考えている間にも彼等の会話は終わらない。最早、アポロンからしてみれば、バックミュージックとなっている。

「ーーーーーー、ーーーー、ーーーー?」

「ーーーーーーーーーーーーーーーー、ーー、ーーーーーーーー。」 

「ーーーーーー、ーーーー、ーーーー?」

「ーーーーーーーーーーーーーーーー、ーー、ーーーーーーーー。」

 此処までくれば比較的に会話はそれでもかなり長いだろう。実の処、会話を続けているのはとっくに1人のプレイヤーとNPCになっている。

「ーーーーーー、ーーーー、ーーーー?」

「ーーーーーーーーーーーーーーーー、ーー、ーーーーーーーー。」

「ーー、ーー、ーーーー、ーーーー、ーーーーーーーー?」

「ーーーーーーーーーーーーーー。

 迷惑そうにしているメンツも居るが、「質問はコイツに任そう」メンツも居る。KYかそうでないかはまだ不明だ。

 最もアポロンはそんなものを見学しちゃいないので、そんな表情、認識すらしていない。

(ん〜、何か尾行スキルみたいなので何とかならなんかなぁ?)

「ーーーーーーーーーーーーーー。ーーーーーーーーーーーーーーーー。」

「ーーーーーー、ーーーー、ーーーー?」

「ーーーーーーーーーーーーーーーー、ーー、ーーーーーーーー。」

 有るか無いかすら不明だが、何となく有る様な気がする尾行系統スキル。多分にラノベに登場するフルダイブ型VRMMOならば有っても全くおかしくないからだろう。



 スキル「夢幻顕在+」を使用しました。スキル「尾行」が生まれました。スキル「データ変換+」を使用しました。スキル「尾行」とスキル「テレポート」からスキル「転移尾行」が生まれました。スキル「データ変換+」を使用しました。スキル「転移尾行」がスキル「尾行」に組み込まれました。スキル「尾行+」が生まれました。541DPを獲得しました。



 ……何かAIが複数有るよりは1つの方が良いと判断したらしかった。



スキル「尾行」←New/その名の通り、ターゲットを追う為のスキル。発動するとターゲットがどの方向に居るか確認出来る。但し一定距離以上、ターゲットと離れると自動で解除される。解除される距離は尾行者のスキル「尾行」のレベルと被尾行者の看破関連のスキルレベルの差&尾行者の技量関連ステータスと被尾行者の技量関連ステータスの差で決まる。「尾行者の総合尾行能力>被尾行者の総合尾行看破能力」な形を取っていれば、その差が高い程、解除されるまでの距離もまた長くなる(尾行者:デミゴッド&被尾行者:非デミゴッドの場合は、尾行者のスキルの使い慣れ度合いがほぼ全て。尾行者:デミゴッド&被尾行者:デミゴッドの場合は、尾行者の尾行関連スキルの使い慣れ度と被尾行者の尾行看破関連スキルの使い慣れ度の差&双方の技量関連ステータスの差で決まる)。

尚、ターゲットと距離が離れる程に気付かれ難くなる。ターゲットに気付かれてもスキルは解除されないが、尾行に気付いたターゲットの行動次第では問題が起こり得る。隠蔽関連スキルと併用可能。


スキル「尾行+」←New/スキル「尾行」機能にスキル「テレポート」の機能が付随したもの。テレポート出来る距離に制限が無い為、ターゲット解除しない限りはターゲットが何処に居るか常に把握可能。尾行相手が転移系統のスキルで移動しても、同じ事であり、転移で追う事が可能である。

従ってターゲットが居る場所ならば自身が行った事は無くとも、遠視等含めた視界に入らずともテレポート可能となる。但し事故が起こらないとは言えない。実際にターゲット周囲の空間にテレポートするならば、遠視等でターゲット周囲を確認した方が確実である。

※スキル「尾行」⬆/その名の通り、ターゲットを追う為のスキル。発動するとターゲットがどの方向に居るか確認出来る。但し一定距離以上、ターゲットと離れると自動で解除される。解除される距離は尾行者のスキル「尾行」のレベルと被尾行者の看破関連のスキルレベルの差&尾行者の技量関連ステータスと被尾行者の技量関連ステータスの差で決まる。「尾行者の総合尾行能力>被尾行者の総合尾行看破能力」な形を取っていれば、その差が高い程、解除されるまでの距離もまた長くなる(尾行者:デミゴッド&被尾行者:非デミゴッドの場合は、尾行者のスキルの使い慣れ度合いがほぼ全て。尾行者:デミゴッド&被尾行者:デミゴッドの場合は、尾行者の尾行関連スキルの使い慣れ度と被尾行者の尾行看破関連スキルの使い慣れ度の差&双方の技量関連ステータスの差で決まる)。

尚、ターゲットと距離が離れる程に気付かれ難くなる。ターゲットに気付かれてもスキルは解除されないが、尾行に気付いたターゲットの行動次第では問題が起こり得る。隠蔽関連スキルと併用可能。



 アポロンの眼前に現れたスキル説明。ざっと読んだアポロンの思考等、最早問う間でもない。

(よし、早速使おう。)

 スキルレベルがどうの、使い慣れがどうの、ステータスの差がどうの……、そんなものを現段階では考える必要も無い。迷う事無く、スキルを発動させる。



 スキル「尾行+」を発動します。ターゲットを確定して下さい。



 そんな文章が出たので、アポロンは迷いなくNPCを見詰める。



 ターゲットをロックオンしました。視界処理を行います。



 視界の一部にターゲットのNPCの居場所を示すポイント付きの部屋の見取り図(と言うのか?)みたいなのが映される。



 赤ポイントがターゲット、青ポイントが貴方様を示しております。ターゲットとの距離が一定以上離れたり、逆に一定以上近付くと地図は縮小/拡大されます。



 見本なのか、実際に縮小/拡大される地図を見せられる。部屋の見取り図みたいな地図からゼンリン地図みたいな地図、地球儀みたいな地図をざっと見せられた。

「ーーーーーー、ーーーー、ーーーー?」

「ーーーーーーーーーーーーーーーー、ーー、ーーーーーーーー。」

「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー? ーー、ーー、ーーーー、ーーーー、ーーーーーーーー?」

「ーーーーーーーーーーーーーー。ーーーーーーーーーーーーーーーー。」

 こうしてアポロンが準備万端で待っている間にも質問会は終わらない。そろそろ辟易する者が増えそうである。アポロンはぼんやりしつつ、「まだかなあ」と大人しく待っている。

お読み頂きありがとうございます。大感謝です!

評価、ブグマ、イイネ、大変嬉しく思います。重ね重ねありがとうございます。

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