TFWメンテ中
バトル回です?
イベントが終わりこの世界、TFWはメンテナンス期間に入った。と言っても丸一日ログイン出来ないってだけなんだけども。
やることも終わりとりあえず暇なのでTFWのホームページをぼーっと見てるといろいろあって見逃したイベント決勝戦の動画があったので即座にポチる。
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『最強は俺だ!バトルトーナメント!!決勝戦を開始します!!』
実況のお姉さん(たしか……ララァさん)が決勝戦の開始を宣言した。
『青コーナー!圧倒的防御力!真っ向から受けきってやるぜ!彼の体力を削れる者などあまりいない!!『アトラス』ぅぅぅぅ!!』
名前を呼ばれて円形の武舞台に上がってきたのは白銀の甲冑に薔薇の模様の入った大盾と直剣を装備した金髪のお兄さん。顔つきはなんとなく体育系ぽい。
入場に合わせて観客から黄色い声援が上がりそれに応えるように手を振ったりしてる。
『赤コーナー!侵略すること火の如く!世紀末覇者の歩みを止める者はいない!!『アルベルト』ぉぉぉぉ!!』
次に呼ばれて出てきたのは自分が予選で戦ったアルベルトさん。
世紀末衣装に両手のハルバード、気合い充分って顔つきがとてもかっこいい!
(イケメンおじさんは最高だと思います!)
そしてアルベルトさんにも声援は飛んでるんだけど内容が「兄貴ぃぃぃ!」とか「親方ぁぁぁ!」という感じ、言っちゃ悪いけどむさ苦しい声援だなって思う。アルベルトさんもちょっと苦笑いしてるし。
そんなこんなで武舞台に二人が揃った事で背景にあるスクリーンでカウントダウンが始まった。
3……2……1……
『試合開始!!』
開始の合図と共にアルベルトさんが突っ込んでまず片方のハルバードを振り下ろした。
ハルバードの斧みたいな刃がついてない裏側、ハンマーになってる部分でアトラスさんの盾に強く振り下ろされて金属同士を強くぶつけた時みたいな甲高い音が鳴り響いた。
ハルバードを受け止めたアトラスさんが今度はこちらの番だという感じに直剣をアルベルトさんの腹部目掛けて突き出す。
それをアルベルトさんが身体を捻って回避し、その勢いのまま回転して回し蹴りを放ち逆にアトラスさんの腹部に回し蹴りが突き刺さった。
「その程度か?アルベルトさんよ!!」
しかしそれを微動だにせず受け止めたアトラスさん。
(自分なら絶対吹っ飛んでると思った攻撃をあんなあっさりと……)
口上通り防御力すごいなぁと感心してる間に場面は進みただの殴り合いからスキル合戦に変わっていった。
「「パワースラッシュ!!」」
二人のスキルがぶつかり合いガキン!!という音がなる。しばらく鍔迫り合いが続いた後、アトラスさんがバックステップで距離を取った。
それを見たアルベルトさんはそこで距離を詰めずに
「グランドウェイブ!!」
以前自分も体験した地面に衝撃波を走らせるスキルを発動した。
「ぐっ…!?」
それに足を取られたアトラスさんの動きが止まり膝をついた。そこにアルベルトさんが飛びかかりスキルを発動する。
「パワークラッシュ!パワースラッシュ!」
片方は斧の部分で横薙ぎに、もう片方はハンマーの部分を頭上から、スキル同時発動による十字攻撃がアトラスさんに襲いかかった。
「くっ…!キャッスルガード!!」
アトラスさんがスキルを発動したと同時にアルベルトさんの十字攻撃がヒットし武舞台に土煙を巻き上げる。
土煙のせいで中にいる二人の様子が見えずどうしたものかと思っていたら
「カウンター!」
土煙の中からアルベルトさんが吹き飛ばされて出てきた、と同時に土煙も晴れて中には片膝をついて肩で息をしているアトラスさんがいた。
またアルベルトさんの方もかなりダメージを受けたみたいでこちらも膝をついている。
お互いに数秒程睨み合いアルベルトさんは片方のハルバードを手放し両手でしっかり構え、アトラスさんも盾を手放し直剣を両手に持ち構える。
会場は静けさに包まれ見ているこちらの方が緊張する。
「「これで最後だ!!」」
二人同時に走り出し
「背水の陣!!」
と叫ぶアルベルトさんがその身体に青いオーラを纏い
「妖精融合!!サラマンダー!!」
それと同時にアトラスさんも真っ赤なオーラを身にまとった。
相手の眼前に辿り着くと同時にお互いが武器を振り下ろす。
「「ハイパワースラッシュ(クラッシュ)!!」」
力強く振り下ろされた武器が火花を散らしぶつかり合うも、そこで限界を迎えたのか互いの武器が砕け散った。
しかし二人は止まる事無くすぐさま壊れた武器を手放し、そしてお互いの顔面に拳を叩き込み………
「次は勝つからな……」
……アトラスさんのHPが0になりドサリとその場に崩れ落ちた。
『………決勝戦勝者は、………アルベルトだぁぁぁぁ!!!』
数秒の静寂の後、実況のお姉さんの声が響き渡りそれと同時に会場中から大歓声が沸き起こった。
また武舞台の上では倒れたアトラスさんをアルベルトさんが引き起こしてから二人で握手をしていた。
それを見た観客からはさらに歓声が上がり。
そして決勝戦の幕は降りた。
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動画を見終わりふぅ…と一息つく、興奮した心臓の音が聞こえる様な気がする。
あんな戦いを見せられて興奮しないわけが無い、早くゲームがしたいと身体が疼く、しかし現在メンテ中。
メンテナンスが終わる予定時刻まであと数時間はあり時計を見れば誰もが寝静まるような遅い時間、それを理解すると途端に眠気が襲ってきた。
果報は寝て待てとも言うし今日のところは寝る事にしよう、ことわざの使い方を間違ってるかも知れないけど気にしない、何事も勢い大事。
そのまま布団に潜り込み目を閉じるも頭の中でゲームにログインしたら次は何をしようかという想像が膨らみ、結局寝るまで一時間程かかった。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
次から第2章?になるかもしれないです。(自分が1番よく分かってない)
もう少しゲームっぽいシーン増やせるように頑張らないとですね!
ちなみに『背水の陣』『妖精融合』は特殊スキルとなります。
『妖精融合』は言わずもがな『精霊融合』の下位互換、『背水の陣』は与ダメージ増加被ダメージ増加の崖っぷち系スキル、でもその分効果は抜群!
みたいな感じになります。
最後にご意見等ございましたらコメントなどよろしくお願いします(露骨なコメ稼ぎ)




