予想外な戦闘②
擬音と思考と説明しかない戦闘……、すみません。
AIの判断結果が長い……、すみません。
では現在、行われたアポロンの攻撃ーースキル「データ変換」に依るものーーはどうか。この内容ーースキルを叫ぶと、銃口から文様と同じ色の銃弾が飛び出した。何発も連続して撃っているが故に、「神の生産器」は足場を動かせない。だが驚くべき事にアポロンの放った銃弾に向かって、自身の銃弾を撃ち込んで行く。
アポロンが器に入れた銃弾が元になっている為、その銃弾の質は余り宜しくない。故にアポロンは自身の弾丸が負けるとは思っていなかった。
「マジかっ!?」
故に撃ち落とされた事に驚き、思わず叫ぶ。因みに撃ち落とされた原因は器自身を狙っていたが、銃弾の事は全く考えて居らず、スキル「データ変換」のターゲットに入っていなかった為だ。不意打ちが決められたかの様な扱いとなり、「神の生産器」の弾丸に負けたのだーーで語られるアポロンの攻撃、それは果たして……。
……結果を言うならば、この流れーースキルを叫ぶと、銃口から文様と同じ色の銃弾が飛び出した。何発も連続して撃っているが故に、「神の生産器」は足場を動かせない。だが驚くべき事にアポロンの放った銃弾に向かって、自身の銃弾を撃ち込んで行く。
アポロンが器に入れた銃弾が元になっている為、その銃弾の質は余り宜しくない。故にアポロンは自身の弾丸が負けるとは思っていなかった。
「マジかっ!?」
故に撃ち落とされた事に驚き、思わず叫ぶ。因みに撃ち落とされた原因は器自身を狙っていたが、銃弾の事は全く考えて居らず、スキル「データ変換」のターゲットに入っていなかった為だ。不意打ちが決められたかの様な扱いとなり、「神の生産器」の弾丸に負けたのだーーの中では、暴走はしていない。そしてコレの続きにもスキル失敗故の暴走等は無い。
尚、パーティーメンバー等皆無である事はそこに関与しない。暴走はパーティー内全て、即ち使い手当人も巻き込まれるのだ。と言うか何なら当人が真っ先に巻き込まれる。
故にアポロンに何ら問題が無いのだから、暴走は起こっていない。即ち無効化したと言う事だ。
只、それこそ何度も言うが、スキル「データ変換」はドラク○で言えば、「ザ○」系呪文の様に効かない事も多い。要は元より効き難いのだ。そこに防御する/しないは関係せず、回避する/しないも関係しないのだ。だがスキル「データ変換」のターゲットが、何らかの行動を取り、結果、使い手の目的と違う形でぶつかれば、それはターゲットをずらされた事に等しく、尚更効き難くなる事は事実である。
スキル「データ変換」の成功率はプレイヤーのステータスラックに依存するが、その成功率を、数値を敵性存在の行動により下げられてしまうのである。
そしてアポロンの場合、種族デミゴッドの特性としてステータスラックが存在しない。イメージやらMPやら技量やらで成功させてしまう。そこはスキル「夢幻顕在」の特性も関与している。
つまり、アポロンのスキル失敗は100%、モンスターと化した「神の生産器」の行動故だ。元のユニークアイテムとしてのスペックが高い為に、モンスター化している現ステータスも結構高い。故のスキル防衛成功であり、同時にアポロンの低いプレイヤー・スキル故のスキル失敗である。
そして故に本来ならば、スキル失敗によるスキル無効化or暴走に関与する、否、しまくるステータスラックがソレを決める事が0にしてしまう。つまりAIにはそれを決める材料も無いと言う事だが……、只、これに関しては「予めスキル『データ変換』を覚えているデミゴッド」ならば十分に有り得る事だ。故にその場合はそれまでの失敗時のイメージの強さを利用して、様々な手を考えている。
しかしアポロンにはそのイメージも無い。故にAIはそれに関しては静観しかない。失敗イメージも暴走イメージも無い為、それを元にした換算が出来ないのだ。そうなるとスキル「夢幻顕在」のチート性もあり、スキル製造の意味でしっかりと隠し効果にて使われている、スキル「データ変換」に積極的な失敗を運ぶのも遣り辛い。故にアポロンはザ○の様な失敗からも暴走からも無縁でいる。そんな彼は当然、今回の「防御反応によるスキル失敗」により、益々スキル自体の成功率に対して、誤解を深める。
(取り敢えず、データ変換の範囲に銃弾も含めて見るか。)
スキル「夢幻顕在」とスキル「データ変換」の関係性に深く気付いている訳では無いが、何だかんだで2つが似ている事には無意識の段階で把握している。何なら何処かで一緒くたにしてしまっている。故に思い付く。もの凄く、有り得ない程にいい加減な事を。
(って言うかもういっそ、皆1つに出来ないか?)
