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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約5年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

涙の後を辿りて

作者:古都里
少女は祈る。
愛しく思う者達の幸せを。

男でもなく女でもない精霊は願う。
自分の胸に甘い疵をつけた者との永遠を。

青年は知る。
どれ程の愛を甘受していたかという事を。

きっと、風は吹き貴方達の頬に口づけを贈る事でしょう。
きっと、水は貴方達の喉を潤してくれる事でしょう。
きっと、大地は貴方達に豊かな恵みをもたらしてくれる事でしょう。
きっと、炎は貴方達の冷えた身体を温めてくれる事でしょう。

恐れずに、いきなさい。精一杯行きながら、生きなさい。

◆◆◆
絵本作家であり童話作家のケセは、霊山シンシンリーで精霊を拾う。
ヒトカ、そう名乗った精霊は性別すら持たない。
ケセとヒトカの奇妙な同居生活が始まり、そしてやがて恋に落ちていく。
精霊の女王が見守る奇跡。
だけれども、幸せはほんの一瞬。
ケセとヒトカはやがて運命に立ち向かう事になる

サイト『歌籠』『http://utakago.sakura.ne.jp』で連載されていた小説の改稿版になります
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