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課金チートのボッチ生活  作者: 美香
第四章

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38/103

ダンジョン・エリア攻略完了

第四章の終わりが見えて来ました。

しかしチンタラ癖が……。すみません。

 そのアナウンスは崖が完全に消え去ってから響いた。



 当階層構成に異常を感知しました。崖データの消去に依り、当空間が湾曲します。



 同時にアチコチの視界に細かな雷の様なものが無数に発生する。

「は?」

 目の前の状況と耳に入るアナウンスを直ぐに理解出来ず、ポカンとする。しかしアポロンが事態を把握していない中、細かな雷の周囲から、アナウンスの通り、歪んでいく。もし歪む周囲の光景を写真に納めたら、不思議な写真が出来上がったかもしれない(もし人の顔面が重なったら、1998年版リングの心霊写真の如く不気味、いや、怖い写真になったかもしれない)。



 空間湾曲により、電子ノイズが発生しております。電子ノイズのエネルギーが拡散しております。当階層空間全域に渡るまで後……、対処が間に合いません。階層を畳み、()()します。



 細かな無数の雷はどうやら電子ノイズらしいが、アポロンはそれをちゃんとは理解していない。そんな間は無かった。

 空間が湾曲する事によって、生じた電子ノイズは実際に空間の歪みを視界で確認するよりも早く、視認出来たが故にどちらかと言えば真逆のーー電子ノイズが発生した故に空間が湾曲したーー事態を彷彿させる事もアポロンの事態未把握の原因になっているだろうが、それ以上に視界が、真っ黒な空間の壁に依って、押し囲まれていくのが原因だ。

「う、うわあああっ!!!!???」

 しかも此方に壁が向かって来るのである。上下含めて四方八方から……。要はパニックになった。

「む、夢幻顕在〜っ!!!」

 そんな中でその空間を何とかしようとスキルを使った。頭の片隅に「崖データの消去」と最初にアナウンスされた事が残っていたのだろう。スキル「夢幻顕在」に依って使用されたスキルはデータ変換。データ変換に依って、生じた異常事態に更なるデータ変換である。勿論、アポロンには限られたゲームプログラムにしか干渉出来ない為、それでどうにかなる事は無いーー筈、だった。


 ……現状は若干、通常では無かったのだ。


 まずAIが崖の消去を許可した事により、この階層のデータ重要部内の大部分、即ちかなりのリソースを機能不全に陥らせてしまった。AIの自主判断によるミスと言っても良い。

 そんな同じ轍を踏む事は無いだろうが、それは次回以降の事であり、今回の事には関係無い。重要データ機能不全により、階層全域のデータに飛び火した後始末には関係無いのだ。

 とにかくもAIはこの階層のデータプログラムを一旦消去しようとした。下手な復元はバグ発生の元になると判断した為だ。消去以外は余計な行動として、プレイヤーからの保護プログラムや隔離プログラム等を一切撤去した。


 ーーそこへアポロンのスキル「データ変換」が発動したのだ。


 アポロンとしては良く分からないが、このままだと自分も消される様に思った訳だ。空間の消去を止めようとしたのだ。それもデータ変換によって。

 それ即ち当空間機能を支配下に置く事に他ならない。そして当空間とは当階層に当たるーー、つまりダンジョンの一部に当たるのだ。


 これが問題だった。


 先にも記したが、ダンジョンエリアとは複数のダンジョンが在るエリアではなく、エリア自体がダンジョンであるのだ(内部は複数の階層を設けられており、アポロンが居るのは、尤も攻略し易い階層である)。


 つまりダンジョンエリアの攻略とは、当ダンジョンの踏破なのだ。


 そして運営が準備していたストーリー展開に従って、このダンジョンエリアに到達した上でダンジョンエリアを攻略すると、攻略者にはある権利が与えられる。それは当ダンジョンの保持者になる権利ーー、即ちダンジョン自体を、エリア自体を貰えるのである。