スキル「夢幻顕在」、スキル「データ変換」、ユニークアイテム「神の生産器」、ユニーク武器「神の装飾銃」、ユニーク防具「神の装飾漢服」、そして様々な、用途も分かっていない高級ランクの素材に後、序に神の生産器から撃ち出される銃弾……、アポロンの頭の中に流れる様々なもの。
(何か考えてみたら、データに関して似たようなモンがユニークで幾つも有る訳だし、「神の生産器」含めて1つにしたら、他のものも一緒くたに出来て、慣れてなきゃ失敗するとかマイナス要素を消せるんじゃね?)
勿論、何の根拠も無い思い込みだ。そんなモンが成功してしまえば、ゲームバランスがとんでもなく崩れてしまうだろう。故にそんな事が成功する訳が無い。
そんなアポロンの思い付きは当然、AIにも認められる筈が無かった。であれば当然、アポロンがスキル「データ変換」を使用した処で、無効化されるだけである。だが更にアポロンは妄想した。
(そういや、ダンジョン・コアを1つにしたら【何故か出来る気でいる】ダンジョン関連のスキルってどうなるんだ?)
全てのスキルを網羅するチートスキル「夢幻顕在」の中に予めには入っていない例外スキルがダンジョン・クリエイトである。更にダンジョン・コアとダンジョン・クリエイトが揃ってダンジョン作成が成る。
(ダンジョン……、作ってみたいんだけど、コアとかも全部1つにして【何故か出来る気でいる】、作れるもんか?)
何故か出来る気でいる。
何度も言うが、その思い込みを肯定する様な客観的根拠は無い。どころか成功する筈が無い思い込みだ。AIの判断も無効化なのだから、見込み0である。
只、アポロンから見れば、アポロン主観ならば、スキル「データ変換」がプレイヤー・スキル以外では失敗していない。モンスター・「神の生産器」が防御でスキル「データ変換」を防いだ為に却って「スキル『データ変換』はモンスターにも効くんだ」と確信したし、味方陣営のラストはまだしも、結構なオブジェクトの崖に対してでさえ効果があったのだ、何にでも使えるスキルだと思い込むには十分ではあった。
だから彼には失敗するビジョンはなく、その先へと思考が行ってる訳だ。
処でこうしてアポロンが考え混んでいる間、モンスター・「神の生産器」は…………、
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン!
別にどちらも逃亡している訳では無いので、さっきからクイックドロウ攻撃をし続けている。
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン!
そして偶に体当たり攻撃が連続する。
ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!!
そのどちらもがスキル「空間歪曲」の結界の前に無効化されている。よくよく見れば、体当たりでは結界衝突ダメージが有る様で、若干「神の生産器」のHPが減少しているが、微々たるもので自身の思考と言うか妄想に意識を入れ込んでいるアポロンは気付いていない。
ドダーンッ!!
体当たり攻撃が止めば、一旦離れて、距離を取るモンスター「神の生産器」は再び銃弾攻撃を行う。
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン!
そのどれもがスキル「空間歪曲」に邪魔されて届かない。
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン!
普通のモンスターなら、この様に無意味な攻撃を続けず、別の行動を取るくらいの知能AIを保持しているのだが、元がアイテムである事やそう広くない洞窟の行き止まり側に位置してしまっている事、そして無視出来ない位置にアポロンが空間事陣取ってしまっている事が重なって、同じパターンの行動しか取れないのだ。
ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
一応、体当たりで自傷的にダメージを貰っているので、このまま時間が経過すればHPの減少関係で行動に変化が出るかもしれないが……、
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン!
