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24.倉庫の物語

「……で、なんで俺を待ってたんだ?」


「レオンが昨夜、あなたのところに行ったの知ってるから」


は?なんで知ってるんだ?


つーか、この世界の人間、極端すぎない?バカみたいに鈍感か、怖いくらい鋭いか、どっちかしかいないのか。


「具体的に何を相談したかは聞かないけど、ペルフィが会話を聞いてて、それで飛び出したのよね?」


「……なんで分かるんだ」


「だって、あの子だもの、一緒にいれば、行動パターンくらい読めるわ。盗聴魔法も得意だし」


知ってたのか。つーかみんな知ってて放置してたのか。


「本当はギルドで大暴れしてると思ったんだけど」


「俺も同じこと考えてた」


「でも、いなかったでしょう?」


「ああ」


「クラークさんが来てたから、来なくて正解だったわね」


クラーク。あの化物か。聞きたいことは山ほどあるけど、今は——


「で、なんで俺を待ってたんだ?」


核心を突く。


ルナは少し間を置いて、ギルドの横にある古い倉庫を見た。


「あそこにいるわ」


倉庫?なんでそんなところに——


あ。


レオンが言ってた。初めて会った場所。泣いてたペルフィを見つけた場所。


「……だから俺を待ってたのか」


「ええ、私が行っても、会ってくれないでしょうから」


そりゃそうだ。好きな男に振られて、その相手が慰めに来たら最悪だ。


「レオンには?」


「言ってない。盗聴されてたなんて知ったら、あの人、自分を責めるから」


ルナの表情が少し曇った。


優しいな、この子。正統派ヒロインってこういうことか。


俺は倉庫に向かった。古い木製のドア。触ってみる。


ビリッ!


「いてっ!」


電撃が走った。魔法の鍵か。しかも強力なやつ。


「...ルナさん、開けられる?」

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