 言い換えれば元来、攻略と言う条件さえ整えてやれば、当エリアそのもののデータがプレイヤーのものになると言う事だ。


 ダンジョンの一部である当階層も当然、例外に非ず。


 本来、未攻略ではプレイヤーからの干渉を受け付けないデータは、この異常によりアポロンの「データ変換」を受け入れた。受け入れてしまった。

 その事態により、当階層がアポロンの支配下に置かれた。ダンジョンを構成する一部を支配下に置かれたのだ。そしてその状況に対して、「そこだけ支配下に置かれるのは可笑しい」と他階層のプログラムまでもが起動してしまった。

 ダンジョンエリア全域で見れば、当階層は一部でしかない。しかし支配権プログラムに至っては各階層が繋がっていた。他階層プログラムが休眠していた状態では、繋がりも他のプログラムにより遮断されていたが、他階層プログラムの起動とプレイヤーからの干渉を受容してしまう状態が重なり、その繋がりを通して、支配権と電子ノイズ含む空間湾曲が飛び火してしまったのである。そしてAIの判断は。



 異常拡大。当階層消去不可。当エリア消去不可。よって只今より所有権の移行を実施致します。…………少々お待ち下さい。



 流石に当エリア全域の消去はAIの判断下には無いらしく、速やかにアポロンへダンジョンエリア保有権を譲渡する事へとなったのである。当人が何も分かっていないに関わらず……。



 只今、ダンジョンエリア所有権をプレイヤー・アポロンへ移行しております。少々お待ち下さい。……移行中……、移行中……、移行中……、移行中……、少々お待ち下さい。移行中……、移行中……、移行中……、移行中……、少々お待ち下さい。移行中……、移行中……、移行中……、移行中……、少々お待ち下さい。移行中……、移行中……、移行中……、移行中……、少々お待ち下さい。



 そして流石にソレは瞬時には出来ない様だ。取り敢えず、黒い壁の圧力が無くなって行く事にホッとしたアポロンは、相変わらず良く分からないまま、大人しく待つのであった……。



 ダンジョンエリアの保有権をプレイヤー・アポロンに完全移行しました。原始のダンジョンを会得しました。原始のダンジョン・コアを会得しました。神器シリーズを会得しました。習慣経験値が入ります。



 アナウンスが流れ終わり、見えている景色が丸代わりした。そこは洞窟の様な場所だった。転移したと言うより、見えている世界が変わったと言う事に思えた。

(狭くはないけど、広くもない……。)

 ちょっと360度を1度見渡せば、焚き火を作っているラストが目に入る。明らかにアポロン以上に訳も分からず、気付けば周囲の様子が変わった形になるだろうに、パニクらず、何も言って来ないのはいっそ不気味だと第三者なら思うだろうが、アポロンは気にも止めない。

(取り敢えずステータス、ステータス…、)

 焚き火の近くに座り、ステータス画面を開いた。



種族:デミゴッド

ジョブ:神人


各能力値:

HP:S+A

MP:S+A

物攻:S+A

物防:S+A

魔攻:S+A

魔防:S+A

スピード:S+A

技量:S+A

残りポイント:B+C


アイテム(素材除く):


神の装飾武器/装備者に合わせて如何なる形状にも変化する。複数武器同時体現可。普段は腕輪として存在する。破壊不可能。成長可。最低値はH。現在、未装備状態。神器シリーズの1つ。


神の装飾防具/装備者に合わせて如何なる形状にも変化する。複数防具同時体現可。普段は簡素な衣類として存在する。どの様なデザインにも変化する。即ち装備者のセンスが問われる。センスに自信が無ければ、デザインを購入する事をオススメする。尚、アクセサリーも体現可(神器鎧装備しながらピアス装着が可能)破壊不可。成長可。最低値はH。現在、未装備状態。神器シリーズの1つ。


