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39. 『精霊会議、はじめての招待──ぼくが“守人”と呼ばれる理由』

ある朝──

庭の空気がふわりと甘い花の匂いに変わった。


そして、小さな封筒が窓辺に落ちていた。


 


『ルカ様へ──精霊会議より正式招待』


 



 


それは、世界樹の精霊たちによる、とても大切な集まり。

通常、人間の子どもが呼ばれることなんて絶対にない。


……なのに、呼ばれた。


 


ママ(魔法団団長)が眉を上げて言った。


「これは……“守人”の資質を見極めようという意図ね」


パパ(騎士団総隊長)は、腕を組んでうなった。


「まだ5歳のルカを……だが、受けるしかないな」


 



 


夜、ミミルを抱いて眠ると、光に包まれた。


気づいたら、ぼくは世界樹の前にいた。


巨大な樹の根元に、たくさんの光の粒──精霊たちが舞っていた。


 


「ルカ=ルミナ・エルネア」

「おまえに問う。我らの世界を“守る意志”はあるか?」


 


……ぼくは、息をのんだ。

でも、はっきりと言えた。


「ぼくは、誰かがひとりぼっちになる世界を、見たくない。

 それが、守るってことなら……はい、あります」


 


ざわめく風。木々が光り、精霊たちが揺れた。


 


──すると、ひとりの精霊が近づいてきた。


「前世で、孤独と痛みを抱えた者よ。

 その涙が今、他者を包む力となった」


 


「ゆえに、我らは認める」


 


守人もりびと』の称号を、君に授けよう


 


 


光が、ぼくの胸にふわりと落ちて──

小さな葉の紋章が浮かび上がった。


 



 


目が覚めると、胸にあの紋章の痕があって、

ママがそっと抱きしめてくれた。


「あなたは選ばれたの。守る者として。

 でも、それは“ひとりでがんばれ”って意味じゃないわ」


 


「……うん。みんなと、いっしょに守る」


 



 


その日の語録には、こう書いた。


『まもるって、戦うことだけじゃない。

 そばにいて、泣いてる人の手をにぎることも、まもるってこと。』


 


ミミルがふにゃっと笑った気がした。


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