今は同じ行動を選択し続けるだけである。
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン!
そんな中、ともすれば「煩過ぎて勉強に集中出来ないっっ!!!!」と受験生が嘆きそうな騒音の中、年齢的にも性格的にもデリケートな面から程遠いアポロンは、攻撃と言う直接的な邪魔が入らない事を良い事に妄想に没頭している訳である。
ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
彼にとってはモンスター「神の生産器」の攻撃音はロックなバックミュージック以外の何者でもなかったのだ。
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
そしてそんな派手なバックミュージックが流れる中で、アポロンは考え続けている。
(ダンジョンは結構、特別扱いみたいだしなぁ……。ユニーク同士でも他とは違う……、みたいな?)
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
アポロンは無関心だ。
原始のダンジョン・コア/ユニーク。通常のダンジョン・コア(天然物・人工物合わせて)同様、ダンジョン・クリエイト発動に必要なアイテムでダンジョンを作成出来る神器シリーズ亜種。原始のダンジョン・コアの方が通常のダンジョン・コアより性能が5倍良い為、ダンジョンの成長率が通常のダンジョン・コアの10倍良い。
神の装飾銃/ユニーク。力を喪った神の成れの果て同士による力の交わりにて、新たなる姿を成した神の装飾武器。装備者に合わせて如何なる形状にも変更可能。複数武器同時体現可。常態は腕輪。戦闘時に銃へと変化する。破壊不可能。成長可。現在の物攻、魔攻ステータスはH。「他武器より早い成長率」・「他武器より上がり難い消耗度」・「銃身による魔素吸収により、引き金を弾くだけでエネルギーを銃弾として発泡する、銃弾要らずの機能(銃弾が使えない訳ではない)」・「銃身に自身のMPを吸収させると魔法銃弾攻撃可能となる機能」・「銃身の攻撃力上限機能(但し銃弾使用によって上限突破可能)」・「1度にリロード出来る銃弾数無制限機能」を持つ、銃の性質も受け継いでいる。ユニーク判明効果と称号効果に付き、成長率は判明前の3倍早い。神器シリーズの1つ。
神の装飾漢服/ユニーク。力を喪った神の成れの果て同士による力の交わりにて、新たなる姿を成した神の装飾防具。装備者に合わせて如何なる形状にも変更可能。複数防具同時体現可。常態も戦闘時も同じ形を取っている。破壊不可能。成長可(ユニーク判明効果と称号効果に付き、判明前の3倍早い)。現在の物防、魔防ステータスはH。神器シリーズの1つ。
神の生産器/ユニーク。如何なる薬物も如何なる錬金アイテムも如何なる金属品も如何なる木製品も如何なる宝飾品も如何なる武器防具も如何なる布製品も如何なる建築物も如何なる生活用品も……、ありとあらゆる生産品を作成可能とする器。但し使用者が生産慣れしていないと予定とは違うものが作成されてしまう。神器シリーズの1つ。尚、他の神器シリーズだけは作成(複製)不可。神器シリーズ以外のユニークアイテムならば作成可能であるが、元になったユニークアイテムは壊れてしまう。しかし使い捨てユニークアイテムならば、使用後にまた作成する事が可能となる。
何となくステータスからユニークアイテムの欄を呼び出す。説明を流しているとふと気付いた。と言うか思い出した。
(そう言えば、ダンジョン攻略で手に入れたんだから……、ダンジョンで手に入れたって言っても良いよな?)
