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第46話

目の前で攻防が繰り広げられている。


銃で戦うタイプの人と、剣で戦うタイプの人が物凄いスピードで追いかけっこをしている。


剣の人は、出来るだけ被弾を少なくし、銃の人は、近づかせないように必死だ。


「君、もしかして我王君かい?」


すると、横から声をかけられた。


「はい! 見学をさせてもらっています」


このチームの人だろう、武器を携えていた。


「そうか、イメージと少し違うね」


「イメージ?」


「ああ、気にしないでくれ」


「はぁ」


俺がどういったイメージなのか気になるが、ボンボンのお坊ちゃまと思っていたのか?


「そうだ、よければ戦ってみるかい?」


「え? いいんですか?」


「ああ、君の実力が気になるしね」


「よろしくお願いします」


実際に戦って見れるのは大きい。


「では、私が相手をしよう」


「よろしくお願いします!」


先の2人が戦い終わったみたいなので、戦うために中に入ろうとしたら服を後ろから引っ張られた。


「何?」


花菱さんだ。


「一応情報をと思いまして」


「お! ありがたい」


花菱さんはこのチームの情報をもっているようなので聞けるのはありがたい。


「あの方はこのチームのリーダーで拳闘スタイルで戦いますわ」


「ほう、近接で殴り合うのか」


俺は少しワクワクしてきた。


「爆裂魔法との合わせ技『爆裂拳』にお気を付けください」


なんか聞いたことある技名だ。

まぁつまり凄いパンチってことだろう。


「分かった、パンチに当たらなければいいんだな」


「羅栖墓様ならできますわ」


花菱さんが笑顔で肯定した。


「おいおい! うちのリーダーの拳を全部当たらないなんて無理だぜ? せめて被弾を少なくできるよう頑張れよ!」


話を聞いていたのか、このチームの人が話しかけてきた。


「ええ、俺も近接型なので反射神経には自信があるんですよ」


「ほほう、それは頼もしいな! だが、うちのリーダーの拳は一味違うぜ」


なんか楽しそうな事になりそうだ。


「まぁ頑張んな!」


いい人だった。


「ハイ! 胸を借りるつもりで頑張ります」


俺にはまだ対人戦での実績を積み上げていない。

ここは先輩の戦い方を参考にさせてもらおう。


「そろそろ、いいかい?」


リーダーさんが待ちくたびれているようだ。


「お待たせしました!」


「僕の情報を聞いていたのかい? 対策は取れたかな?」


「はい!」


そう言うと俺はファイティングポーズを取った。


「正面から殴り合います!」


そういうとリーダーさんは面白そうに笑った。


「ハハ! 今年の1年生は面白いのが多そうだな!」


赤獅子とかのことを言っているのだろうか?


「良いだろう、先輩として全力で戦おう!」


リーダーさんもファイティングポーズを取った。

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