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流れ星と涙、微笑みに上書き

作者: 嘩月

朝、昼、夜。

また、日が沈んだ。

薄く伸びる月の下、流れる煌めきの星。

揺らめく事の無い灯で、読み耽る本。

最後には泣いて、終わる物語。

星と涙だけが、露と失せた。



幻に重ねた想い、景色に重ねた幻、想いに重ねた景色。

現実は何処へやら……、と呟くのは客観。

主観は純粋に染まれ。



静かな夜に沈んだとしても、埋没の果てに遮断したとしても、小さな宇宙と言った物や、知識の広がりなど感じる事は出来ない。

それでも、深夜に沈殿していく。

疲れた瞳を癒す為に。



廻る廻る時の中、捲る捲る本の頁。

どうやら、現実的思考が御好きなようだ。

人の醜き、詩考。

狙い澄ました涙を拐うのか?

何の為?



繰れる繰れる時の中、変わる変わる本の頁。

流行り廃りとは哀しいな。

詩考の裏、欲情。

ちらつく影に覆われるのか?

何の為?



最後は泣いて、そして、優しき微笑みが出来たなら、終わる物語も愛せるだろう。

星と涙だけが、露と失せた。



閉じた本。

もう少しで夜明けだ……。

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