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幼恋２
「奈緒〜！５組の木下さん達が付き合ったって聞いた？！」
「聞いたよー」
「幼馴染みだったよね？！確かあの2人って！
…奈緒は脇坂くんに告白しないの？」
「んー？しないよー」
この子には唯一私の本当の気持ちを言っている。
流石に全部1人で抱え込める程器用でもないし、精神的にも…ね。
「あ、悠に返さないといけない物があったんだ…
ちょっと行ってくるね！」
「ほーい」
『……５………だろ？お前らも幼馴染みだから付き合わねーのかなぁって。』
この声って確か……
『……俺らただの幼馴染みだからなぁ〜』
っ！！
－ガタガタガタガタッ
ヤバイ…物落としちゃった……
……早く教室に戻ろ……
「あ、お帰りー
……あれ？結局返さなかったの？」
「え？あー……うん。
教室に居なくてさ〜」
「……そっか」
…絶対気づいてるよね、この子
まぁ、初めから騙せるなんて思ってなかったけどさ。
でも、何も問い詰めないんだから優しいよね……。
……やっぱり、悠は私の事幼馴染みとしてしか見てないんだろーなぁ。