神の生産器/如何なる薬物も如何なる錬金アイテムも如何なる金属品も如何なる木製品も如何なる宝飾品も如何なる武器防具も如何なる布製品も如何なる建築物も如何なる生活用品も……、ありとあらゆる生産品を作成可能とする器。但し使用者が生産慣れしていないと予定とは違うものが作成されてしまう。神器シリーズの1つ。尚、他の神器シリーズだけは作成(複製)不可。


原始のダンジョン・コア/通常のダンジョン・コア(天然物・人工物合わせて)同様、ダンジョン・クリエイト発動に必要なアイテムでダンジョンを作成出来る神器シリーズ亜種。原始のダンジョン・コアの方が通常のダンジョン・コアより性能が良い為、ダンジョンの成長率が良い。


地図/1度行った場所が記される。


・称号

初めてのデータ変換者:

スキルによりゲームプログラムを改竄した、初めてのプレイヤーに与えられる称号。当称号が初獲得の場合のみ、5000ポイントを得る。


悪意のデータ変換者:

初回時のゲームプログラム改竄が味方陣営対象且つ悪意改竄であった場合のみに与えられる称号。当スキル使用に関する技量が8万以上9万以下上がる。但し他要素と相反する場合は上がった数値が他要素に合わせて振り分けられる。


ダンジョン・メーカー:

ダンジョン・コアを会得した者に与えられる称号。ダンジョンを実際に作成すると、「ダンジョン・マスター」に進化する。


神器シリーズについて:

太古に力を喪った神の成れの果ての1つ。実はデミゴッド自身も此方に位置している。


神器シリーズ亜種について:

神の生産器を用いて、デミゴッドが創り上げたもの。原始のダンジョン、原始のダンジョン・コアもその1つ。


ダンジョンについて:

天然のダンジョンとスキル「ダンジョン・クリエイト」をダンジョン・コアに使用して作成する人工ものがある。どちらのダンジョンも外部からありとあらゆるエネルギーを取り込んで成長する。攻略(ダンジョン・ボス撃破)・踏破(ダンジョン・コア会得又は強奪)双方可能。

後者のダンジョンも前者同様に放置しておいても勝手に進化する(手を掛ける事も可能で、そちらの方がより成長を早める事が出来る反面、結果的に踏破され、ダンジョン寿命を縮めてしまう可能性も……)。

尚、スキル「ダンジョン・クリエイト」発動にはダンジョン・コアだけでなく、スキル「夢幻顕在」が必要になる。


ダンジョンエリア開放について:

攻略され、開放されると各エリアに天然ダンジョンが複数生まれる。天然ダンジョンは踏破もダンジョン・コア会得も可能だが、踏破者がデミゴッド以外ならばダンジョン・クリエイト不可である。


ダンジョンエリアの保持者について:

スキル「夢幻顕在」で「ダンジョン・クリエイト」が発動可能になる(尚、スキル「ダンジョン・クリエイト」は単独では存在しない為、それ以前では使用出来ない)。また「ダンジョン・クリエイト」には「ダンジョン・コア」も必要になるが、ダンジョンエリア攻略者に与えられるコアは1つしかないユニーク・コアである、「原始のダンジョン・コア」である。

通常の「ダンジョン・コア」を会得同様に、「ダンジョン・メーカー」の称号を会得する。


ダンジョン攻略とダンジョン踏破について:

前者はダンジョン・ボス撃破にて成る。後者はダンジョン・コア会得にて成る。ダンジョン・コアはダンジョン最深部に安置されている(ダンジョン作成前は別)。ボス撃破にて、ダンジョン最深部探索可。但し隠蔽されているコアを見付けるのは至難の技。また、最深部を探索すると、ボスはクールタイムを置かず復活する為、コアを会得出来なければ、再度ボスと戦闘しなければならない。

お読み頂きありがとうございます。大感謝です!

評価、ブグマ、イイネ、嬉しく思います。重ね重ねありがとうございます。

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