アメイジングポエミストの手記1
人が文化的、人たるべくして生きるには、AIが必要である。
何を持って人たるものという定義なのかは、私は勿論知らないが、
普遍的な人間にとってそれは脳、であると、私は思う。
徳川家康は人生を坂に喩え、思い荷を背負って歩くが如し、と言ったが
私の考えでは人生というものは、死という世界へと直行する下りエスカレーターだ。
どういっても、避けられない死という事象。
そこへ個人差でどう足掻くか。寝ていても勝手に死へ向かう世界をどう生きるか、だ。
人生なんてものは死んだら、何も残らない。
言わば酒を飲むが如きもの。
だから人間にとっての80年というものは、言わば死後を前借りする為に生きるものなのだ。
よく人の生きる意味などない、生きる意味を探すものだという者もいるが
そんな高尚な物はそもそも人間という生物には残されていない。
人は人を食い物とし、本来は野蛮なる生物。
少ない生の中、どれだけを楽しむ事が出来るものか。
魂のレベルだの、ご大層な事は言う必要がないし、言わない。
貴方には、何か残したいものというものがあるのだろうか。
自分の子だろうか? 自分の作品だろうか? それとも、何だろうか?