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
やはりアポロンは無関心だ。
……宝箱から取得した訳でも、ダンジョン内モンスターを倒して取得した訳でも無いが、攻略した報酬(?)として誰かから取得した訳では無く、ダンジョンから攻略報酬として取得したのだから、「ダンジョンで取得した」、は十分に正しい筈だ。
(ダンジョンか……、結構、設定は色々あるっぼいけど……、)
思い起こすのはラノベに登場した数々のダンジョン、その設定である。
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
それでもアポロンは無関心だ。
……ダンジョン。
大抵は「不思議な異空間」みたいな設定になっている事が多い。ダンジョン産モンスターは倒されれば、その肉体は塵となり、消え去り、生命力っぽいものはダンジョンに吸収されたりする。倒されたモンスターはドロップを残す場合もある。ダンジョン以外では自然に消える事も無く、解体しなければ素材が手に入らないなんて設定になっている作品でも、ダンジョン内はそう言った便利な仕様をしている事が多い。
また罠やら宝箱(死んだダンジョン攻略挑戦者の持っていた物が入っていたりもするが、ダンジョンが産み出している場合も有ったり……)が有り、まるで「餌に誘い込まれた侵入者を、モンスター含めてダンジョン全体で殺したり、追い出したりしている」様な仕様は、ダンジョンマスターサイドの作品では、「侵入者からダンジョン維持の為のエネルギーを貰う為の、ダンジョンの知恵で、ダンジョン産の品物はそのエネルギーを元に産み出しており、新たな侵入者を誘う餌となる」とか理由付けされていたりする。
少なくともアポロンが知るダンジョンの設定は全体的にこんな感じになっている。
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
アポロンは無関心なまま、考える。
(つまりダンジョンで得たものは全てダンジョンが侵入者から徴収したエネルギーを元に産み出したか、ダンジョンが奪い取って管理していたもの……、って言い換えられる訳だが……。)
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
…………仮にダンジョンを一種の生物と仮定した場合、全てを呑み込む事で1つとなれる(≒アイテム合成?)し、更に必要状況に合わせて、時に分解(≒アイテム合成前に戻す、或いは作成し直す?)し、分けて管理する事が出来る事になる。
(全部、ダンジョンに呑み込ませてしまう様なイメージで混ぜ込ませたらダンジョン・コアも普通に無事じゃね?)
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
…………無茶苦茶な思考にいい加減な楽観的考察が重なっていく。
(って言うか、ダンジョン・クリエイトしながら、ダンジョン展開しながらやれば良いんじゃない?)
そんなアポロンが気にするのは……、モンスター・「神の生産器」の出すロックなバックミュージックではなく、MPの事だった。
(只、ダンジョン・クリエイトって大分MP消費しそうなんだけどなぁ……。)
しかしその程度は此処に至っては低い。
(けど、維持するのに比べたら全然マシか?)
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
……………ダンジョンを運営するダンジョン・マスターは色々なものを産み出す為に大抵はDPなるものを使っているが、その大元にはやはりMPが関与しているパターンが多い。アポロンはそう言ったラノベにはそれなり触れているのだ。
(……まあ、流石に全部一気に無くなるとかは無いだろ。)
これまた何の根拠も無いのだが、そう軽く結論付ける。そうなると思考のゴールテープを切るのに躊躇いが無くなっているのは当然か、アポロンは決める。
(取り敢えずやっちゃおう!)
思考した順序通りにイメージを固める。その思い付き……、と言うか妄想は随分と投げ遣りにも感じる。少なくとも「全てを一緒くたにごちゃ混ぜにしてみよう」とか余りに雑過ぎる試しだ。
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
少し前、「神の生産器」がモンスター化する前は、「神の生産器」を使う事にあれだけの迷いを見せて於いたと思ったらコレである。随分と差が激しい。
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
只、この辺りはその前から常に有った。スキル「データ変換」で崖を丸々消してしまうだなんて、大雑把さを見せていたのだから。
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
変な処で細か過ぎるくらい拘って、それ以外では可笑しいくらいに大雑把。他者から見れば随分と矛盾している様に思えるが、ジャンルは様々でもこう言った特徴を持つ人間は少なくない。尚、他者から同調されない事もこう言った人間には良く有る話である。………ご都合主義である事を、私は否定しないが。
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
処でそう言った人間に対するツッコミは、近しい位置に在る者によって為される。ある程度、離れた位置にいる人間には余り見せない事が多い。
何故ならばそう言った拘りはプライベートだから発揮出来ると大抵はそう認識されている事だからだ(あくまでも「大抵」、全員ではアリマセンヨ……)。故にツッコミ≒文句を付ける人間は限られている。
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
そして次郎のプライベートに近しい人間は居ない。なので現在の次郎の一番のプライベートである「アポロン」がその拘りを抑える事をせずとも、問題は皆無であった。
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
破茶滅茶な思考そのものには拘りなく、大雑把にしたが、そこから来るイメージに付いてはかなり細かく指定する。
(ダンジョン・コアにスキル「データ変換」と「ダンジョン・クリエイト」を同時に掛けて、展開した空間に全てを呑み込ませる……、そんな感じで……。)
ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!
