フーリッシュマン
小説では無く、ショートコントのような軽やかさ、疲れた現代社会に新しい癒しの時間を与えたいと言う思いで書きました。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
ふと目が醒めると、そこは見知らぬ土地だった。
そこには知らない風景が広がっていた。
「これは...まさか...異世界もの・・・。」
そんな不安がよぎる中、目の前に謎のびしょびしょな美少女が、突如天空から現れた。
そしていきなりこう言われた。
「あんた!なにもの!!」
こっちが聞きたい位だが、私は素直にこう答えた。
「私は、異世界から来た天才科学者だ。」
彼女は、困惑した顔で此方を見ている。
確かに今自分が言った事を冷静に考えると、
余りにもふざけている。間違い無く変人である。
困惑した彼女は、続けてこう言った。
「異世界・・・?」
どうやら彼女は、異世界だから見栄を張って言った天才科学者と言う事より、異世界の方が気になったらしい。
私が何の取り柄もないただの男である事を知らない彼女にとっては、当然の反応である。
「そう。私は、地球と言う星から来た。」
そう言うと彼女は、真顔で
「ここは、地球ですけど」
と言った。
恥ずかしかった。死ぬほど恥ずかしかった。
まさか、異世界では無かったとは...。
終
500文字以内でと言う制限の中で如何に壮大で、楽しさを見いだせるか。それが、皆様の貴重な時間を楽しいひと時に出来るのか?今はまだ暗中模索ですが、このジャンルが広まってくれたらと思います。