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36. (レオン視点) 『俺だけはルカ様の笑顔に“独占欲”がある(ごめん)』

はじめて見たときから、

ルカ様は「天使」だと思ってた。


 


──いや、違う。

“神”かもしれない。

いやもう、なんか……よく分かんないけど、とにかく、完璧だった。


 



 


ルカ様は、俺がはじめて“好き”になった人だった。


でもこの気持ち、

なんかユリウスたちとはちょっと違うって、最近思う。


 


ユリウスはたぶん「お姫様」扱い。

カインは「守ってあげたい」ってやつで。

ノアは「冷静に愛でてる」って感じで──


 


……でも俺はちがう。


 


“ルカ様の笑顔が、誰かに向くのがイヤだ”って思っちゃう。


 



 


この前なんて、ルカ様がノアと手をつないでたの見て、

なんかムカッとして……

無言でお絵かき帳を破いた(先生に怒られた)。


 


あと、ルカ様がカインに

「ぬいぐるみありがとう」って言ってたの聞いて、

こっそり自分でも作って持ってった(ボンドで手がカピカピになった)。


 


──こんなの、ふつうじゃないって分かってる。


でも、止まらない。


 



 


昨日、勇気を出して言ってみた。


「ルカ様、俺……あの、ちょっとだけ、他の人としゃべってると、胸がギューってなるんだ」


 


そしたら、ルカ様はちょっと困った顔をして、

でもすごくやさしく笑って──


 


「レオンくん。

 ぼくはね、たぶん──ぜんぶ、あげるけど、

 ぜんぶ、だれのものにもならないんだよ」


 


 


……心が、ずきんってした。


でも、それと同時に。


 


「そっか……ルカ様って、そういう存在なんだな」って、思えた。


 



 


俺はたぶん、

「自分のために笑ってほしい」って思ってたけど。


でも、ルカ様は

「みんなの心にそっと光をくれる人」なんだ。


 


俺は、もっと強くなろう。

もっともっと、ルカ様の隣に立てるように。


 



 


日記には、こう書いた。


『好きって、時々せつない。でも、

 “この人をちゃんと愛せる自分”になりたいって思える。』


 


──明日は、ルカ様に内緒で花束を作って渡す予定。

ぜったい、俺の手で作るんだ。


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