言葉にすれば、それで終わるがそれを時間を掛けて何度も何度も細かくイメージを作る。……………そして納得行くイメージが出来た処で、叫ぶ。
「『ダンジョン・クリエイト版データ変換』!!」
そんな名前のスキルは無いのだが。
そんなスキルは存在しない。只、2種類以上のスキルを混合させるスキル自体は普通に有る。
例えば「下から上に斬り上げる」剣術スキルみたいなものが有ったとして、真逆にもう1つ、「上から下に斬る裂く」剣術スキルが有ったとしたなら、この「下から上に斬り上げる」スキルと「上から下に斬り裂く」スキルを立て続けに、流れる様に放つ事は出来そうであり、その結果、「下から上に斬り上げた直後に上から下に斬る裂く逆V字型斬撃」スキルor「上から下に斬り裂いた直後に下から上に斬り上げるV字型斬撃」スキルが作成される、なんて事は普通に有り得るのだ。序に言えば、逆V字型斬撃スキルとV字型スキル斬撃を合わせれば、W字型斬撃スキルorM字型斬撃スキルが生まれたりもする。
但し、それには「そう言ったスキルプログラム」が予めセットされていなければならない。そうでなければプレイヤー・スキル頼みでしか実現出来ないだろう。勿論、AIの学習に依って新たにセットされる複合スキルと言うものも有り得る為に、プレイヤー・スキルによって実現されたアクションを、新たなスキルとして生み出し、再現出来る様になると言うのも、この先には良く有る(かどうかは不明)話となる。
スキル「ダンジョン・クリエイト版データ変換」。
そしてそんなスキルは存在しない。存在「しなかった」。
そもそもの話として、ダンジョン・クリエイトにてプレイヤーが作成するダンジョンの設定とアポロンが読んだ、主人公がダンジョン・マスターなラノベのダンジョン設定は全く同じと言う訳では無い。と言うか、そもそも主人公をダンジョン・マスターに配置するラノベは数多く存在するが、その全てが全く同じダンジョン・ルールを兼ね揃えている訳でもない。まあ、偶然、全て被ってるパターンも無いとは言えないが。
只、このゲームの、天然ダンジョンにしろ、プレイヤー作ダンジョンにしろ、ダンジョン内に倒された存在の死体がゴロゴロする事は無いし(まあ、通常フィールドにも同じ事が言えるが)、何らかのアイテムが入った宝箱を設置出来る訳だし、ダンジョン内なのに外の光景があると言った事も可能であるのは間違いない。
そう言った意味合いではアポロンの想定基盤は肯定される。故にその基盤の上に為された「シッチャカメッチャカ混ぜ混ぜOK」は否定出来ない。スキル「データ変換」のみでは無効化と判断されて終わった話が、思考前提に置かれた仮題によって、「言われて見ればそれはそうだ」、と判断した。スキル「ダンジョン・クリエイト」で作成したダンジョン内でスキル「データ変換」を使用したケースをも想定し、よりその根底が否定出来ないと判断を強めた。即ち学習したのだ。
そして更に、高度なAIの学習進捗は早い。
いや、敢えて「速い」とした方が良いかも知れない。アポロンが何度もイメージをしている間、「神の生産器」が「ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ズガーンッ! ズガーンッッッ!! ズガガーンッッッッッ!!! ドダーンッ!!」と銃弾&連続突撃×4回程度のアクションを取っている間に、AIも学習していた。結果としてアポロンに先んじて、「スキル『ダンジョン・クリエイト』を、ダンジョンを基盤に於いたスキル『データ変換』」を、「スキル『ダンジョン・クリエイト』とスキル『データ変換』を複合した新スキル」として結論付け、スキルプログラムとしてセッティングまで為してしまったのである。
お読み頂きありがとうございます。大感謝です!
評価、ブグマ、イイネ、大変嬉しく思います。重ね重ねありがとうございます。




