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声と紡ぎ  作者: 中ノ村 あつし
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4 シンデレラと始まり

今回は短めです。




私は小さい頃からディズニーが好きだった。という訳ではない。

ディズニーよりもセーラームーンやプリキュアの方が好きだった。

けれどまぁそれはいいとして、一つ問題があった。

小学校一、二年の頃。私はこう呼ばれたのだ。



「デブシンデレラ」



別に、気にしてはいない。

どうでも良かったが、クラスで一番かっこいい男子といわれる彼は私にそういったのだ。

鬼ごっこの最中だった。

学校のお昼休み。クラスの全員がいたその場所。

女子はクスクスと笑い、男子はその言葉を交互にいった。

別にそんなことはどうでも良いのだ。それよりも……


「なんで、シンデレラなの?」


私は、シンデレラが好きなのではなくディズニーの中ではアリエル(リトルマーメイド)が好きだったからだ。

考えてみれば、どうでも良いがこの時の私にこの難題は、譲れなかった。

そして私は彼にもう一言いった。


「ネーミングセンス、ダサい」


多分、これがいけなかったのだろう。

私はもう一つのいじめの扉を開いたのだった。







*********









私がいじめを受けた相手は、「ネーミングセンス、ダサい」といった彼ではなく、彼のことを好きな矢内(やうち)という女の子だった。

最初はいじめだと全く思っておらず、ただずっとかかとを踏まれたり、物を隠されたり、異様に注意されたり、転ばされたりなどだ。

世の中で聞くいじめには程遠かったが、これが『いじめ』という確信はどこにも無く、それがいじめということすら気付いていなかった。

だが、人間はその小さな積み重ねすら駄目らしい。

なんとも思っていないはずの自分。

傷付いていることにすら気づかない自分。

自分のことがどうでもいい自分。

この時、私は初めて知った。私は、『自分』が嫌いなのだと。

誰も、自分を見ていないと。






でも、彼女は違った。





彼女が、私の最初の『灯火(ともしび)』だった。





作者の問題で投稿が長らく遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。

これからも不定期ですが、ちょこちょこ上げていきますのでどうぞよろしくお願いします。


次回から、いよいよ灯火がやって参ります!女神様が出て来るのはもう少し先でしょうかね……

待ち遠しいです。

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