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幼馴染みから恋人に変わるまでの5日間  作者: MAIKA
悠が感じた5日間
5/10

幼恋5



「なぁ!今日芦苅返事するらしいぞ?

……いいのか?」


「いいって何が??

俺らただの幼馴染みだから別に関係ないだろ。」


奈緒が幸せならもう何でもいい。

…俺らが幼馴染みでさえなかったら今頃気持ち伝えれてたのかな。


「……俺には脇坂が何を考えてるのかはわかんねぇーけどさ、これだけはわかる。

…絶対このままじゃ後悔するぞ。」


「……んな事言われたって」


「別にさ、告白して振られてもギクシャクなんてしねぇーだろ。

お前ら幼馴染みなんだろ?それぐらいでギクシャクするんだったら幼馴染みなんて辞めれば?」


「何でお前にそんな事言われねぇーといけねぇんだよ」


「だってさ、それぐらいの事でギクシャクするんだったら所詮それぐらいの関係だったって事っしょ?」


「……だったらどうすればいいんだよ」


「告白すればいいじゃん。

……言っていいのか知らねぇけどさ、このままじゃあ芦苅、広瀬と付き合うことになるぞ。」


は?


「さっき芦苅が友達に話してる所聞いたから間違いねぇーよ。今から一階の空き教室で返事するってさ。

行けよ」


「……」


俺が行ったところで、奈緒は広瀬と付き合うに決まってる。

直接付き合った所を見たりでもしたら……


「ぐずぐすしてねぇーで早く行け!!

このままじゃ一生後悔すんぞ!!」


後、悔……

ふと頭の中に奈緒との思い出が映像となって流れてきた。

……何十年間も思い続けて来た奴をそう簡単に諦めきれるかっつーの……


「……おう!」









「奈緒!!」


「え?悠??どうしたの?用事?

私今から行くところがあるから後でいい?」


「…今言わないといけないことがあるんだ」


「今?……わかった。

とりあえず、人がいない所に行こ??」


「おう」









「どうしたの?」


「……俺さ、何十年間も前から奈緒の事が好きだったんだ。」


「……過去、形??」


「勿論今も。

…広瀬から奈緒が告られたって聞いて奈緒が幸せなら…わざわざ俺達の関係を壊してまで言う必要はない…そう思ったんだ。

だけど、やっぱり諦めきれねぇ……

奈緒は俺の事幼馴染みとしてしか見てねぇかもしれない。

でも…ちょっとでも可能性があるんだったら俺と付き合ってください……」


「……」


「…やっぱり無理だよな

幼馴染みとしてしか見れないよな。

この事は忘れていいから、泣くな……」


「違うの!……違うくて……

……泣いたのは、そういう意味でじゃなくて……

…悠が私の事を幼馴染みとしてしか見てないって思ってたから……」


「……それって……」


「…私も悠が好き!

私でよかったら付き合って!」


「マジか…

良かった……」


「おめでとー!ほら、やっぱり告白して良かっただろ??

あ、ついでに言っとくけどさ、芦苅OKするつもりなかったらしいから!俺の嘘ね!」


「……は?」


「何の話??」


「俺がねー、芦苅が広瀬からの告白OKするらしいって言ってこいつの背中押してあげたんだから感謝してよー?」


「え、そうなの??」


「……はい。」


まぁ、ハッピーエンドって事で…





悠の心の中の心境はわかったけど、この時の奈緒の心境は……?


という事で!次の話からは奈緒視点になります!!



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