↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

怒れる神@異世界

作者: ひろ
掲載日:2026/10/17

 『我はこの世界の神である。』



 とある世界、地球で言えば中世ヨーロッパみたいな世界だ。読者諸君、あとは言わずとも分かるね。



 ある日、この世界の王立学園に、突然顕現した神。

 バッハのようなモフモフの毛に覆われた頭。両サイドにはクリンと丸まった太いツノが付いている。

 羊みたいだな。皆は思った。



 『我は今ヒジョーーーーに怒っている。』


 フンス!! と多分眉に当たるところを吊り上げる神。

 畏れ多いより、かわいいが先に来る。



 『理由が分かるか? この国の王太子よ?」』


 「お、俺!? あー、えーと、、、

 もしかして、あれですかね? 国を上げての婚約破棄祭り、、、。」


 『近い!! でも違う!

 次、そこな平民!! そうお前、王太子に引っ付いてるの。』


 「え、あたし!? えーと、、、

 昨日学園の庭でジンギスカンパーティーしてたこと?」


 『え? お前そんなことしてたの? うわぁ怒りポイント倍増だわー、ありえんわー。

 でも違う!! ヒント、学園。』

 


 そんなこと言われてもなあ。皆が首をひねる。

 神様が人間の学園のことでお怒りになる理由なんて、、、



 「あの、恐れながら申し上げます。

 わたくし、王太子の婚約者。ミシガン侯爵家が長女、ビクトリアでございます。

 ...もしや、学園の教育カリキュラムに神学の時間が少ないことを、お嘆きでございますか?」


 『いや、それはどうでもいい。

 でもきみは良い子。20pt! ジンギスカンも食べてヨシ。』


 そこは良いんだ。



 『わっかんねぇかなぁ...じゃあ答え!


 あのさ、お前ら、イジメっていうとすぐ教科書破るじゃん?

 あれ、ただの紙じゃねーからな。羊皮紙だぞ羊皮紙。わかってんのか? 高級品だぞ?

 そして、我の同胞の皮膚ぞ?

 ここ大事な。【我の同胞の皮膚】。

 そんなホイホイ破って良いもんじゃねーんだわ』



 あー。確かに。

 いじめと言えば教科書破り。

 階段落とし、噴水池落としに並ぶ、学園三大名物の一つだったわ。

 納得する一同。


 というか羊皮紙かったいよねぇ。あれ破ける令嬢とか、ゴリマッチョかよ。

 空気の読めない男子。


 『ジンギスカンはまあ良いのよ。無駄にするわけじゃないからな。でも教科書は許さん。もう許さん。

 いいな? 今後も破くようなことが続いたら、この世界の書物をすべて木簡にするからな?

 絶対だぞ。』


 最後にとんでもないことを言って、神様は消えた。


 冗談じゃない。この世界の書物がすべて木簡に変わったら大変だ。図書館なんか破裂してしまう。




 それから、その世界では教科書破りは大罪となり、大事に扱われるようになった。


 世界は平穏を取り戻した。








 『妾は噴水池に棲む神じゃ。

 妾は今ヒジョーーーーに怒っている。』


 

 またなんか来た!!




おしまい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。