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第20話

「うわ~!また負けた!」

「あ、危なかった! 何たる成長率!」


俺はまた、東堂&花菱ペアに負けた。


「羅栖墓様、そう落ち込まなくても十分強いですわよ? それに、もう2、3戦すれば勝てるようになりますわ!」


花菱さんが慰めてくれる。


「羅栖墓は成長が早すぎる、化け物を相手にしてるみたい」


東堂が貶してくる。

ここでメッセージが届いた。


「ん?」

「どうしました羅栖墓様?」

「学園からメッセージだ。」


メッセージの送り主は学園だった。

個人的に連絡が来るのは珍しい。というか学園生活で真っ当に生活を送っていればそんなことはないはずなのだが。


「えっと、『お話があるので明日の放課後学園長室までくるように』とのことだ」

「羅栖墓なにかやらかしたの?」

「遂に学園も羅栖墓様を放っておけなくなったみたいですわね!」

「俺なにかやったかな?」

「羅栖墓様。おそらくですが、100階層攻略の件ではないでしょうか?」

「ああ!そういえば俺の記録エラーでどうのとか言ってたな!」

「羅栖墓……君100階層突破を忘れていたのかい?」

「いや、だって攻略しても意外となにもなかったから!」


苦笑いしながら答える。


「じゃあ、済まないけど明日の練習は休みにしよっか」

「そうですわね! 可憐! 明日羅栖墓様が呼び出されている間一緒に買い物にいきましょう?」

「うん、いいよ」

「済まないないつもつき合わせて」

「いえ、私達も好きでやっていることですわ!」

「いい、私も羅栖墓と修練するうちにどんな相手が来ても負けない気がしてきた。」


皆の為にもなっているようで良かったです。


「おいおい、赤獅子とかいう奴もいるんだろ? 流石にどんな相手にもってわけには……いかないよな?」

「確かに赤獅子は私より強い、でも羅栖墓に比べると楽な相手に見える。」

「東堂戦ったことあるのか?」

「うん、中等部の時決勝戦はいつも赤獅子だった。」


そういやこいつは天才剣士だったな。


「勝ったことあるのか?」

「ない、羅栖墓みたいに圧倒的な魔力を感じる。」

「圧倒的魔力……」


確かに作中では何度か出てくる強敵だが、主人公の前にいい感じで立ちはだかり成長を促してくれるツンデレキャラだ。(勝手にそう呼んでる)


最後まで本気を出す場面がなく、お助けライバルのポジションだったはずだ。


「しかし、今の羅栖墓様よりは強くないのでしょう?」

「最後に戦った半年前と同じ強さなら羅栖墓が圧倒的に強い」


未知の強さを持つ赤獅子は要注意人物かもしれない。

俺たちはその日の修練を終え解散した。


東堂が羅栖墓を呼ぶときにつけていた‘‘君‘‘が外れました。

それだけ親しくなったということです!

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