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第36話

ベスト8の試合が午前中にあり、ベスト4の試合が午後に予定されている。


花菱さんは無事突破してなんと準決勝で赤獅子と当たることになっていた。


「京香お姉様次はついにあの赤獅子ですね...」


千聖が誰にでもなくつぶやく。

準決勝はモニター放送ではなく、VRでの観戦となっている。


赤獅子と花菱さんが向かい合っている。


「それでは準決勝!試合前に選手に意気込みを聞いていきましょう!まずは、ここまで圧倒的な魔法の才を見せつけてきた花菱京香!最近はあの我王羅栖墓と懇意にしているとか!ではどうぞ!」


嘘ではないが、こんな公の場で言われると恥ずかしいことこの上ない。


「そうですわね。」


花菱さんが話し出す。


「赤獅子凶魔は学年最強の座を中等部の頃から独占してきましたわ!ですが!私は羅栖墓様に鍛えてもらいました!真の強者に鍛えてもらった私は少しばかり手ごわくてよ。」


次に赤獅子の番になる。


「中等部時代から最強の名を欲しいままにしてきた絶対王者!赤獅子凶魔ーーーーー!今年度は学園統一も噂されています!ではどうぞ!」


「俺が絶対王者の赤獅子凶魔だ!」


「キャー!凶魔様ー!」


黄色い声援が飛ぶ。


「真の強者が誰なのか花菱京香はまだ理解していないらしい!俺が真の強者というものを教えてやろう!

フハハハハハハハハッ!」


何というかちょっと厨二入ってないか?

いや、戦いが普通にある世界だ、あれが普通なのかもしれない。


2人が向かい合い戦いが始まった。


最初はお互い遠距離からの魔法で撃ち合った。

今までだと、この時点で赤獅子が押し始めるらしいが今回は違った。


「ふんっ!やるじゃないか!」


なんと花菱さんの魔法が赤獅子を捉えた。

といってもダメージはなさそうだが。


「私を見くびらない方がよくてよ?」


「どうだかな!ギアを上げるぞ!」


お互いの魔法の速度と威力と量が増えた。

魔法の防御だけでは間に合わなくなり、2人とも走り回っている。


「この俺についてこれるとは!驚いたぞ!」


赤獅子が花菱さんを褒めた次の瞬間。


「よそ見は良くなくってよ!」


なんと、魔法の陰からいつの間にか接近して赤獅子を急襲した。


「紅蓮華!」


花菱さんの最大範囲、最大火力、の魔法をぶつける。

あれは、避けきれない。


「フハハッ!いいだろう受けてやる!」


赤獅子はそういうと身体に魔力を纏った。


「赤纏い!」


赤獅子はその名の通り炎の獅子の如く炎を纏う。


それと同時に紅蓮華が着弾した。


ドガーン!


闘技場が煙によって見えなくなりそれが晴れると1人だけが立っていた。


「フハハハハ!花菱京香やるではないか、俺に‘‘纏い‘‘を使わせるとは!気に入ったぞ!俺の嫁になれ!」


どうやら花菱さんは赤獅子に気に入られたようだ。



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