コーラ?
薄暗い地下室にてつぶやく少女の声
「うん、成功だ」
「まだ7割くらいだけど上出来だろう」
「そろそろ試験運用できそうだな」
彼女は不老不死である名はシロ、不老不死の肉体を利用してより錬金術士の高みに登ろうと日夜努力していた。
「よしっ!」
彼女は出来上がったモノをグイッと一杯飲んでしまう
「んぐっんぐっぷはぁ」
「いやーこーら?はおいしいねキミもどうだいおかわりもあるよ」
そう言ってそばの椅子から怪訝そうな目で見ている少年にもすすめる。
紫の煙を立ててゴボゴボしている液体は健常な人間にはとても耐えられそうにない。
「いや、いらねーていうかおかしいだろコーラの特徴言っただけでそんなダークマターをつくるな!!」
「そんな殺生なキミの言った条件は満たしているじゃないか、飲んだ後にしゅわしゅわがあって、茶色で、薬としても飲まれていると、さあ飲んでお願い。」
少女は上目遣いでコーラ?のビーカーを押し付けてくる
(コイツ…こんな時だけ美少女ズラするのはズルい。)
うるうるした目でせまられるとすこし罪悪感を感じる。
しぶしぶといった感じで少年はコーラ?を受け取る。
「そもそも飲みたいって言ったのは俺だからな」
「ありがとー多角的な検証は大切だからね」
意を決してグイッと飲む。
(んんっ割といけるぞ少し薬っぽいがそういうものだと思えばいける)
「どうだい?」
「ごちそうさま、やっぱ砂糖がすくないと味気がないけど味はコーラに近い。」
「ふはははやっぱりシロちゃんに不可能はない!!」
「さらなる飛躍をもとめるため私は研究にはいる、ご飯は任せた。」
「わかった飯は任せとけ。」
少女は高笑いをしながら残りのコーラを飲み干すと早速ちっこい身を翻しながら研究室の奥へと入って行った。おそらく3日徹夜コースだろう。
(ああなったシロは止まらないからな栄養のある食事を提供させてもらおう)
少年は食事の準備をするためにどこか楽しそうな顔で地下室を後にするのだった。