偵察中
読者の皆様お久しぶりです( ˙꒳˙ᐢ )ウィッ
最近読みばかりで全く書けていませんでした。
m(。>__<。)m
ようやくのバトルパートです。
それでは本文どぞー
ー偵察中ー
冬歌達はガサガサと木の葉を揺らしながら枝から枝へ飛び移り爆発音の発生源へと移動していた。
ちなみに何故そんな移動方法なのかと言えば
(こういうのって偵察っぽいよね♪)
だからである。
あとニンジャとかスパイはなんとなく高い所にいるイメージがあるのでそっちのがカッコイイというのもある。カッコイイは大事なのである(キリッ!)。
(もうそろそろかな……?あ、いた…!)
そして移動を開始してから数分、耳を塞ぎたくなる程の爆音を鳴らすモンスターとそれに相対する集団を発見して、まずは爆発の発生源であるモンスターに注視して名前とレベルを確認することにした。
▽『ブラストベアー』Lv29
(レベルつっよ!?)
そのモンスターは名前にある通りクマ型のモンスターで全身の毛は爆発したようにトゲトゲしく触ったらとても痛そうな見た目で、さらに体長は目測3m以上もある巨体、しかも四足の状態で。立ったら5mは余裕で行くと思った。
更に言えば昨日倒した猪モンスターのレベルが19だったのでそいつより10も上のクマさんに勝てるかなとちょっとだけ不安にもなった。
(まぁ皆で行けば大丈夫だと思うけど)
そんな巨大クマさんに相対するは男4女4の8人パーティ。
編成が前列に逆三角形型大盾ふんどしOnlyの男性と中サイズの円盾初期装備の男の子、その次にバスターソードでサンラ○ズ立ちするぽっちゃり(軽減表現)な男性と巨大斧のツインテ女の子、そしてムキムキでストリートバトラーな武道着の青年が一人。
それから後衛にセクシースーツな火とダークゴスロリな水の魔法使いの女性が2人、その更に後方で時折メニューを弄りながら声援を送ったり回復アイテムを渡してる非戦闘員?のオーバーオールメガネの女性?が一人。
うん、端的に言ってキャラが濃い。イロモノパーティかよ!?ってレベルで濃い。
なのに戦闘方法は盾役が挑発系スキルでヘイトを稼いでクマさんの攻撃を防ぎその隙に他の攻撃役がダメージを与える極々普通の戦闘って。
なにか面白いスキルとか無いのー?
あとたまに盾役さん達より武道着さんにヘイトが行って陣形が崩れそうになるけどすぐに盾役さん達がカバーしてるから中々に安定してる。
ただ挑発系スキルも攻撃スキルもしてない時にクマさんのヘイトが武道着さんにちょいちょい行くのは何故だろう?何かしらのパッシブスキルでもあるんだろうか?
もしくはクマさん的にあの武道着さんをフリーにさせるべきでは無いと思ってるのかも知れない。
波ぁぁ!とか出るかも知れないし。
で、後衛組も隙を見て魔法を撃ったり味方にバフをかけたりしてMPが減ったらメガネさんに回復アイテムを貰ってまた魔法を放つ。
クマのHPの減り方を見るに魔法防御は物理防御よりも低いみたいだ。まぁ自分攻撃魔法スキル無いけどね!(ただし精霊融合を除く)
まぁ、それはそれとして、クマさんの体力全然減ってないんよね。
私達がここに到着してからもう5分くらいは経ってるはずなのにクマさん固すぎー(笑)。
それに対してイロモノパーティさん達の方は前衛組がかなり崩れてる。
まずクマさんのベアーハグで鯖折りからの顔面パクリで盾役さん(変態)が落とされ、次いで狙われた盾役の男の子……ではなく武道着さんが狙われ立ち上がったクマさんとレディファイト!
そこに助太刀するようにぽっちゃりさんも参戦。
けど10回ほどクマさんと打ち合った所でバスターソードがポッキリ折れてしまい「やめ!?やめろぉぉ!?」とクマさんに呼び掛けるも願いは届かず頭をバリムシャァ!と食べられてしまった。
その後すぐに倒れた身体の方も消えたのでぽっちゃりさんは『即死』である。ちょっとグロかった……。
そして盾が無いから腕で受け流す様にクマさんの攻撃を捌く武道着さん、しかしクマさんは爆発するベアーハンドを織り交ぜ武道着さんを翻弄、ついに直撃をくらった武道着さんが物理と爆発のダメージを受けて後衛さん達の所まで吹き飛ばされた。
まだ生きてはいるみたいだけど動かないから『気絶』にでもなったのかも知れない。
メガネさんが駆け寄って介抱してるからしばらくすれば戦線復帰は出来ると思う、……ただそれまでにパーティが全滅しそうなんだよね。
(よし、クマさんの戦い方もいろいろ見せて貰ったしそろそろ戦うとしますか!)
「(みんなー、そろそろ戦うよー)」
一応クマさんとかに気付かれないように小声で従魔達に話しかけると従魔達もそれに習い小さく鳴いて返事をした。
「(まずは月見と朝日、2人には自分と一緒に前衛、あのクマさんの注意を引き付ける役をやってもらえるかな?クマさん攻撃力高そうだから基本は一撃離脱で無理そうな時はしっかり下がる。んで楓と霙にはクマさんの頭を取って上から魔法スキルで攻撃してほしいの。あのクマさん魔法にはちょっと弱いみたいだから。
……後はあの人達をどうするかなんだけど、まずは自分が先に降りて共闘…、一緒に戦えるかを聞いてくるから皆はそれまでここで待っててくれる?
それで大丈夫だったら合図するから。
えーと、ここまでは皆大丈夫かな?)」
確認する様に呼び掛ければ従魔達は 大丈夫! という感じで小さく声を上げた。
それを見て冬歌は口角を上げ ニッ と笑い
「(それじゃあミッションスタート!)」
作戦開始を宣言した。




