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第41話

「花菱さん!お疲れさま」


俺達は戦い終わって観客席に合流した花菱さんを労った。


「はい応援ありがとうございます、おかげさまで3位に入ることが出来ましたわ」


本当に凄いと思う。

相手の攻撃をずらすための細かいテクニックはなかなかできないだろう。


「京香お疲れ、体術教えた甲斐があった」


東堂が花菱さんに声をかける。


「ええ、おかげでで勝つことが出来ましたわ、可憐本当にありがとう」


「東堂体術もできたのか?」


「もちろん」


グッとサムズアップしてきた。


「剣を失って戦えなくなったら困る」


もっともな理由だ。


「魔法使いも接近されたら終わりなんてわかりやすい弱点を補うのは当然ですわ」


多少体術を習っても近接の相手を倒すのはやはり凄いと思う。


「お!決勝がはじまるぞ!」


決勝の2人がすでに向かい合って臨戦態勢だった。

どうやら試合前の口上は終わったらしい。

聞いてなかった...


先手はアルフォンスだった。

石の雨を降らせながら地面を変形させて攻撃している。

上から下から波状攻撃だ。


赤獅子は最初から魔力を纏っているみたいだった。

しかし属性は乗せていないようで目では不可視だった。


「小細工はいらん!全力でこい!」


赤獅子がそう叫ぶと一気に距離を詰めた。

アルフォンスは錬金だけでなく近接戦闘も余儀なくされた。


アルフォンスは短剣を無尽蔵に作り出し応戦する。

地面に触れる余裕がないので実質短剣でしか対応できないのだ。


赤獅子は魔力纏いだけで戦っている。

魔法を撃つ余裕があるはずだが...


チラッと赤獅子の視線がこちらに向いた。


「アイツ!」


完全に俺を意識している。

強さを見せつけているつもりなのだろう。

しかし、力を抑えている赤獅子を強いとは思わなかった。


剣の技術で勝っているはずのアルフォンスが押され始めていた。


「圧倒的魔力でねじ伏せる気だな」


赤獅子は技術など意味はないといわんばかりに魔力を込める。

ついにアルフォンスが赤獅子の魔力を避けきれなくなった。


「あれは、何が起きているんですの?」


花菱さんが呟く。

そういえば魔力って見えないんだっけ?


「赤獅子が魔力で攻撃してる」


俺がそう言うと、花菱さんがビックリしたような声を出した。


「もしかして!念動力ですの!」


「念動力?」


俺には魔力で攻撃してるようにしか見えない。


「ええ、魔法使いで魔力操作を極めた者にしか扱えない最強魔法ですわ」


赤獅子は魔力操作を極めた天才らしい。

こちらもお願いします。

『Sランクパーティから追放された不遇職エンチャンターは底辺から成りあがる~恋人にも見捨てられたのでざまぁを執行します~』

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