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第一話 「幸の出会い。不幸の現実」

さあ、幸で不幸な物語の始まりです!!

「二年しか、人生がもちません・・・」

その申告は、いきなりすぎてさすがの俺も何も言えなくなっていた。

だが、びっくりするぐらいに落ち着けていた自分が居たのも事実だ。なによりも・・・・

「まぁ、残りの人生を楽しんでくれればいいかなと、思いますぅ」

「まてまて!勝手に人を殺すな!!まず、お前らは、いったい何なんだ?」

「「死神です」」

・・・・・・・・・はい?








その二人の「死神」とやらは、

それにしては随分とキャラが濃かったのを覚えている。









ゴン!!!

「痛いっ!」

これで、一週間連続であの「二年で死ぬよ申告」の日の夢を見たことになった。

日本は七月のくせにかなりの暑さをたたき出している。おかげで短パンと下シャツという格好で夜を過ごさせてもらっている。

「あと二年」

明は、その申告の内容を繰り返した。二年。それだけか。それを知った時は、これでもかと落胆した。おかげで不登校になりかけた。そりゃそうだ。これを聞いた当時は、中学二年だったからなぁ。

「俺って、今高校二年何だけどな・・・・・」

二年。

そう言われて、もう三年目になる。そう。三年になるのだ。




あの絶望した瞬間から。

あのものすごいショックを受けたときから。

人生をあきらめてから、もう三年。


でも、俺は、生きている。生きてしまっている。

「でも、あの時目の前で死んだあのおっちゃんは、なんだったたんだよ?」

信じられないと言った俺に二人の死神は、一言

「仕事」

と言い、近くに居た男性にあと、数分で死ぬと俺よりも酷い事を言った。

勿論、その男性も俺同様信じられないって答えてた。当たり前にも程がある。いきなり死ぬなんて言われても信じられる人間なんかそういねぇ。

「・・・・・サラ・レプラントさん。あとは、あなたに任せようと、思いますぅ」

「はい。報告お願いしますね」

二人の死神(まだ信じたつもりじゃなかったんだがなぁ)は、二人とも中々濃いキャラをしていた。

片方は、うざったい喋り方が何よりも気になった。

『まぁ』だの『〜だと思いますぅ』だの教師になったら絶対生徒を寝かせる天才に慣れそうな奴。

もう片方は、人から見ればかなり『可愛い』タイプだと思われる。正直、俺も『綺麗』な人よりかは、『可愛い』人の方がタイプではある。言うなればドストライクだ。まぁ、本当に二年だけなら好きな女の人のタイプなんてあまり意味をなさなくなるが・・・・・な。

「じゃあ、私はもう一つ仕事があるので帰ろうと思いますぅ」

そういうとうざい喋り方の方は空気と同化するかのように消えていった。

「あと、一分です」

うざい方(名前、聞けば良かったなぁ)が消えたと思うと可愛い方の死神が腕時計を見て・・・・・って、あれ?

「アンタ、時計付けてないよな?」

「えへへ。一度やってみたかったんですよ。人ってこうやって時間を見るんですよね?」

そういうとその娘は、もう一度その仕草をしてみせた。知っている女子がやるとこんなに可愛くは、見えないよなぁ。どうしてなんだろうなぁ。

「サラ・レプラントです。私の名前」

「え?」

「私の名前ですよ。本当は死神界で、仕事で出会った人に名前を教えることは、あまり良い事ではないのですが・・・・・良い人そうでしたから」

「わからないぞ?もしかしたら超悪い人かもしれないぞ?」こんな状況になんで俺は人をからかったりしてるんだろうな?

「それは、無いですよ」

くすくす笑いながら、サラさんははっきり否定してきた。

「どうしてそう思う?」

「だって、目が優しい人の目ですもん。私、そういうのはなんとなくわかるんです」

「そういうのを『人を見る目がある』っていうんだぞ?こっちでは。そっちでは言わないのか?」

「あまり言わないかもです。・・・・・・あっ!そろそろです」

こんな簡単な会話をしながらも俺とサラ・レプラントは、先ほどの男性をつけていた。そのときだ。

「ぐぐぐぐぐぐ・・・・・」

その男性は、いきなり道端で苦しみだしてそして・・・・・・・・倒れて動かなくなった。











その後のことは、正直思い出したくない。あまり良い気分じゃなかった。仕事と割り切っていた彼女もいい顔はしていなかった。彼女は、その顔から無理矢理笑顔を作りもう一度

「仕事」

といい先ほどのうざい奴と同様に消えようとした。

「あまり・・・・無理してその仕事しなくていいと思うけどな」

俺は、小言で言ったつもりだったが彼女には聞こえたらしい。

「大丈夫です。私も・・・・・・」

その後は、聞き取れなかった。










それからもう三年。

一年間長く生きてしまった俺の運命が動こうなんてこのときの俺は、微塵も思っていなかった。

時間が許す限り

どんどん書いていこうと思ってますッ

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