始まりの一文
作品を書き始めるきっかけとなった『始まりの一文』という作品です。
思っていることをそのまま文章に書き起こした一番初めの試みだったので、どこかに残したくて、作品として掲載しています。
リズという可愛い女の子が出てくる設定の作品を書こうとしていました。
そして書き上げた文章が以下のものになります。
魔石の採取はこの迷宮都市アワリティアの主要産業の一つだ。様々な魔道具製品のエネルギー元にもなるので需要は常に出ている。
元の世界で言う化石燃料に近いものがある。
だが冒険者にとって魔物を倒すという行為は魔石を得る以外にも意味がある。
迷宮で魔物を倒すと魔物の魔素はそのほとんどが魔石になるか、迷宮に吸収されるのだが、僅かに冒険者にも吸収される。
それにより生物としての位階が上昇する。ゲーム的に分かりやすく表現するとレベルアップという奴だ。
ちなみに俺はパーティ編成の魔法により、そのリズの吸収分をかすめ取ってる形だ。
迷宮では役割というものが重要だ。この魔法がないと回復専門のヒーラーなどずっと弱いままだ。俺もリズが頭を撫でられると疲れが癒されるみたいなこと言ってたので、ヒーラーと言えなくもないような気がしないでもない。
いや、ヒモだよねこれ。俺ってばリズのヒモだわ。養ってもらってるわ。
俺は、今日はもう少し進んだら終わりにしよう。溜まった魔石の量からして、そろそろ位階が十くらいにはなっているはずだ。明日からは二層に行こう。とリズに伝える。
もし時間がありましたら、これを書いた一年後に書いた、『始まりの一文 私は君たち2人を忘れない』という作品も以下のリンクから足を運んでいただけますと幸いです。