表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/54

2.マルティーナの悩み

読み返していて変な文章があったので修正をいれてます。


貴族学園に入ってからを振り返る事にする。


学園のクラス分けは、成績別だ。

Aが一番成績の良いクラスで、Bが真ん中、Cが成績が下位の者で固められる。


私、マルティーナはAである。

ジェイコブはBで、女狐ことエリザベスはC。


ジェイコブに馬鹿にされないために必死に勉強した結果だ。

これもまたジェイコブのお気に召さなかった。そもそも伯爵家と子爵家の家庭教師の質が違うだのなんだの。

努力が足りないのでは?とポロっと零したらまぁ大変。


男を立てる気も無い血も涙も無い冷血な女だと恐ろしい形相で喚かれた。

努力が足りない事を否定しなかった事に本人は気が付いているのだろうか。


それはさておき。


私は基本的に図書室に篭っている。

授業だけではこの探究心は満たされない。成績は優秀だったので、教師に頼んで蔵書室の鍵を貰った。

其処には図書室に出していない昔の本や学生には難しい本が沢山詰まっている。


ジェイコブに罵倒され続ける青春よりも、知識欲を満たすことの方が何倍もマシだ。


蔵書室の鍵を手に入れた私がする事は勿論、本を読む。それだけだ。

ワールヴォル邸の本は全部読んだ。兄らも知識欲のお化けだった。


ワールヴォル家の人間は悉く、知識欲が強い。

誰にも馬鹿にされないと言うことは、喧嘩を売られる事もない。喧嘩を売られないと言う事は、喧嘩に負ける事がない。

喧嘩に負ける事が嫌いなワールヴォル家の人間は、そもそもの喧嘩を避ける傾向にある。


結果、剣や魔法、勉強と手を出せる範囲は極めていく。

実際にはただの脳筋である。


勿論、自覚はある。


図書室に入り浸り始め、ジェイコブとの時間は必然的に減り、気がつくと彼の横に令嬢がいた。

自分以外の、婚約者ではない令嬢だ。


最初こそ訝しむ人間は居たが、ジェイコブがマルティーナの事を嫌っている事実と、マルティーナの負けん気が強い話が彼の口から流されてから、変わった。

次第に私が、彼に相手をされないから怪しげな研究で心を手に入れようとする為に図書室に入り浸っていると噂が流れ、私が蔵書室に入ろうとすると何処からともなく人が現れ難癖つけて邪魔をしてくる。


非常に迷惑だ。


また、彼が私の相手をしないからと怒り、エリザベスの家に圧力をかけた、とか。

そのせいでエリザベスは窮し、ろくにご飯も食べれないほど貧乏になってしまったとか。


冗談も程々にして欲しい。

貧乏な男爵家の令嬢がお肌ぷるぷるで髪はさらつやな訳あるか。


そして、極め付けは、エリザベスの美貌に嫉妬した私が、彼女の顔を醜くする為に顔を溶かす薬を作ろうとしているらしい。

その為に森に足を運んでいるとか。


見当外れすぎる。

何でもかんでも噂にすればいいってものではないだろう。


私が森に足を運ぶのは、敬愛する妖精達に会う為だ。

小さな頃から、魔法の先生として崇めている。森の一番大きな木の根本、妖精界の扉を潜るのだ。


そして、今日もまた、蔵書室に行くのを邪魔された私は、森に向かう。

森にも邪魔をしようとする暇人は居るが妖精の手助けを受ける私について来れる者は居ない。


妖精が見える人間は限られる。


さっさと暇人を巻いて妖精界の扉を潜る。

愚痴と相談を聞いてもらう為に。


もう一つの小説書いてたらこっちの執筆時間が足りずギリギリになりました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